727  倉掛山 (約6.0km)


そうだ「山へ行こう」が「山へ行かなきゃ」積極的に山歩き。

体力維持にはどっちが勝る、秤にかければ五分と五分、鍛える部分がそれぞれ違う。

さて、鞍掛山は尾根の起伏と植生は上中下の内中なれど、シダに阻まれ難や苦があり。

倉掛山の城跡は予想越える規模だった。



◎所在地 : 姫路市夢前町宮置・中村の西尾根・置塩城址の西

◎地形図 :  『姫路北部(ひめじほくぶ)』 『前之庄(まえのしょう)』単独 晴れ

◎山行日 : 2020. 4.29 (水)  晴れ    

◎参 考: 城山/番城山〜狼谷/アドヶ岳@2020. 4.19 (日) 725

寺村〜通宝寺@06. 7.19 381  A07.10.21 409  B08. 6.21 439 

 C09. 8.26 485D10. 9. 1 513  E12. 8.29 562      

 置塩城址〜南条山
 @06. 9. 2 387 

◎山行者 : 単独    Age=73

◎コースの見所など : @前半高木雑木尾根  

A倉掛山城跡(ほぼシダで覆われているが大規模)

Bシダに難儀の所も在るが趣がある

◎走行距離 : 往路 @36.4km  A40.3km  往復73.1km


二連池お堂自デポ〜引き返し〜清水谷P〜北尾根〜184m(TV)〜鞍掛山(311.7m四等)〜

北尾根〜213m〜二連池お堂自デポ〜引き返し自走(約4km道草あり)〜清水谷P


自宅発(8:22)明姫BP〜姫路BP中地〜R67〜書写〜宮置〜R80〜峠越え〜

1・二連池お堂自デポ(9:25〜9:30)〜引き返し〜2・清水谷地区P(9:37〜9:52)

〜3・(10:05〜10:10)〜4・(10:11)〜5・(10:17)〜6・アンテナ(10:30)〜

7・(10:40〜10:45)〜8・(10:52)〜9・(11:23)〜10・△倉掛山(11:29〜

11:40)〜11・(11:55)〜12・(12:00 昼 12:23)〜13・(12:34)〜

14・(12:44)〜15・213m(12:50)〜16・(12:58)〜17・池(13:18)〜

1・お堂自デポ(13:26)〜自走(約4km)〜道草〜

2・清水谷地区P(14:00〜14:20)〜往路〜自宅(15:15)



今月19日「南山〜狼谷」を歩いた時、スタート地点の「子安地蔵」にての石碑に記されていた「川向いの山を倉掛山と云い共に崖上には構があって北に聳える城山を守護していたこれを読んだ時点で倉掛山に興味を持ち上ることにした。構とは遺構の事で城跡と思った。遠望では山容も良く楽しみだった。鞍掛山への上りコースは一本だったが下りコースは三本考えた。

一つは今日のコース、二つ目は南西の209m経由で清水峠に下る、三本目は北東尾根から庄上か宮置へ下る。何れも魅力的だったが距離が一番長い今日のコースに決めた。下山後車に戻るのに距離が有るので自転車をデポした。池の辺りでデポ地を探していると下方の池(大きい方)は水上ゴルフの打ちっ放し場でかなりの人が来ていた。人と人の間隔は有るので「コロナ感染予防は出来ているのか」と思ったが・・・。

 
1番:自転車デポお堂 9:31              2番:車P地点 9:53      

「さて、自転車を何処へ・・・」と見渡していると山裾にお堂が在り「ここや」と石段を上って置かせてもらった。名前は分からない小振りのお堂だった。 1・二連池右お堂自デポ(9:25〜9:30)見える範囲の下山尾根は楽しめそうだった。引き返し、24日下見で決めていた地点に着く。2・清水谷地区P(9:37〜9:52)何故かここは、山裾が細長く広場になっていて気を使うことなく止められた。

削り取られ崖になっていたが一か所上れる所が在った(地図破線の入口は家が建つも上れなくはなかった)。直登は笹シダヤブで左に巻き、破線に近付きながら上ると道らしき形跡は微かに在った。中上りをすると間もなく上方が完全に開けた。
3・(10:05〜10:10)立木が伐採(約1年位経過)され、地面が掘られ埋め戻されていた。アンテナ?を撤去した跡と思えた。

 
3番に着く 南から 10:05               3番からの尾根 10:09

傍らの木に鉄板(ブリキ)にシール?が貼られ針金で取り付けられていたが錆びてしまって山名板か何か全く分からなかった。進む尾根には小シダ生えるも踏み跡在り「もしかすると延々この調子で歩けるかも・・・」と期待をした。コナラの雑木に花を終えたミツバツツジの尾根を行く。
4・(10:11)ヒヨドリやウグイスの鳴き声を聞きながら気分よく進む。5・(10:17)シダの丈が膝辺りになり遂にはシダ地獄現れ暗雲立ち込める。

 
5番: 10:17                        6番手前から△狼谷が見える10:25

しかしそこは潜り抜けられた。右が開け19日に歩いた狼谷ピーク辺りが見え、その後右樹間から遠方に鞍掛山が覗く。
6・184m/アンテナ(10:30)シダ尾根でアンテナは立たず跡も全く不明。アンテナマークの有る辺りは小さくうねりながら進む。シダが薄らいで7番に着いた。7・(10:40〜10:45)左樹間遠方に集落が見える。ここからは不思議とシダが消え、高木雑木帯の快適尾根になる。

 
7番先の尾根 10:41                  8番手前尾根 10:50

しかし、長くは続かず延々シダ尾根になった。
8・(10:52)4番辺りからだったか尾根右は殆どが身の丈越すシダ地獄が続いている。尾根左は小シダは有るも不思議と地獄が無い。振り返ると△南山/番城山から暮坂峠・△狼谷の双耳峰などが見えた。更に少し上ると「ヤマサかまぼこ」が見えシバザクラも見えた。又書写山の大きな塊も見えた。とは言え上りのシダに難儀する。初めの郭跡だろう広いシダ原に着く。9・(11:23)

     
8番の次の段尾根 10::54              △狼谷(双耳峰)・手前の山塊△南山10:57  

 
9番からの書写山 11:20               9番の郭跡:奥へが倉
掛山 11:23

4段目が本丸跡だろう見回した広さは想像を大きく越えていた。10・△鞍掛山(11:29〜11:40)一面シダが生え、広すぎて三角点石標はと見つけられそになかった。が、ブルーの札が目に入りそこに石標が在った。その札は番城山で見た札と同じで「鞍掛山 平成28年3月13日 姫路市夢前町菅生澗」と記されていた。

 
10番:倉掛山の頂 11:29               倉掛山の△石標 11:30

もう一枚は
『鞍掛山城 播磨国 武将 赤松正満(あかまつまさみつ、生没年不詳)は、戦国時代の武将。赤松政元の長男。弟妹に政範、政直、政茂、横山儀祐、福原則尚室がいる。子は正澄。播磨国鞍掛山城主。播磨鞍掛山城を築城したと思われる(金鑵城主・中村正満と同一人物という説もある)早くから・弟政範が家督を継いでいたために架空の人物とする説や弘治から永禄年間の間に死亡したとする説がある』 この二枚は「倉掛山」でなく「鞍掛山」だった。

 
倉掛山の北郭跡:東から 11:33           同所イノシシの擦り跡 11:35

 
倉掛山からの下り道 11:50              12番鞍部に着く 11:52

北面にはシダが無く、明確な段差が在った。北東尾根にも強固な郭が在ると考えられる。『みど里したたる羊歯のはら兵どもの夢の址(山猿)』石塁土塁の形跡は見当たらず。広すぎて進行方向はコンパスでしか掴めない。それなりに進んでいると尾根らしき地形が出て下った。シダ地獄も短い下りで大して苦にはならない。時には崖状(郭の段)も在り防御の凄さを感じながら下り切った。


 
12番尾根:西方面 12:02               12番:イノシシの寝床跡で昼

鞍部と少しの上りは高木帯も直ぐにシダが出て上り切る
12・(12:00 昼 12:23)この西尾根は下山コースの一つで水平で幅広く一面シダ原。運よく古いイノシシの寝床が有り、そこで昼にした。展望は無いが△倉掛山の頭が見えていた。ウグイスがすぐ横で鳴いたが姿は見えない。それにしてもこの山域の等高線の間隔は他に類を見ない程狭い。ボンタン一個とお菓子少々も食べて発った。

12番からアルミの杭と全赤と黒に頭が赤のプラ杭が出る。左ヒノキ林(下って間もなく途切れる)の界を下ると暫らくは快適尾根又は少々のシダ尾根の歩きになる。
13・(12:34)左から爽やかな風が吹く。左ヒノキ林が出る(短い)左右尾根上り着いた。14・(12:44)快適尾根を行く。地図で方向確認「右やな」左樹間からチラッと集落が見える。15・213m(12:50)右尾根は歩きたくなる明るい尾根も先はストンと切れ落ちていた(崖)。

 
12番先の尾根 12:27                 同 12:28 

 
14番先の尾根 12:46                 15番に着く 12:49

左へ下る。その後はほぼ直にどんどん下り。
16・(12:58)下った鞍部は峠の形跡が在った。短い上りからの下りは快適とは言えなく混成林を下っていると池に出た。17・池(13:18)ゴルフの球が陸に打ち込まれていてそれを拾い池に投げ入れるなどしながらお堂に着いた。1・お堂自デポ(13:26)

 
16番:池に出る 13:18                 白い建物の右後にお堂が在る 13:18

緩い上りで峠を越え「庄上」地区から夢前川沿いの道に出て左右の景色を眺め、確かめながら車に戻ったが川沿いの道は桜並木でランニングや散歩する人と行き交った。
2・清水谷地区P(14:00〜14:20)今日のコースはツツジの頃か秋の黄葉の時期向き、暑い時期は「シダでダウン」覚悟が要る。

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10・倉掛山

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南山/番城山