№532 小畑-Ⅱ~ウリュウド~菅生~小畑~小谷
山か名前か南の尾根か・・・何故か惹かれて『ウリュウド』へ。
主たる目的南の界尾根、激ヤブ覚悟で入って見ればアケボノツツジに特異な岩稜、
自然林も多々残る。町境界は調査(地籍)終え、難無く歩くも雨に遭う。
登山口を振り返る(8:41)家と納屋の間が古道 (3)峠:西から(9:02)
30m位下って峠に立つ。3・(9:02)古道は峠から北へ山腹を斜めに下り谷へ繋がっていた(道は殆ど流出し不明)。後は植林帯を上り続けるだけ。4・(9:14)ここからアセビ群生(花は無し)左植林に間伐作業が入る。5・638m(9:27)太い樅の木が続く。6・(9:40)「この先の三角点休もか」7・△小畑-Ⅱ(9:57)「さー行こう」馬さんに追い立てられ休みなし。
(5)からの間伐(9:25) アセビ群生尾根(9:28) (6)先の尾根(9:42) 小畑:南から(9:54)
尾根はアセビが覆う。上り返しになるとアセビは消えて歩き易くなる。左自然林になり、樹間からチラチラ歩くであろう尾根が見える。尾根左は岩場あり、崖の様相。そして急登を上り切る。8・(10:19)ここからの横ばい尾根はしばらく快適に歩ける。北に大天井が見える。間も無く視界塞がり倒木を迂回する。馬さんは倒木を潜ったりしながら尾根を歩いた。9・(10:36)
短い中上りで前方が広く明るく開けて上り切る。10・ウリュウド(10:52)今日は実に穏やかな頂きだった。明神山は春霞みで曇り、今日の展望も良くなかった。アセビと薄黄色の小菊の様なとても可愛い花弁のシキミ花が沢山咲いていた。記念写真を撮って発つ。発(11:04)
ウリュウド:西から(10:57) ウリュウドから:南方面(11:00)明神山
△寺河内尾根から 左から小畑山・菅生山・798m (11)手前からの眺め(11:10)奥小畑山・中798m・右鎌倉岳
気になっていた進む方向の界尾根は自然林で地籍調査の切り開きがあった。「是がどこまで成されているのか・・・」下り始めると直ぐに露岩・岩稜が続いた。南方面が霞みながらも全開で展望も良く感動の尾根。殆どが蕾だったが何故か咲き終えたアケボノツツジが一本あった(これでアケボノツツジの群落が分かった)。11・(11:19)岩稜は無くなりマーキングが右(西)の尾根にも下りていた(要注意)。
右ヒノキ林になる。雷鳴と共に小雨が降り始める。しかし、空を見上げると明るい所も多く通り雨の様でホッ。左切れ落ちる。太い樅の木の群生となる。切り倒された木の枯れ具合からみると切り開きは数年前のようだ。12・774m(11:26)快適に歩ける。13・(11:38)嵐の様な強い風が吹き始める。右(東)の樹間から『関レイクタウン』が見える。
岩稜の一場面(11:15) 樅の大木(11:30) (11:48)辺りの尾根
下っていると樹間から菅生山が聳えて見える。鎌倉岳への横ばい尾根も見える。途絶えていた岩稜が出る。母栖山の奥に水剣山が見える。西から尾根に倒れ掛った倒木は細切れされていて助かる。14・(11:47)左(東)風倒木で開けて七種山山塊が見える(槍と薬師の頭も見える)。(15)への上りを案じていたが以外と落に昇れた。頂きは広く伐採されていた(鎌倉岳への支尾根の状況把握見落とす)15・798m(12:05)
発って間もなく左下(東)30m位高木雑木の中に大きな崖を見つけ、その上に立つと高さは20m位はあった。足元から全開で東面大満足の大展望。ここで昼にする。北面はウリュウドの左奥に鉾立山、東の方には七種山山塊まで同定、勿論古峠からウリュウドへのドンドン上り尾根、山之内の立舟野集落も見えた。更に南寄りには明神山、直手前には小畑集落がも見える。昼発(12:30)
(15)南から(12:06) 昼食した崖の上から北の眺め(12:10)中ウリュウド
(15)からしばらく尾根左(東)に大きな露岩、右(西)は植林帯になる。調査のマーキングも杭も無くなるが快適に歩ける。一段先から消えていた露岩とも岩稜尾根とも言える良い感じの尾根になる。16・(12:34)地図で見た目以上に方向が変わる。左右とも植林帯になる。尾根から西側山肌が風倒木で無残な状態も白っぽい花を咲かせた木に心癒される。
目を上に転じれば△鎌倉岳から界尾根への横ばい尾根が見えた。17・(12:46)コブを越えると左右切れ落ちて左(東)崖になる。上方が大きく開け「三角点があるで」と、馬さん。頂きは大きく開けて本当に真鍮製の三角点があった(序文参照)。18・△菅生(13:00)ピンクのテープが出る。
(17)から鎌倉岳(↓) (18)菅生:南から(13:00) 菅生にてナメタケ(13:01)
止んでいた小雨が降り始める。休む事無く進む。右植林帯、左高木雑木帯が続く。下っていると大きな山容△小畑が聳えていた。その前に尖がったピークが見える。その前山には右(西)まき道が有ったが頂きを越える。19・(13:16)『09.12.20に『やまあそ』は、今日車を止めた所からこの辺りに上り△小畑に上っている』下るとヤセ尾根でスバラシイ岩稜が続く。
小畑山への取り付き 岩稜尾根(13:15) 小畑山への上りで振り返る(13:27)奥ウリュウド
△小畑へは長い急登を覚悟していたがそうでも無かった。振り返ると後方彼方にウリュウドが見えた。上部になると風倒木が折り重なってそれに枯れシダが被さり思うように越えたり潜ったり出来ずコースを見極めながら上った。20・△小畑/殿廻山(13:42)
『殿廻山』とは やまあそ の教示でなんだか意味ありげな山名であり(△寺河内尾根からの眺めるとこの山は植林で見事に均整のとれたドームの形をしていた)現にこの山には遺跡が有ったとの事。そこで私も探索したが石ころ一つ見つけられなかった(一段下がる西小尾根に黄色の幅広テープが巻かれているのを見つけた)。発(13:55)
小畑山へ東からの上り(13:36) 小畑山:東から(13:42)石標は黄色杭の所
尾根が無い植林帯をコンパスとピンクビニテープ参考に下る。間もなく尾根が見えてきて下り切る。21・(14:05)横ばいはアセビのヤブ尾根で左に避けて進む。ヤブが消えると短かく右(西)が開けるもジャケツイバラが出る。植林帯を緩く上り切ると『図根三角点』があった(15番にも有ったか・・・)22・(14:18)展望なし。
方向要注意。視界ふさがったまま進む。23・(14:27)上っていると倒木にシイタケが生えていて収穫するも馬さんは「ほんまにシイタケ」と疑って敬遠するも無理やり?山分けして持ち帰る(26日再会の時「食べた」と尋ねると「大柿さんが食べてから食べる」との事だった)私は美味しく食べて今も元気で居ます。後方開けて眺めると尖がったピークが二つと大きく回り込んだ先にウリュウドが見えた。
逆方向で上って、この眺めだと余りにも遠く感じて果たしてウリュウドまで行く気になれたかどうか・・・「今日の計画が正解だった」と意見が合った。尾根上方が明るくなる。「又三角点があるで」と馬さん。本当に新設の三角点が有った。24・△小谷(14:43)
小谷への上りで振り返る(14:40)中ウリュウド (24)小谷:南から(14:42) 小谷先のヤセ尾根(14:45)
小谷からは原生林のヤセ尾根が続き、人間の小ささをヒシヒシと感じ、自然に対し畏敬の心。何時もながらの尾根歩き、左右の樹間に何かを期待しながら覗いていると、それが在った。左(東)谷筋向こうの尾根に大岸壁が・・・ △小畑からの南支尾根で504mの標高点が在る尾根でそれを見て即思ったのは『禿の行者』の大岸壁だった。
遠望とその時の精神状態で確かで無いかもしれないが規模からすると「禿の行者に勝るとも劣らない」とさえ思った。25・(14:51)このコブからしばらく左がヒノキ林になる。26・(15:00)大粒の雨が降り始め、大きな樅の木の下でザックカバーを掛け、雨除け上着を着る。「暑い!!」27・(15:13)図根三角点設置。杭は西尾根にも打ってあり要注意。陽が射しているのに雨が降っている「狐の嫁入りや」。
謎の大岸壁を発見(14:47) 雨具装着尾根:北から(14:55)
(白く移っている所の前後に続く)
左右植林帯を下る。特徴の無い尾根で現在地が曖昧になる。感覚的に随分西に寄っている感じで「安富町側へ下りてしまうと・・・」切り開き、杭共に大きく西寄りになる所で峠らしき地形(鞍部)を見つけホッ。そこが古峠だった。28・峠(15:29)安富・夢前双方に同等の踏み跡が残り安富側に何故か茶の木が沢山生えていた。在っただろう峠のお堂跡らしき所は見当たらず。
薄暗いスギ林を少し下ると間伐材(風倒木で無かったと思う)が放置されていてそれを長く乗り越えながら下った。古道は倒木で塞がって歩けないが、ほぼ確認出来た。下方で道は右山肌に移るも谷の左を下る。やがて倒木から解放され明るくなって下り切った。1・自デポ(15:42)
(28)峠:安富側から 15:29 分校跡と公民館(右)15:53 (2)峠入り口付近からPを見る(16:00)最奥から縦走尾根
(1)峠入り口 15;42
小雨の中、自転車を回収して先行の馬さんを追う。一緒に歩こうかと思ったが雨が大粒になり、しかも上がりそうでないので車の回収を急ぎ自転車で走った。P・黍原宅(14:02)黍原さん宅にお礼を言って(少し山の話をする)車に自転車を積んでいると馬さんが傘を指して早くも帰って来た。着替えをしてると雨は上がり、明神湖湖畔からの明神山への登山口を教えてもらい帰路に就いた。
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①
2
青線=11.2.22 528
△山の内
大岸壁尾根
樹間から△小畑を眺める
(13:08)
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