747  高城山〜南尾根 (約10.0km)


八上城跡は難攻不落と言われながら兵糧攻めで遂に落城。

当に実感自然条件、凄い傾斜で取り囲まれた本丸その他の郭も見事。さて本題ほどうなった。

間違った・・間違った・・又もや間違いどうした山猿。仕切り直すもまた間違う。

5度目でやっと正規尾根に、乗ったその後は快適尾根。

アップダウンが小さい分、ポイント確認まゝならず展望尾根に惑わされ、とうとう途中で引き返す。




◎所在地 : 丹波篠山市八上内の南・殿町の東から南南東尾根

◎地形図 : 『福住(ふくずみ)』『篠山(ささやま)』    

◎山行日 : 2021.2.11(木)  晴れ    

◎山行者 : 単独           Age=74

◎コースの見所など : @八上城跡(国指定)と本丸からの大展望  

               A城跡からの南尾根は快適歩き

◎走行距離 : 往路 @60.0km   A62.8km  往復129.8km



自デポ/殿町突き詰めゲート〜春日神社前P登山口〜春日神社〜主膳屋敷跡〜

鴻の巣〜下の茶屋丸〜中の壇〜上の茶屋丸〜右衛門丸跡〜三の丸〜二の丸跡〜

岡田丸跡〜高城山/本丸跡〜蔵屋敷跡〜池東番所跡〜大竪堀/分岐〜迷走〜

計画コース復帰・池西番所跡〜蔵屋敷跡〜10番〜コース外し迷走〜11番引き返し〜

12・迷走引き返し〜10・やや東寄り尾根下る/迷走/おやつ引き返し〜10番〜

348m〜難〜15番〜引き返し〜348m殿町へ下る〜里〜自デポ〜

コース下見〜(引き返し)〜自走(約4.5km)〜春日神社前P登山口〜往路〜今田支所




篠山への山登りは何時以来か調べてみると(概略)上記05年以来訪れていない。頻繁に訪れていた頃より「八上城/高城山」は気になっていたが上れないまま今日になっていたがNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で甦り、上ることにした。城跡だけでは物足りないのでコースを追加した。自宅発(7:44)R372に入り左右に見る山並は霞んでいた。

山口地区辺りからの「デカンショ街道」は実に気持ちよく走れる。
白髪岳入口(8:55)八上下地区に入り直ぐ右に「八上城/高城山」登山口の看板を見る。2・春日神社前P登山口を確認して自転車デポに向かう。奥谷川に沿って奥の池を目指し池手前ゲートに決めた。1・自デポ(9:20〜9:32)2・春日神社前P登山口(9:42〜10:00)

 
正面突き詰めゲートに自デポ 9:30   2番登山口の看板・左が神社 10:01
  
上りかけている人、看板を見ている人など挨拶を交しながら支度をした(Pは拡張され30台は余裕で止められる)。3枚の看板と「藤木坂コースは大雨の影響で通行危険個所あり通行はお控え下さい」の貼紙(パウチ)あり。

『八上城 八上城は『丹波富士』と呼ばれる高城山(標高462m)に築かれた八上城を本城として、奥谷城、法光寺城、からなる東西3kmに及ぶ大規模な中世の山城です。応仁の乱の後、多紀郡守護代となった波多野氏が16世紀前半に高城山に築城しました。1579年、織田信長の丹波攻略の一環として、明智光秀による兵糧攻めによって、八上城は落城し、

波多野氏は滅亡しました。作家井上靖氏は、小説「戦国無頼」に「なんと美しい山、なんと美しい城だろう・・・」と称しています。(国史跡指定の看板は長文により省略)』
※現在は「やがみ」と呼ばれている様だが正規には「やかみ」と読む。

    
春日神社 10:05   神社の土塀 10:05    土塀の壁が崩落 10:07        

Pの向かい側に在る春日神社(木製鳥居の神社は土塀も残るがかなり荒廃している)が登山口。トイレも新設されパンフも置かれていた。「頂上まで1k約45分」家族連れ、カップル、夫婦など多くの人が続いた。神社から直ぐの段は凄く広い。
3・「主膳屋敷跡」(10:08)「落城後、時の支配勢力の城主が交代していくが、その政治の中心となる館跡」太いスギが一面生えている。擬木の階段が続く。

    
3番「主膳屋敷跡」(10:08)     4番「鴻の巣」東から 10:18        10:20

一時、多紀小学生二児と母や西宮市から来た男性と会話しながら上った。
4・「鴻の巣」(10:18)「西からの敵に備えた番所、頂上まで約750m約30分」樹間から西が望める。5・「下の茶屋跡」(10:22)「西からの敵に備えた陣地、頂上まで約700m約28分」西側大展望。「中の壇」(10:24)「上の茶屋丸」(10:28)「西からの敵に備えた陣地、頂上まで約650m約26分」朴木が多く、しばらくの間左山肌一面その葉に覆われる。

 
5番「下の茶屋後」上方は本丸 10:23   「中の段」への上り 10:25

間もなく本丸の範囲に入る。
6・「右衛門丸跡(10:42)「城主の屋敷跡、西方を防備し、蕪丸にも通じ、全山の連絡や指揮にあたる所」初めて小規模ながら石垣を見る。三の丸跡(10:47)「石垣を持つ広場に建物があり、南方谷間に対する重要防備陣地かと思われる」想像を越える広さの削平地で北から東大展望。三嶽・西ヶ岳・小金ヶ岳は同定。樹齢百年と見受ける杉の木が多数伐採されていた。

 
「三の丸跡」山並みは西ヶ岳・三嶽・小金ヶ岳 10:47  「三の丸」を振り返る 10:50  

 
「岡田丸」西より 10:55         本丸△石標と旧石碑 南より 10:54
                           
二の丸跡(10:50)
「門の礎石と屋敷の瓦の破片等もっとも重要な任務を担当した場所と思われる」兎に角広い平地。岡田丸跡(10:52)「重臣岡田某の館跡、眺望よく、東、北方に対する防備に当った所と伝えられる」本丸の東一段下で広い。一部の日陰に残雪あり。高城山/本丸跡(10:54〜11:00)「望楼と軍兵の集合する場所からなり、四囲いの城、砦を指揮号令する所と思われる」。

 
本丸の新石碑 南から 10:54    下山口から本丸を振り返る 11:00

旧の石碑と新たな大きな石碑が建っていたが新石碑は趣を壊しているように思った。360度大展望を堪能。女性3人組(30代)にスマホシャッター押し依頼される、その後、横一列椅子に座った姿に「後ろ姿が素敵なので写真撮りませんか」女性のスマホで写真を撮る。下から見る山容(ピラミダル)とは想像以上に大規模な本丸周りに驚いた。先が有るので長居はせず本丸を後にした。

計画コースは南尾根だったが踏み込まれた藤木坂コース(地図破線)を下り分岐で計画コースに乗ることにした。実はこれが迷走の始まりだった。下り始めて直ぐ左へ分岐あり、登山口近くのお寺に下る道かと思う。擬木階段下り切ると水平になる。
7・蔵屋敷跡(11:05)西宮からの人が引き返していて訊くと「藤木坂コースは大雨の影響で通行危険個所あり・・・」だった。

 
蔵屋敷跡 南から 11:05       9番 11:07 

8・池東番所(11:06)ここから下った所が分岐(峠)だった。行政道標「藤木坂コース・野々垣コース・高城山頂上」また個人案内札「朝路池・野々垣・市の谷コース」あり。もう一段下ると大竪堀の道標が立っていた。9・大竪堀(11:08)当日は現在地を11番と思い込んでいて南尾根を下っていた。従って一回目の迷走が始まる。

杉林から半ば枯れた矢竹帯を下り岩盤肩から下った所で地形から間違いと分かり、西に尾根を見る。「あれが計画尾根」直に取り付きは急斜面で無理、薄暗い谷筋を上り返した。木に名札が掛かっていた。ほぼ突き詰めた辺りで西の尾根に取り付く。
10・計画コース復帰(11:22)現在地確認のため逆歩きする。短く上り大堀切から短急登するとかなり広い削平地在り。11・池西番所(11:25)

 
初めの間違い尾根岩盤肩 11:15   11番「池西番所?」 11:26

西下方に田園が見える。更に上ると二段目削平地在り。本丸下かと思い東へ横這いすると見覚えの平地に出た。
7・蔵屋敷跡(11:38 おやつ 11:58)気を落ち着かすことも有りおやつタイム。20代男性2人が上がって来た。「何処から」「一番端の弓月神社から(野々垣コース?)」どこで間違ったか考察するが不明にまゝ引き返す。10番〜9番〜11・(12:13)

 
9番の先 12:09            15番への尾根13:14

明確な道在り、11番ピーク左下を進む、方向が東向き???「その内南向くだろ」と思いながら進むがその気配無く引き返す(2度目の間違い)12・2度目間違い引き返す(12:25)引き返し「ここが11番や」南へ下るも地形が合わないのと西に横這い尾根在り「あの尾根や」13・3度目間違い引き返し(12:35)そして「ここが11番か」ピークを通過していなかったのが間違いの元だった。

しかし、11番からやや東寄りの小尾根を下っていて又もや間違いに気が付くおやつ食べて
4度目間違い引き返す。(12:47)11番に戻り間違いなくコースに乗る。11・(13:09)快適尾根を行く。左植えっ放しのヒノキ林が続く。右下に奥町が見える(13:11)左下に池が見える(13:18)14・348m(13:20)この時点では、ここから殿町へ下ることなど全く考えていなかった。

 
16番への上りで振り返る 13:32   16番先の尾根 13:49    

次の上りで振り返ると高城山が見えた。
15・5度め間違い(13:35〜13:45発)迷走多く経過時間、体力消耗がそうさせてのか15番が池へ下る地点かと思い踏み跡無き西へ入ったが直ぐ急斜面になり「違う」引き返した。踏み跡明るい北尾根を行く「やっぱりこれか」雑木、灌木尾根を上る。輪になった赤錆びたワイヤーとボロボロの一斗缶を見る「スギかヒノキをテッサクで麓に降ろした名残り」(13:49)

 
17番先 13:56          17番手前(復路で撮る) 14:12

16・(13:53)北東尾根確認し南へ向かう。先へも良き開きあるも池へ下る尾根が見当たらず現在地不明になり引き返しを決めた。17・予想地点(14:05)引返し14・348m(14:24)往路ここから下ると思いもしなかった所、覗き込むような急斜面。「兎に角安全第一」で下ったが思ったより早く緩くなりホッ谷筋によくある倒木も無く難なく里に出られた。18・里(14:47)

 
14番から下った谷筋 14:41     山から里に出た所 14:47

 
池の堤から 15:07         18番 15:14

田圃の畔を歩いてデポ地に着いた。
1・自デポ(15:00)ゲート開け次に反対から上るための下見に出た。自転車で走り池から明確な山道を歩き道が曖昧になる所で引き返した。18・(15:14)〜自走(約4.5km)〜2・春日神社前P登山口(15:30〜15:49)〜往路〜今田支所〜自宅(17:55)

※16番まではほぼ間違いなく辿り着いていると思うが・・・。間違い1度目から5度めまでのコースを掴むまで悩んだが謎がほぼ解けるまで楽しい時間だった。次は池から上って何処で11日のコースに合流するか凄く楽しみ。


歩きの記録にもどる トップにもどる

11
12
10
13
14

青線計画コース

予想ポイント

18

@

19

17
15
16

奥谷城跡