10
28
20
19
11
30
29
12
  ↑   
27
毛利
581.3m
32
26・鉄塔
18
13

←反射板
14・鉄塔
31
25
22
21
17

@

2・与位
  207.7m

bT58  与位〜毛利 


※28〜29〜30〜31〜Aの線は予想です


「次回の歩きは此処しか無い」そこは何処かと尋ねられれば『峰旗・峰旗』。

閏年は『逆打ち』が流行っているから我等も逆打ち。

そんな訳では無いけれど今日は逆から峰旗目指す。

素晴らしい自然林や岩稜在り、素晴らしい展望やヤセ尾根在り。

そして立った峰旗は視界ゼロで高さ感じず。

長い間、眺めてばかりの尾根を歩き、反射板から大鉄塔、再度立った『毛利』の頂き。




◎所在地 : 山崎町与位地区北主尾根(207.7m・447m・491m・855m峰旗・

         尾根南下・743m・668m・581.3m毛利・与位地区)

◎地形図 : 2万5千図  『山崎(やまさき)』

◎山行日 : 2012. 5.31 (木)  晴れ     

◎参 考 : 2012.5.16557   

◎山行者 : T・カブト/馬場・横川・大柿(車)      Age=65

◎コースの見所 : @(9〜10)岩稜ヤセ尾根 A(14・15)鉄塔からの眺め 

      B(19〜24)崖とヤセ尾根  C『毛利』南西の岩頭岩壁と展望 D『毛利』岩頭と展望

◎走行距離 : 往路 62.4km  往復 126.9km



与位地区P〜北主尾根北上〜与位(207.7m四等)〜447m〜491m〜尾根縦走〜

旗峰(855m)〜尾根南下〜743m〜与位反射板〜668m〜毛利(581.3m四等)〜

巡視路〜林道(16日同じ)〜与位地区P




自宅発(6:30)〜R29〜山崎町〜1・与位P(7:52〜8:10)〜2・△与位(?)〜3・(8:38)〜

4・(8:45)〜△探し引き返し〜3・(8:50〜8:58)〜4・(9:00)〜5・447m(9:16)〜

鉄塔(9:20 休 9:34)〜6・(9:42)〜7・巡視路分岐(9:50)〜8・(9:58)〜

9・491m(10:10)〜10・(10:20)〜11・(10:26)〜12・尾根(10:35〜10:41)〜

13・(10:49 休 10:59)〜岩場展望(5分)〜14・鉄塔(11:15〜11:20)〜

15・鉄塔(11:42〜11:51)〜昼(12:05〜12:30)〜16・峰旗(12:37〜12:46)〜

17・(12:55)〜18・743m(13:13)〜19・(13:17)〜20・(14:25)〜

反射板(13:27〜13:33)〜21・(13:41)〜22・(13:45)〜23・(14:00)〜

24・668m(14:13)〜25・(14:35)〜26・鉄塔(14:40〜14:52)〜27・毛利(14:57)〜

岩頭(15:09)〜28・(15:25)〜29・林道(15:32)〜30・引き返し(15:40)〜

31・車回し(15:48)〜32・(16:01)〜1・与位P(16:07)〜△探しへ発(16:10)〜

2・△与位(16:17〜16:20)〜1・与位P(16:2516:39)〜往路〜たいこ弁当〜自宅(18:35)



前回(5月16日)△毛利の横の鉄塔から計画コース半ばで下山した。その時に「余り暑くならない内に歩けなかったコースを歩こう」と話していが、その話が早速現実になった。毛利への激登りが堪えて「二度と登りたくない」そこで今回は逆から上る事にした。その時ふと『逆打ち』と言う言葉が思い出された。

今年は閏年で四国八十八ケ所霊場巡礼も『逆打ち』の年らしい。『逆打ち』とは一番から十番まで巡りその後は八十八番から逆に巡ることのようである。修行僧の弘法大師とも知らず冷たい対応をした民が後で弘法大師だったと知り、どうしてもお詫びをしたいと霊場巡りを繰り返していたがどうしても会えずにいた。

ある時十番から逆周りの霊場巡りを試みた時、運良く弘法大師に巡り合えた。この事から閏年(四年に一度)には『逆打ち』とやらが行われているらしい(この話は人から聞いた話でしかも私の記憶の範囲であって間違っていても一切責任を負うもので無い)

先日から気温が下がり、見るからに険しかった尾根歩きには打って付の良き条件の下で発つ。1・与位P(7:52〜8:10)鹿ゲートを通過すると直ぐに疏水があり心地よい水音を聞く。その疏水(巾30センチ?)に草が生えた橋が掛っていた。「橋が有ると言う事は道が在ったのでは・・・」と思い橋を渡る。


初めは勘だよりだったが直ぐに道と分かる踏み跡に乗れた。何時の時も『勘』が当たった時は嬉しい。尾根の東に(西向きにも一本在った)大工事と思うV字の溝が麓近くから続く。おそらく重機の無い時代の手掘り工事に「昔の人は凄い」と感心しつつ、また「この溝の目的は何なのか・・・」と思いながら上る。

 
(2)車を離れ地図を読む2人(8:12)    (8:27)辺り浅くなったV字の溝を上る

2・△与位
は全員意識から『すっとんで』いて探しもせず通過していた。初めて少し開けた所で振り返ると16日に通過した『宮山』が見えた。この方向から見る宮山は実に雄大である。(8:33)暑い!!二枚重ね着を一枚脱ぐ。尾根から左へ明るい踏み跡を見つけ一人辿って見ると西の支尾根に出た。右折して先行に合流。3・(8:38)

朽ちた松の倒木が時々道を塞ぐがこれ位は有った方が山歩きらしくて良い。4・(8:45)実はここを(3)と思っていた。何故か遊歩道のような道になる。「△与位は・・・」「無いわ」地図を見るととっくに通過していた。「登山口から5・60mの所やで」ザックを下ろし空身で探しに下る。3・(8:50)ここを△与位かと思い探した。

△探しの達人馬さんも下りてきて探したが見つからず「帰りりに」と言う事にして引き返す(8:58)〜4・(9:00)東が開けて(7)からの東支尾根方面が見える。遊歩道の様な尾根道を進み急登に取り付く。「さー始まるで」気合いを入れて登り開始。

 
(4)遊歩道現れる(8:44)      (4)の左下(8:45)

何故かここにもV字まではいかないが掘り込まれた道?が付いていた。そこに落ち葉が積もって“ふかふか”して歩き難く避けて登る。「凄い急登やったなー」5・447m(9:16)視界無し。ここが『コボキニシ山』か・・・。疲れを癒してくれるかのように間近でウグイスが鳴く。直ぐ先の鉄塔下に着く。鉄塔(9:20)休みに入る。おやつを出し合って食べる。

 
左端△毛利(5)447mの直近鉄塔下からの眺め(9:21)

前回恨めしく眺めた最奥最高の峰旗から激斜面上の毛利までの岩稜尾根?が全開で見える。R29から眺めていた反射板を見て「あそこまで回り込むのか・・・今日もそう簡単では無いな」ここには『ダンゴバチ?』が沢山飛び回っていた。発(9:34)プラ階段で上り始める。

直ぐに炭焼き窯跡があり「こんな所に」と驚く。炭を焼くには必ず水が必要、その水は何処で確保したのか・・・近くに水の湧き出る所が在るのか・・・。太い樅の木が群生する林になり、いつ以来かの神秘的な雰囲気を感じながら歩いた。

6・(9:42)北面のスギが風で倒され、隙間が出来て峰旗方面が見える。尾根から右は手付かずの自然林。間もなくほぼ横ばいの巾広尾根は倒木スギか、伐採スギなのか細切れに処分されていた。峰旗への厳しそうな尾根に大きな崖も見える。間もなく岩稜気味の尾根を行く。7・巡視路分岐(9:50)東尾根は切り開かれて巡視路が下る。

 (9)手前の尾根ここが『コボキニシ山』かも(9:45)  同尾根からの眺め(9:47)左端ピーク峰旗

深山の趣の岩稜ヤセ尾根はコルにも続き軽い岩場を上る。8・(9:58)北面は伐採され△大道・高山から△清野尾根が近くに見える。伐採地を下っていたがイバラに草・伐採木が横たわり歩き難く左の雑木林に移り下る。コルからは右自然林になるが左はヒノキ林。9・491m(10:10)次の上りから岩稜で左ヒノキ林。尾根下方は植林帯だった。10・(10:20)

 
(7)辺りの尾根(9:51)        (10への上り)(9:56)

第二関門に着く。11・(10:26)左ヒノキ林が続き、右は太い樅が点在すし薄暗い自然林。ヒノキ林を思い思いのコースで上る。ヒノキ林の上は柴ヤブっぽく自然林へ寄って上ると、そこは丁度鹿網の抜け口(穴)で「ラッキー」12・尾根(10:35〜10:41)尾根上下に巡視路が付いていた。

プラ階段の所もあるが多くは崩れたり埋もれたりしていた。岩場の様な所も在る急登。13・(10:49)南が開ける小崖上で休む。今日もここから眺める宮山の姿に惹かれる。その手前には上って来た尾根が見える。(6〜7)の台形尾根が良い。辿って来た尾根を振り返り見るのは大好き。

 
(11)取り付きの右(東)太い樅の木10:06  (13)休み所からの眺め(10:49)大ピーク宮山

「峰旗までガンバロウ」と、馬さんからの大福餅を食べて発つ。13・発(10:59)ヤブっぽい所通過、岩場を通過。東が開け、花咲山山塊尾根がキレイに延び、尾根は大きな露岩が立つ。そこからの展望に歓声が上がる。東は暁晴山方面までが広範囲見える。峰旗から宮山・母栖山・明神山までも全開。岩場展望(5分)

 
(13)の先右岩の上から(11:6)右宮山       (13)の先の岩(11:7)


上岩の上からの眺め(11:09)毛利(左端)への尾根

ヤブツバキ・ソヨゴ帯からガラ場通過し、尾根を右へ回り込むと鉄塔が建っていた。14・鉄塔(11:15〜11:20)足元から滑り落ちる緑が濃くなりつつ深い谷、その上の黒尾山から暁晴山方面までが広範囲見える。発(11:50)人跡稀を感じる、荒々しい自然林の尾根を行く。

 
(14)鉄塔からの北方面(11:21)左端黒尾山    こんな尾根も在る(11:31)

自然林を抜けると大きく開け、峰旗(ピークは見えない)への尾根から毛利を経て宮山・母栖山・三辻山方面までが見える。鹿網に沿って上る。15・鉄塔(11:42)展望は北も全開となる。発(11:51)しばらくはカヤ原にサンキライが多く生えていて鉈が活躍する。鹿網を通過して岩場になった所で「峰旗はおそらく視界なし」と言う事で展望ある崖の上で昼にする。昼(12:05〜12:30)

 
(14)鉄塔から先の尾根(11:32)落雷で破裂したヒノキ(15)鉄塔から見下ろす(11:48)中上って来た尾根

 
昼直前尾根:西から(12:03)    昼食所:西から(12:28)

素晴らしい自然林から左ヒノキ林になり峰旗に着いた。16・峰旗(12:37)黒尾山と繋がる尾根にも明るい切り開きがあったが予想通り視界は塞がっていた。16日に眺めながら「立てるかな峰旗」の峰旗に立てた喜びが湧いた。ここからはほぼ下り勾配方向を確認して発つ。峰旗発(12:46)

   
峰旗への尾根の一部(12:33)    境界見出国有林は水剣山までも藩中か・・・。

左ヒノキ右自然林の境を下る。17・(12:55)天が赤く塗られた立派な石標が立っていた。『界標第二十六号・字奥山官林』と彫られていて明るい開きと石標は直に南西尾根へ下っていた。官林はどちらの面を指しているのか・・・。地図に『注』記記していたので今日は間違う事無く方向が定まった。

食後から視界は塞がったまま。次の743mは右下トラバースで『火の用心』が立っていたがピーク越えする。18・743m(13:13)このピーク回りは何故かは『ユズリハ』の木が群生していた。『ユズリハ・ピーク』と命名。コルからは左が崖になる。19・(13:17)ここの崖から進行方向を眺めると目印の反射板が見えた。左の崖は続く。20・(14:25)

 
(19)からの眺め(13:19)左ピーク宮山    反射板からの眺め(13:30)右最奥明神山               

『危ない!!この中に入らないで下さい 敷地内に入り鉄塔にのぼると墜落の恐れがあるため危険』の看板が立つが、その中に入らなくては進めないので入らせてもらう(柵は無い)サイズ10m×8m×5m・海抜高699m建設年月H11.6。反射板(13:27〜13:33)東面全開で朝方歩いた尾根を目で辿る。直ぐ先の小ピークは木の上が開け(この方向だけ)振り返ると運良く峰旗かこちらへの尾根が見えた。21・(13:41)

 
鉄塔先から振り返る(13:38)左奥峰旗右ピーク19番  左写真から間もなくの尾根(13:40)

左崖の上を通過する。22・(13:45)ここも要注意点。下ったコルから右(西)へ明るい作業道が下っていた。23・(14:00)左ヒノキ林右は太い樅の木が群生し木の間から梯の反射板などが見える。16日に見た668mに近付く。小ピークはガラガラ、つまり岩稜の岩が崩れている。この辺りの岩稜はこんなのが多い。
24・668m(14:13)下りは尾根が無いので心配していた。しかし直方向は崖になっていてあっさりと諦めが付く。下っていると

鉄塔先から振り返る(13:38)左奥峰旗右ピーク19番  左写真から間もなくの尾根(13:40)左崖の上を通過する。22・(13:45)ここも要注意点。下ったコルから右(西)へ明るい作業道が下っていた。23・(14:00)左ヒノキ林右は太い樅の木が群生し木の間から梯の反射板などが見える。16日に見た668mに近付く。小ピークはガラガラ、つまり岩稜の岩が崩れている。この辺りの岩稜はこんなのが多い。

24・668m(14:13)下りは尾根が無いので心配していた。しかし直方向は崖になっていてあっさりと諦めが付く。下っているとギンリョウソウが点々と咲いていた「これが咲く時期なんや」右へ曲がって行くが私だけ開けた所へ直に下ると毛利と宮山が見えた。ようやく「周回完了が近くなった」と思う。

ギンリョウソウが点々と咲いていた「これが咲く時期なんや」右へ曲がって行くが私だけ開けた所へ直に下ると毛利と宮山が見えた。ようやく「周回完了が近くなった」と思う。

  
ガラガラ尾根(14:10)   (24)近く(1413)   (24)668mからの下りギンリョウソウ

(24)668mからの下り開けた所からの眺め
左宮山 右奥毛利 (14:26)

ヒノキ林を横断して馬さん達に合流し、進む。25・(14:35)「まだか・・・まだか・・・」前方があかるくなって鉄塔に着いた。「空中広場に着いたー」26・鉄塔(14:40)皆ホッ「繋がって良かった―」「とうとう繋がった」写真を撮って毛利へ向かう。26・発(14:52)〜27・毛利(14:57)今日は岩頭に寄らず下る。

 
(26)空中広場:北から(14:46) 後方宮山    (24)668mを入れて撮りかった:南から(14:49)後方668m

下り始めて間もなく16日に寄った岩頭。「ここには寄ろう」「ほんまにええ眺めやなー」岩頭(15:09)下りながら思った「しんどかった筈やこの急勾配」やはり下りは楽。巡視路がないか注意しながら下っているとほぼ下り切った所で火の用心を見付けた。しかし、間伐材で巡視路(以後=路)は確認できず。

16日に林道から上がっていた路がこの尾根に在るのが分かっていたので注視し歩いていると埋もれかけた数段のプラ階段を見付けた。28・(15:25)「馬さんここから下りるの」即答「ここから下りる」計画では三択にしていた。

その@ここから下る。A16日の昼所から401mを通過して下る。B峠から倒木覚悟で破線道(古道)を下る。横たわる間伐材は路の所は処分されていて歩き易かった。所々でプラ階段を見ながらジグザグ下る。29・林道(15:32)今日は16日の反対周りで林道を下ることになっていた。

逆周りする林道は16日の車回し下で見た新林道に繋がっていると思い込んでいたが大きな尾根を回り込んだ先で終点になる。そこから踏み跡が続いていたので「これで先の谷筋から下れる」と予想したが道は間もなく消え、谷筋にも道らしきもの見当たらず引き返した。30・引き返し(15:40)

 
(29)から見た逆周り林道(15:32)   (29)通過して16日林道を歩く(15:46)

16日歩いた林道なので心に余裕がある。31・車回し(15:48)〜32・(16:01)一人で少し破線を踏み込んだが谷筋の奥へ(見える範囲)舗装路が続いていた。長閑な集落を抜けて車に着いた。1・与位P(16:07)一息入れて馬さんと二人で△与位探しに発つ。発(16:10)

「等高線で5本で初めに少し緩んだ所」を目標に上る。△は直ぐに見つかった。2・△与位(16:17〜16:20)展望・タグ・保護石無し。ここにも『三角点を・・・・』のプラ杭は無かった。1・与位P(16:25〜16:39)初夏をも感じる与位の片隅から発った。

※三角点名『大柿』は全国で3か所に在るようだ(羽根田幸義様より送付資料にて把握)
1、鳥取県東伯郡三朝町大字助谷国道179号沿い道の駅『楽市楽座(この辺りの地名が大柿。)』より林道を西へ約0.6km埋標:明治25年6月2日  
2、栃木県下都賀郡都賀町大字大柿
設置:平成6年9月21日『ハーモニーヒルズゴルフクラブ駐車場』
3、熊本県人吉市中神町国鉄渡駅南西約3.0kmに大無田部落あり。中略 本点は同防火帯を北東に約200m(約15分)進んだ山頂(防火帯)にあり。



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16・
峰旗
855m→
15・鉄塔