585 植松山〜ヒルガタワ〜荒尾山〜大甲山〜細尾
小河地区で支度しながら「蛭出てませんか」と尋ねると「熊出没の放送あった」
これでひるむチームで無し。林道延長勘狂い登山口(尾根コース)まで不安の歩き。
水量増した川渡り、覚悟の上も忍苦の登りでやっと着いた植松山。
ヒルガタワから荒尾山、遥か下方の鳥乢まで先ずは確認気合いを入れる。
雨後の新緑心身癒され「何処でも歩け」の笹原進み、誰が名付けた〈山上池〉
北の山々霧に隠れ南の山は水墨画。食後下った露岩尾根は魅力とスリルが詰まってた。
大甲山への寄り道は一寸キツイが感動の、原生林に元気もらう。
荒尾山から下りコースは、素晴らしくも長い長い、未だか未だかでトリガタワ。
山の神?の祠(9:00) (3)新林道終点(9:05)
谷川を渡り少し上った所が終点だった。3・林道終点(9:05)「尾根コース登山口は・・・」「もっと上や」と馬さん「谷川の向こう側を歩いて登山口やったと思うけど」「登山口見落としたか」少し引き返して見たが其れは無く元に戻る。「滝コース覚悟でこの道上ろう」と言う事で再発(9:17)『かなくそ』が沢山散乱している道を上り続け、谷川を渡る所では心配が当たり増水で渡れなく少し上流で渡る。「こんな所歩いたかな・・・」滝コース覚悟で歩いていた。
何時もながら復習無しの山歩きで新鮮(負け惜しみ?)馬さんが「登山口やで」前方を見ると道標が立っていた。4・尾根コース口(9:36)『尾根コース90分〜100分』『谷コース90分〜120分』此処への行程は馬さんはほぼ記憶通りで、私が間違った記憶をしていた。延々植林帯のジグザグ上りが続くが雨後でもありとても歩き易かった。一つの目安になっていた太いコナラは惜しくも完全に枯れていた。
(4)分岐の案内板(9:36)
北が開けたところで一休み(10:05〜10:15)北山肌の中央辺り巨大な岩塊が気になる。尾根左が自然林になり一段落、緩い上りになる。5・924m(10:30)右が開ける。ウグイスが真近で鳴くが姿は見えない。右の谷筋から大きな水音がする。千種の市街が見え、その上に日名暮山が見える。。「滝が在るかも知れない」再び植林帯の上りに喘ぎ上る。6・(10:50)
(5)辺りから千種市街を眺める(10:38)中央奥日名倉山 (6)やっとここに着く;植松山方面(10:50)
「なかなか手強かったなーもう大丈夫や」覚悟していたけどしんどかった。だら上りで植松山に着く。7・植松山(11:05)△石標は笹の中にあり、馬さんが居なければ見つけられなかったかも知れない。展望・保護石・タグ無し。次来る人の為に棒に布を付けて立てた。南面に移動して展望する。水剣・黒井・明神。霧に隠れながら東山・一山などが見える。それらの手前にはヒルガタワ〜荒尾山〜細尾山〜鳥ヶ乢までが見えた。
(7)植松山:西から(11:09) 植松山から東を展望(11:16)馬・横
植松山からの眺め(11:16)左端ヒルガタワ右コブ荒尾山 「霊峰植松山福聚寺」「石原山 福海寺」跡の池
ヒルガタワ〜荒尾山の間にある深いV字コルを見て気が重く?なる。植松山発(11:19)「霊峰植松山福聚寺」「石原山 福海寺」異なった寺が建っていたのか・・・その跡地?の池に立ち寄った後、大アセビ群の尾根を右に見ながらヒルガタワへ向かう。間もなくアセビ群が消え展望がきき始める。8・(11:30)そんな時、笹原に大きな音。雌鹿2頭が跳ね去った。北に赤西の谷筋は見えるが山並みは霧で隠れる。
(8)先の尾根(11:32) (11:41)辺りの尾根
(11:38)辺り
涼しい風が吹き抜け、気温も20度位だろうかこの時期にしてはすこぶる快適。『天空回廊1000mの風にのって』宍粟50名山の本のサブタイトルはこの尾根の事の様に思いながら歩く。ヒルガタワと荒尾山のコルを見ながら下って行くとyamaasoが名付けたか尾根の右(南)直下に『山上池』が出た。9・池(11:47)
(9)山上池(11:50) 鞍部に池がある
(10)への尾根(11:51) (10)昼ピーク(12:14)
雨後と言う事もあってかなりの水量だった。その後上り切ったピークで昼にした。10・(11:55)南面は全開で黒尾山・水剣山・日名倉山・後山・明神山等は同定できた。「寒くなった」「先は長い」で、昼発(12:15)ヒルガタワへも快適に歩ける。11・ヒルガタワ(12:28)北方面絶好の展望所も山並みは霧の中。4月10日不動口から上って来た合流点で小休みし、方向と注意点の確認をする。
下草無し。滑りながら下る。間もなく尾根又は左に大きな露岩が連続し、大木は無いがブナも続く。「ええ感じやなー」右は植林帯が続く。小高いピークに着く。12・(12:41)ここには樹高は対して無いが太いブナが生えていた。東が開け4月10日に下った988mからの隠れ崖尾根から△野尻への尾根が見える。ここからが一段と面白くなる東寄りの極小さな(短く先端は凄い岩壁)支尾根に乗り馬さん達も呼ぶ。
(13)辺りから北東方面(12:43) 最奥に阿舎利・一山 (13)辺り尾根東激斜面(12:46)
崖尾根から△野尻への尾根がよりよく見える。その奥に一山・阿砂利・三久安山が見える。転じると△飯見とそこへの痛々しい林道も見える。「絶対に尾根なりに下ったらあかん」と言う重大ポイントを探りながら下る(斜度は緩い)と鮮やかなツツジが咲いていた。13・(12:45〜13:00)「ここか・・・この尾根か」と思う所でうろついているとコンクリの杭が転がっていて「この尾根や」馬さん達を呼び私は布を巻きに逆戻りする。
(12:52) 凄く頑張った木(13:01) コル近く(13:03)
左は原生林で滑落すると奈落の底へ・・・大岩崖も在る「用心 用心」。間もなく斜度も緩み歩き易くなる。14・コル(13:17)yamaasoはここがヒルガタワとも言っているがヒルガタワの語源が気になるところ。ヒル=蛭・昼・蒜。『蒜ヶ乢』だとすると1171mから植松山方面の事を言っているのかも知れない(蒜=のびる)「さーここからの登りや」「いよいよ来たぞ」「夫々マイペースで登ろう」
コルから尾根南山肌に確かな道?が斜め下へと付いていた。一段登り切る。気温、湿度、涼風のせいか意気に反して「えらい楽やな」と思いながら上れた。ここまでにも点々と見たがブナの実が沢山落ちている。二段目が見えてくると明るく開けていた。馬さんの情報通り金属△点ができていた。最高点の荒尾山で無く、少し遠慮してここに立っていた。15・岩野辺(13:26〜13:30)展望東面全開、北面一部・保護石4個。不動口・日野原山・一山・阿砂利・三久安山などが見える。
(14)コル:北から(13:17) (13:24)辺りの尾根
「最後の登りや」馬さん先頭で登る。16・荒尾山(13:35)ホッと一息「大甲山へ行くで」時間と体力があれば寄ろうと言っていたが馬さんの一声で向かう。何時もながら歩きモードに入ると疲れ知らずの馬さん、横さんの粘りにも脱帽。尾根右の植林帯に反し左の原生林に感動しながら進む(下る)。案内が無ければそのまま北東尾根に入りそうな所を私は「道が在るのでは・・・」と外れて入って見る。
△岩野辺:北から 波賀町の可愛い札
△岩野辺からの眺め(13:27)
阿舎利山・不動口・三久安山・野尻・一山を同定
すると『WE LOVE FLOWERS 花のある町 波賀町』の可愛い札(行政のものか?本格的なプラ札)が地面すれすれに掛っていた。野尻(林)からの道が在るのかも知れないがこの斜度では・・・写真を撮りながら大甲山に着くと馬さん達はくつろいでいた。17・大甲山(14:00)石標情報見落とし。伐採の範囲が広がっているように思え「これ以上進みませぬように」と願う。
荒尾山から大甲山への途中尾根(13:45) 大甲山手前△野尻への尾根(14:00)
(17)大甲山:東から(14;10) 大甲山からの眺め黒尾山・水剣山・深山同定
(16)荒尾山:東から(14:40)
荒尾山からトリガタワへの長い長い下り尾根の奥に日名倉山・水剣山・黒尾山から東へぐる〜と一山が水墨画の様に見える。大甲山発(14:10)〜16・荒尾山(14:35〜14:40)写真を撮って発つ。18・(14:48)少し外れた凄い岸壁から植松山方面を眺めた記憶あるが今日はpass。少し下った所で「馬さん 先に下ってもええか」「ええよ」
馬さんも何回も歩いた道なので後は心配ない。車回収の為すっとんで下った。地図を見る時間(立ち止まる)も惜しんで下れど下れど・・・19・(15:05)「細尾山になかなかつかんなー」20・(15:10)21・細尾山(15:13)ここも伐採されて明るくなっていた。展望無し?、保護石、タグ、無し。砂鉄を採ったからなのだろう終盤の訳の分からない地形の植林帯も小さな案内板に助けられてどんどん進む。
荒尾山からの下り(14:55) (15:00) (15:09)
細尾山:北から(15:11)
案内通り林道に出て乢に着いた。1・鳥ヶ乢(11:35)車へは乢で少しペダルまわしただけで後は回した記憶無しで着いた。2・千種町小河地区P(15;48)〜引き返し〜1・鳥ヶ乢(15:59〜16;20)乢に戻ると丁度前方に馬さんの姿が見えた。今日の歩きを振り返り、特に大甲山に寄った事の達成感に浸りながら着替えて帰路に就いた。
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@トリガタワ
11=ヒルガタワ・1171m
16=荒尾山・1108m
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