bS24  およね山?(977m/黒滝)〜小原(三辻山) そして宮野


久し振りのマイカー登山。“展望良し”と情報ありて、どんなものかと期待満杯。

林道巡視路乗り継いで、立った山名「およね山(977m)」は、期待以上の大迫力。

残雪も踏み快適歩き、着いた△小原も良き展望。

車で移動付録の△宮野は展望比べりゃ本誌に劣らず。




雪彦峰山幹線道(神河・一宮町境界P)〜阪水林道〜町境界〜およね山(黒滝)977m〜

小原(三辻山/3町境界)961.5m四等〜町境界北進〜雪彦峰山幹線道(神河・一宮町境界P)

〜雪彦峰山幹線道「山の内」地区方面へ向かう〜流輝広場〜宮野911.4m三等(往復)



◎所在地 : 神河町・夢前町・一宮町町境界(3町境界)の周辺山域

◎地形図 : 2万5千図    『長谷(はせ)』  『寺前(てらまえ)』

◎山行日 : 2008. 3.29 (土)  晴れ       

◎山行条件 : マイカー登山  CL寺本・馬場・横川・大柿     Age=61

◎コースの見所 : @阪水林道から北または西の展望 A977mから北から東への展望は絶景

             B小原から南面展望(Aに比べワンランク下がる)  

             C宮野からは東から南の展望(石標から東へ50〜100m位移動要)

◎走行距離 : 往路 坂の辻峠 78.0km  @80.2km  

              流輝広場86.7km  往復150.4 km



自宅発(7:45)〜姫路BP〜R=29〜山崎町〜一宮町東市場交右折(9:17/67.0km)〜

R=8〜坂の辻峠(9:33/78.0km)〜1・町境界(9:38〜9:55/80.2km)〜2・(10:05)〜

3・看板(10:10)〜4・(10:24)〜5・登山口(10:48 おやつ 11:00)〜

6・およね山/977m(11:26 おにぎり 12:20)〜7・冬そなのコル(12:33)〜

8・ど根性の木(12:37)〜9・鉄塔(12:42)〜10・鉄塔(12:56〜13:00)〜

11・小原(13:11〜13:18)〜1・町境界(13:32〜13:44)〜雪彦峰山幹線道「山の内」

地区方面へ向かう〜A・流輝広場
(14:02〜14:11)〜B(14:20)〜C・(14:33)〜

D・宮野(14:44〜15:00)〜C(15:06)〜E(15:10)〜引き返し〜C(15:14)〜

A・流輝広場
(15:27〜15:37)〜「山の内」地区方面へ向かう〜東屋(?)〜帰路〜R=67〜

R=23〜たいこ弁当(16:40〜16:52)〜福崎から播但道〜自宅(17:54)



初めに:「およね山」について・・・頂いた「兵庫県の山名総覧と三角点」の資料で2万5千地形図「長谷(はせ)」内で977mの表記が「およね山」となっているのでこの名をあげた。@点名小原に次いで列記されているので確率が高いと思った。A地形図「長谷(はせ)」内に977m表記が他には無い。これが正解なら面白い山名と思った。などがタイトルに使った理由です。間違いの場合は笑納ください。

977mには「姫路市最高地点(平成の大合併によりここになったと思う) 山名を黒滝とも呼ぶ 標高977m 2007.6.17 姫路・安富山を歩こう会」との札が掛かっていた。他に「大阪山」とも呼ぶらしい。点名小原は「三辻山」「三本クワ」とも呼ぶらしい。「三本クワ」とはこれも面白い名前・・・。「三本クワ」の推測「三本クワ」とは旧宍粟郡・神崎郡・飾磨郡の境界線を指しているのでは・・・「およねさん」が三本クワ(鍬)を持って・・・。点名宮野は「小滝」「上岩奥山」とも呼ぶらしい。

さて、本題に入ろう。諸般の事情も少しは落ち着いて、マイカー登山の例会に参加してみることにした。結果は展望も抜群で視程が良く楽しかった。私宅で馬場さんの車から私の車に乗り換えて発った。R=29を走るのは何時以来だろう・・・近年は田舎(波賀町)へも播但道を使うので久し振りのように思いながら走った。安富のコンビニに立ち寄り、道の駅「播磨いちのみや」でトイレ休憩をし、R=8に乗ってとりあえず坂の辻峠を目指す。『こんな道やったんかなー』と思いながら上って行き、雪彦峰山広域幹線道に乗り換える。 坂の辻峠(9:33) 

緩い上りから次第に傾斜が増していくと坂水林道分岐点。草が繁る時期は気を付けていないと分かり辛いがこの時期は良く分かった。その後左へのピンカーブ先の広場が「三辻山」登山口だった。逆から走ってきた場合は陰になっているので分からないと思うが神河町と宍粟市の境界標識が何よりもの標的。 1・町境界(9:38) 肌寒い中支度を済ませ、馬場さんの案で本とは逆回りで発つ。 (9:55)

  
右写真の左側の広場(9:55)   左の木に三辻山の札

裸木の間から雪を被った大きな山を見ながらくだって阪水林道入口に着く。 2・(10:05) 心地よい地道の林道を下って行く。大きな水溜り数か所にはヒキカエル?が卵を生んでいた。正面上方尾根に建つ紅白鉄塔が目を引く(977mの鉄塔?)。下り切った所が「水源の森林」の看板が立っている所。 3・看板(10:10) 南東の谷筋二本に細流を見る。また南の谷寄り(看板の後)に今は使われていないとみる階段があった。ここからは上り勾配が続く、日蔭には雪を見る。 4・(10:24) 切り通し通過、10時30分振り返ると(北)暁晴山・峰山・夜鷹山・千町ヶ峰が見える。少し進むと雪を冠った大きな山が点々と見えるが同定出来ない。

 
(4)切り通し(10:24)        鉄ゲート振り返る(10:34)

道が水平になると直ぐに鉄の扉が設置されていたが解放状態で通過する。 (10:34) 『反射板が建つ山がもう一つの三辻山や』と馬場さんが言った。昨年末馬場さんがCLで上っているので間違い無いだろう。その手前下を林道が右下がりで横断していた。再度下っていると登山口に着いた。 5・登山口(10:48) ここでおやつを食べた。馬場さんは鉾立山からの縦走路を確認していた。

 
地点から(10:36)左ピーク三辻山・中腹を林道が横断 (5)北から(10:50)左から横・寺・馬・後方左が登山口

ちなみに、私はこの地点(林道には下りず)は二回目。97.11.30(H9)に地蔵岳経由〜鉾立山〜三辻山(915.8m)〜現地。この時には地図の破線を歩いていたと思う。コルから上って北東向きの破線が北西に変わる辺りの大岸壁で977mを目指すも笹ヤブで紅白鉄塔を目前にリタイヤ引き返してコルから南の谷筋(大ガラ場だった)を下って雪彦峰山幹線道に出て戻った。
発(11:00) 馬場さんは今日のコースを時計回り(本通り)で歩かれているので馬場さんのリードで進んだ。

杉林に付いた巡視路で上り始める。右の谷筋は岩盤で僅かにも水が流れていた。間もなく簡易林道に出る。この林道は数年前の台風23号で多くの風倒木被害が出たがその時の倒木を搬出するために緊急に造られた道と思う。それを横断して上って行く。ジグザグと急登が続く、間もなく笹原に突入も巡視路で心配なし。本鳴きのウグイスが道案内をしてくれる。 (11:14) 次第に視界が開けてきて振り返ると七種山山塊(高場山・大中山・禿の行者一帯も含む。 写真は霞んでOut)が一抱え、両腕の中にスッポリ納まるかの様に見え大きな感動感激を受けた。

高場山の奥には美形の笠形山もハッキリ見えた。振り返り、眺めながら上り切った。 6・およね山/977m(11:26) 立ち枯れの木に「姫路市最高地点・・・上記」の看板が掛かっていた。鉄塔へは西へ外れる。鉄塔下へ行くと、居るはずの馬場さんの姿が見当たらなかった『トイレかな・・・』そうではなく、少し北へ上った尾根から全開(北から西)の展望を楽しんでいた。高星山・段ヶ峰からフトウの平原。奥の方に純白の氷ノ山。三室・後山・日名倉・植松山。近くには黒尾山の中継塔(廃棄)も肉眼で見えた(内海も淡路島も家島もその他いっぱい)。


(6)977m先からの展望(12:22)奥尾根左暁晴山・中千町ヶ峰・手前夜鷹山・その奥尾根段ヶ峰・平石山

 
(6)977m鉄塔:昼前の状況(11:46)                    977m発って直ぐの残雪(12:22)

鉄塔下に戻っておにぎりタイム。女性(横・寺)には休む度におやつを頂く『いつも貰ってばっかりやなー』。そんな時ヒョッコリ男性が現れる(私と同年代?)挨拶の後は馬場さんが応対。西脇市からで坂の辻峠で車の残燃料が不安になり、近くの広場に止めて歩いて来たとの事だった(1時間45分要)馬場さんはあの山この山教え、その人は弁当を食べながら会話。時計回りで車に戻ると言われた。私たちが先に発った。

看板が分岐点で横ばいに進む、左右笹の道には点々と残雪があった。左笹原上から上写真(12:22)の展望がある。下りにかかると左がヒノキ林、右は笹原(少し入り込むと七種山山塊から高場山方面までが見える所もあるので右側も要チェック (12:26 )になる。巡視路は完全整備かハイカーの踏みつけかで凄く歩き易い。やがてヒノキ林に入り樹間から (9) の鉄塔が覗く。 (12:30) 


(12:26)の写真手前左
高場山・右の方大中山・七種槍・7種山

コルが見えてくるとこれまでに見たことも感じたことも無い異様とも思える景観に思わず『わーきれいやー』下って来た女性も同音。中ほどに立つと「“冬そな”の世界や〜』と凄い気に入りよう。一面の落ち葉がチョコ色(主観)だからか・・・そんな時、馬場さんが何やら拾い上げる。見ると形の良い鹿の落ち角だった。ここで揃って記念写真を撮る。

 
(7)冬そなのコル西から大・横・馬・寺 (12:33)  左写真の左側

“冬そな”の世界を後にする。緩く上って薄暗い林へ入って間もなく本に載っている「ど根性の木」に出会う。 8・ど根性の木(12:37) 木はミズナラのように思ったが定かでない。大岩の割れ目に根を伸ばし力強い樹勢が伝わる。女性はヤサシイその木を撫でながら『これからも頑張ってネ』尾根右山肌の急登に張られた鹿網を抜け、紅白鉄下を通過。 9・鉄塔(12:42) 次のコルからの上りはプラ階段の長い急登、女性が先行して上り切り、横ばいを行くと右(東)が全開した。より大きな展望が得られる。下方に建つ紅白鉄塔へ向かう。 10・鉄塔(12:56)

ここにきて何度見てもいい姿の明神山と周りの山塊から高場山方面が丸見えだった。馬場さんが時間が有れば付録で△宮野へ上る計画を持っていたのでその宮野を同定し、車が止まっている流輝広場から上って見る事に決まった。 発(13:00) 鉄塔の直ぐ上が△小原だった。石標から少し東に下ると、夜鷹山や暁晴山周りが全開。宮野までの中頃に鉄塔が建っていたのでその鉄塔までは巡視路が在るようだっった(実際巡視路が向かっていた)。 11・小原(13:11〜13:18)

 
(10)鉄塔から中央尖り明神山      小原(13:11)東から

一宮町と神河町との境界入口は倒木があるが開かれて問題なし。後は植林帯を下って行く.。終盤方向が東から西に変わる所は要注意(マーキングが見えなくなれば間違い) 1・町境界(13:32 発13:44) 雪彦峰山幹線道「山の内」地区方面へ向かう。カーブの連続『完全舗装されたこの道年間に何台が通行する・・・もったいないなー(単車が一台追い越して行った)』なんて言いあいながら走って目的の広場に着いた。 A・流輝広場(14:02) 

運転手が乗っていない車が二台止まっていた。支度をして発つ。ここからは私の出番。地図で地形を把握して上り口を決める。 発(14:11) 『何となく臭うんや』と、そこへ行くと案の定歩き易い杉林尾根が在り、それに乗って上って行く。中頃で少々の倒木があるが問題なしで舗装路に出る。 B(14:20) 現在地確認し、舗装路から『あれが△宮野みたいやなー』と眺めながら次なる登り口を定め上って行く。境界松と樅の木が残っていて其れも頼りに下草無し界を上る。 C・(14:33) 

△小原の方へは物凄い倒木『△小原からの縦走は大変かも・・・』東に折れる。開かれていて、心配していた笹柴ヤブも無くて難なく歩けた。単純な尾根と思っていたが『これを上り切ると△宮野や』と、思うこと三回目が宮野だった。 D・宮野(14:44) 展望なし。人知れぬ石標でもよく見る「S&A INAOKA H13.11.18」のプラプレートが石標に沿って刺してあった。横川さんの地図にコースを記していると馬場さんがゴソゴソ・・・何かと思えば鎌を取り出して石標の周りに生えている笹を刈り始めた。国土地理院のプラ杭に【石標を大切にしましょう】と、よく書かれているが馬場さんは当にその模範者か(この作業を始めて数年になる)。

更に先の方を見ると明るく『もう少し先へ行くと展望が有るのとちがう』女性が先に向かう『わー凄い展望やー』奉仕作業中の馬場さんをほったらかして私が続く。植林が途切れ尾根南面が笹原になり大展望。高度は下がったが何故かここからの展望が「今日最高」とその迫力に感動と感激を受けた。知る人ぞ知る「△柳谷/高場山 参考362 371 375 379 403など」プラスアルハーの展望と言うことになる。△柳谷/高場山から七種山山塊・明神山山塊。北面は裸木の間から (12:22) の写真の展望が得られるが葉が繁るとout

      
△宮野:西から(14:44)   (D)△宮野の東からの展望(14:55)左上方七種山方面右の方に明神山も見えた


     
  (C)から△小原方面への倒木尾根(15:06) (A)流輝広場(15:30)石碑に「流輝」と彫ってある・ピーク小原

遅れてやって来た馬場さんも展望を楽しんで引き返す。 (15:00) 間もなく『(C)点から小原への倒木がどの程度(距離)のものか下見するから』と言って早足で引き返す。 C(15:06) 私の「大河内物語」を忘れられかけていたがここの町界(坂の辻峠〜今日歩いた境界をワンスパンと考えていたのでその下見に入る。倒木を回り込み潜り乗り越え100m位倒木帯が続いて後は開けていたので折り返す。 E(15:10) 引き返し C(15:14) メンバーの後を追って下って行くと舗装路からの入口で追いついた。

帰りは舗装路を歩かず上り尾根に取りつき車に戻った。 A・流輝広場(15:27) 二台の車はまだあった。登山者か作業者か・・・。 広場からは (6)977m (9) (10) 鉄塔も見えた。 発(15:37) 帰路「山の内」地区方面へ向かう。途中東屋から不行・地蔵などを眺める。京都から来たクライマー(男)は二本登ったと言われ満足そうだった。R=23沿い高級レストで鰹そば(寺・横・大)鰹うどん(馬)を食べて播但道に乗って帰った。


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6・977m
10
11・三辻山
A
B
C
D宮野
 911.4m