bR52  古城山〜釜床山


一度目は霧に巻かれて釜床先から界を外して岩盤下り、湿地の谷では蛭に付かれ、

ずぶ濡れ姿で車の戻る。今日は歩きで視界も良し。同じコースに再挑戦。



びわの丸健康公園〜古城山(生野城跡・601m)〜523m〜釜床山(648.8m三等)〜

町境界西進〜464m〜R=312(はりまや)



◎所在地 : 生野町の口銀谷(くちかなや)・奥銀谷・竹原野・上岩津(朝来町)と
                          円山・小田和に挟まれた主尾根と町境界尾根

◎地形図 : 2万5千図  『生野(いくの)』 『但馬新井(たじまにい)』

◎山行日 : 2005.9.18 (日)  曇り     @’02.10.20 古城山〜釜床山245

◎山行条件 : 歩き/妻      Age=58

◎コースの見所 : @生野城跡(いくのじょうせき)三と二の曲輪からの展望も良し 

             A釜床山頂上の笹原 B釜床山から(18)までの自然林

◎走行距離 : 往路 77.0km  往復 138.0km  播但道通行料 往=1150円 
                                              復= 950円



自宅発(7:20)〜播但道〜生野北L・P〜R=372〜1・橋/自転車デポ(8:30 発8:35)〜

2・びわの丸公園(8:43 発9:08)〜3・別郭(9:29)〜おやつ(9:45 発:52)〜

4・主郭(10:03 発10:07)〜5・(10:25)〜6・(10:30)〜7・(10:40)〜

8・(10:55 おやつ 発11:07)〜9・古道(11:19 発11:29)〜10・523m(11:40)〜

11・古道(11:45)〜巡視路入り口(11:56)〜12・(12:05 おにぎり 発12:34)〜

13・(12:40)〜14・釜床山(12:44 発12:55)〜15・古道(13:05)〜16・(13:15)〜

17・(13:41)〜18・464m(13:47 おやつ 発13:59)〜19・(14:07)〜20・(14:16)〜

21・(14:28)〜1・橋/自転車デポ(14:38 発14:40)〜自転車で走る〜

2・びわの丸公園(15:00)〜引き返し〜22・妻合流(15:15)〜

1・びわの丸公園(15:25 発16:13)〜神崎北L・P〜往路〜自宅(18:02)



少し目先(方向)を変えて生野方面へ・・・と思う時は何時も「古城山〜釜床山」の時、終盤歩く予定の界尾根を外してしまった事が思い出される。これを「何時までも背負っては居られない」とこれにケジメをつけるべく同じコースを計画して歩くことにした。前回はMTB登山だったので自転車のデポは考えなくて良かったが、今は歩きの登山になっているので下山地点の「たいこべんとう」か「はりまや」の空地に自転車を置かせてもらおうとそこへ向かった。

「たいこべんとう」の駐車場から町境界を確認して下山地点へ行って見ると橋の下に好デポ地が有ってそこにデポして登山口の「びわの丸健康公園」へ向かった。 1・橋/自転車デポ(8:30 発8:35) R=372を「下山後はこの長い上りをを自転車で走るのか」と思いながら走り、びわの丸健康公園に着いた。 2・(8:43) 車は私だけだったが釜床山先までは一度歩いているので気楽に支度が出来た。

そんな時、下方に在る生野小学校から音楽が流れてきて、運動会の入場行進が始まった。やがて校長先生の挨拶が始まった。各幼稚園も入れて230数人と言っていたから、ここにも少子化の波が押し寄せているようだ。 発(9:08) 先ずは上方に見える東屋を目指してジグザグと上って行く。「間歩」前を通過して東屋は寄らずに東山肌へと回り込んでいると、学校では準備体操が始まっていた。まもなく別郭に着いた。 3・別郭(9:29) かなり広い平地、ヘルメットのつばから汗が滴り落ちていた。

ここからは太い松が沢山生えている。上り返しは尾根でなく東山肌をジグザグと上るが夏場で人が敬遠しているのだろう余り歩かれていない様子だった。身体も足も重いのは暑さの為か・・・。先行していたが道にソヨゴが倒れ掛かって道を遮っていたので、ザックを下ろして本格的に枝を切り払う。早くも疲れと空腹感があり妻も追い付いたのでおやつタイムにした。 (9:45) 右下で鹿が鳴いていると思っていたら妻が可愛い小鹿を見たと言った(人なつっこく余り逃げなかったらしい)。 発(9:52) 道が尾根に接した所で道から外れ尾根を上ると尾根左の岩場に抗跡(竪抗)が数箇所在った。

立ち木の中に大きな岩が重なり合う山容に変わっていき「三の曲輪」に着く。東に白口山・岩峰・桧和田山、特に高畑山が目を惹いた。西は達磨ヶ峰からフトウガ峰だろうか水平尾根が見えた。とは言ってもかなり霞んでいて満足なものでなかった。タケニグサが茂りイバラも生えている平地を横断して短い急登で「二の曲輪」に立つ。ここからは杉によって西が塞がり始め、シダ原の先に主郭の大岩が見えた。

二の曲輪(西)から主郭を眺める・中央に大岩がある
展望写真は霞のため写りが悪く載せるものがない

前回は霧雨、今回は暑さとの戦になった。 4・主郭(10:03 発10:07) 主郭からストンと下る。初めの段から釜床山への尾根の入り口が分らない、と言うのも前回マーキングをしていたと思うにもそれが無い!!。尾根に乗ると記憶と合致、誰かのマーキングが出た。右樹間から採石場がチラチラ見える。右の切れ落ちは断崖に等しい。尾根に幅2m位で5段の石段が在る。門が在った跡か?下り切ると広い平地になる、そしてその尾根まで採石されて崖が迫っている。前方の611mピークは採石で消滅しているよう思う。短い中下りをするとススキが見ごろで左の高木を数羽のヤマガラが鳴きながら枝を渡って行った。

尾根右は全て削り取られ、数百mの断崖に沿って上ると小高い岩山。 5・(10:25) 次の短かい上りで前回のマーキングを見る。 6・(10:30) 東に折れて丈の低い笹原を上って、611mの北に付いた水平道を行く。中程に前回はピークに立っていたTVのアンテナ部品が廃棄されていた。しかし、ケーブルは尾根に沿って埋設(殆ど地表に出ている)されたまま続いていた。 7・(10:40) ここにポールが立っていてケーブルもここで途切れていた。尾根道は明るくプラ杭も出た。展望は(6)から塞がったまま進んでいると親子だろうか可愛い小鹿を連れた鹿が前方を横断して行った。

緩く下って緩く上り返した所で前方が開け、前山の左に釜床山右に上生野が霞んで見える尾根先に出て、ここでおやつにした(前回は近場しか見えなかった)。 8・(10:55) 目前の尾根に群生の太い赤松が美しく、また送電線が走る西への尾根にも惹かれた。 発(11:07) (7)から(8)までは分らなかったが東側の地形が平で「昔はここに集落でも在ったのでは」とさえ思えた。緩く下った所に左右に走る古道が在った。 9・古道(11:19) 


(8)おやつを食べながら展望・左釜床山・右上生野

前回はここから左(西)へ下って行った(マーキングが残っていて外したがその時は何処かで釜床山への尾根に繋がっていると思って下った)。今日は間違う事は無いだろう」と思っていた。『正面の柴ヤブを突っ切れば大丈夫』と思い込んでヤブに入って下って行ったが地図と地形が合わず確認すると又もや間違っていた。この所のコースの記入が甘かった(いい加減)事に気が付いて20mほど引き返し元に戻った。 9・(発11:29) 右手前に下る開きを下って破線の尾根に乗った。

右植林帯左潅木帯の薄暗い尾根を進んでいると左が幼木帯に変わる、この境目が前回迷い込んだ谷から復帰したポイントだった。 10・523m(11:40) 左が開けてきて涼しい風が吹き抜けて行く。ここでおにぎりタイムと思ったが妻が『もう少し歩いてから』と言った。下り切ったコルから東山肌を南下する古道が付いている。 11・古道(11:45) ここからの上りは長く急できつかった。右への巡視路入り口通過 (11:56) 丈の低い笹が生えてくる、左の谷に源頭を見る。

やっとこさで手前のピークに立った。 12・(12:05) ここでおにぎりを食べた。高木雑木と赤松の植生、木の間から左肩の切れ落ちた「上生野」の頭が見えた。 発(12:34) 木陰に居て動きを止めると暑さを感じなかった。前回は上り途中から釜床山の西面を回り込む巡礼道(破線)?が付いていたので、今日はそれを歩いて釜床山の北をトラバースして町境界に出てそこから釜床山に上り返そうと考えていたがその道が自然にかえったのか分らず上り切った。 13・(12:40) 消えていた笹が出てきて間もなく釜床山に着いた。「上生野」への界尾根に前回巻いた布が残っていた。 14・(12:44) 笹原で静かな頂でしばらく休んで発った。 (12:55)


釜床山△石標から下山尾根を見る

頂の肩から急下りが始まる。『何処かで石仏に出会うはず』と思いながら下ったがその石仏がなかなか見えないので『尾根を間違ったか・・・?』と思い始めた頃布が出てホッとした。そして石仏も姿を見せた。そこは標高570m前後で水平の巡礼道は特に北へがはっきりしていた。 15・(13:05) 石仏(大師座像)の高さは29cm台座は23センチだった(前回は合わせて30cm位と記している)。台座の前面に「播磨・車屋庄三郎」と彫ってある前回の写真と見比べると、向きが北寄りになっていて誰かの手によって基台(石)に乗せられていた。 
 

       
今回の石仏・奥へが巡拝道        前回の石仏

石仏前 15・(発13:15) 下り切って少し上りかけると太い赤松が目立つ、大岩が重なる頂に2本生えていた。この松は「境界松」だと思う。高木雑木の水平岩稜、この先端が前回間違って界を外した地点。なるほど・・・その尾根を改めて見ると『間違っても仕方ないか・・・』と思う位快適そうな雑木尾根だった。いやいや、界尾根もなかなかいい。緩い下りから角の無い丸みの大岩が連なる。地図では間もなく激下りになるはず・・・尾根から南にかけてデッカイ岩が連なる。そこに大きく窪んだ所が有って何かが祀られていないか探したが見当たらなかった。展望が得られないので崖の松の枝に上ると、古城山だろうか大きな山が見えたが霞んでいて同定できなかった。

予想では『たぶん植林尾根(帯)』と思っていたが下り切った横ばいも自然林が残っていて『冬枯れの季節に歩けば素晴らしいだろう』と思いながら歩いた。振り返ると樹間から釜床山の頭が見えた。 17・(13:41) その先、短い急登だったが疲れ、展望無しもおやつを食べた。 18・464m(13:47 発13:59) 南寄りの尾根にも踏み跡が在った。薄暗い中下りをしていると明るくなって鉄塔が建っていた。 19・(14:07) 開けた北を見ると上岩津から行者山への尾根が見えて岩屋観音の大岩のいちぶがも見えた。(今年、私の山友の井上夫妻はこの尾根を歩いて、上生野(法道寺山)を経由して鷲原寺へ下るという大縦走をしておられる)。

左が桧林になって要注意地点に着く。 20・(14:16) ここへは難なく着けてホッとした。桧の植林帯を急下りして短く上り返して  21・(14:28) 展望無し。界に沿って下る、妻はトラバースで界にやってきたが、朝の下見で最後は鹿網と倒木と激下りだったので北の谷筋に逃れて民家の裏に出て自転車をデポしている橋に戻った。 1・橋/自転車デポ(14:38 発14:40) 上りが続くR=372を自転車で走り公園(車)に戻ると小学校では地区?対抗リレーが始まっていていてアンカーも走りだした。

妻を迎えに引き返し、公園に戻って着替えているとパトカーが上がって来た。私の車が長く止まっているのに人影が無いので、たぶん山登りだと思ったが心配して上がって来られたようだった。



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