4・851m

631   宮の後〜六郎谷〜横行 (約10.0km)

地図は亀野さんGPS軌跡  



山歩きと言えば宍粟市へ。未だ残る原生林を求めて宍粟市へ。

今日の歩きも宍粟市波賀町。原生林、宍粟市側にも残っていたが負けじと残る養父市側


「今日も我らの貸し切りか・・・」思いながら歩いていると△横行ピーク人影あり。

「今日は」訊ねてみればそのメンバーは『いなみ山の会』だった。



◎所在地 : 新戸倉スキー場(閉鎖)と道谷地区を取り巻く主尾根

◎地形図 : 『戸倉峠(とくらとうげ)』

◎山行日 : 2015. 7. 4  (土)    曇り〜小雨        

◎山行者 : T・カブト/馬場・藤原・川上・安藤・亀野・大柿(車)      Age=68

◎コースの見所など : @雨雲か霞みかが低く垂れ込め、視程最悪 
                
 A851mから本格的な原生林が見られ、996mへの上りから尾根は感動的原生林

 B大屋町側に多くの原生林が残っている

◎走行距離 : 往路 @97.2km   A101.8km     往復 201.9km



若杉峠自デポ〜戸倉神社〜北尾根〜851m〜宮の後(871.5m四等)〜市町境界(996m〜

〜界東進〜六郎谷(950.2m四等)〜926m〜横行(940,1m三等)〜61m〜若杉峠自デポ



自宅発(6:01)〜姫路BP〜R29〜波賀町戸倉出合橋〜R48〜

1・若杉峠自デポ(8:05〜8:10)〜引き返し〜2・神社(8:17〜8:40)〜3・(9:17)〜

4・851m(9:35)〜5・(9:40)〜6・(9:45)〜7・△宮の後(871.6m)〜8・(10:32)〜

9・996m・界尾根(10:30)〜界東進〜10・(10:40)〜11・(10:50)〜12・(10:57)〜

13・(11:09 昼 11:37)〜14・△六郎谷(11:43〜12:00)〜15・(12:03)〜

16・(12:16)〜17・(12:19)〜18・926m(12:25)〜19・鉄塔(12:40 休 12:55)〜

20・(13:13)〜21・△横行(13:20〜13:30)〜22・(13:55)〜23・(14:06)〜

1・若杉峠自デポ(14:12)〜自転車で走る(4.6km)〜2・神社(14:25)〜引き返し〜

藤無山分岐で合流(14:35〜14:52)〜往路引き返し〜自宅(5:22)



今日のコースはサブコースに考えていた。しかし、参加者にコース連絡する際、何故かメインからこのサブに変更した。それにより△六郎谷で『いなみ山の会(この会だと思っている)』に会えた。会話の中で面識なき私の事を知っておられ会話が弾む。『人の出会い』に不思議を感じた。

今日のコースは、町境界歩きを進めている中で、なかなか歩けずに残っていた境界の一つ。「秋の紅葉の時期に歩きたい」と考えていると秋が終わり、「冬枯れの時期に」と考えていると雪の覆われる。今回は原生林の新緑に浸りたくてここに決めた。

天気が怪しい中走る。加古川辺りでさえ見える山並みには霧か雨雲かに覆われていた。山崎に入ると山肌から霧が立ち上がり雨の心配さえ出た。原地区の道の駅辺りでは路面が濡れていたが雨にはあわず峠に着く。1・若杉峠自デポ(8:05〜8:10))峠法面は崖で降りれないと思っていたが近くに下れる所が在り、傍の山中に自転車をデポして神社へ向かった。

2・神社(8:17)車の通行も人影もない神社前の広場に車を止めて支度した。ヒル対策を伝えていたのでヒル除けのスプレーを吹き付けていたが私は、その効果を見るため一人吹き付けず(ヒルは居なかったのか元々居ない山域なのかも)。例のごとく、おやつの分配を終えて発(8:40)鳥居から何とも趣(歴史を醸し出す)のある石段を上り本殿で今日の安全を祈願して裏手より林道に出た。

 
(2)神社前の広場(8:40)              歴史を感じる石段(8:41)

 苔が綺麗な神社の境内

二つ目のピンカーブから山に入った。急登で尾根に乗るとスキー場が見えた。その後は展望なき植林帯を上り続ける。杉林は枝打ちや間伐の手入れがされて育っているため同じ植林でも心地が良い。三度目の横ばいの所で鷹かトンビの幼鳥二羽が近くでバタついて逃げた。長い横ばいに入ると尾根左側に百年超クラスの杉が立ち並んで生えていた。3・(9:17)間もなく左に自然林が目立ち始める。

 
(3)辺りの植林帯尾根(9:17)     (4)851mへの上り(9:30)

使途不明のプラスチック材が点々と、落ち葉の中から頭を出し始めた。4・851m(9:35)ここはアンテナ基地だったようでプラスチック材はアンテナ用バッテリーケースの補強用バンドのように思えた。短い急下りをすると右下に林道が見えた。5・(9:40)コルから上っていると、まるで城跡の郭の様な石垣が出た。その時は建物跡(奥の院)と思ったがその上に立って直ぐ答えが出た。

ガイシの破片が散らばっていて鉄塔跡と分かった(ガイシ以外の物は一切無かった)。6・(9:45)尾根右の自然林が素晴らしい。間もなく上方が明るくなって石標を見た。7・△宮の後(9:55〜10:00)北西が範囲狭いながら開けていて視界良ければ氷ノ山方面が見えたと思う。保護石・タグ無し。しばらく尾根右が素晴らしい高木雑木帯になる。その後は明るい植林帯になり、右支尾根に林道を確認した。8・(10:32)

 
鉄塔跡の石垣(9:43)                △宮の後への上り途中ブナの古木(9:52)

 
(7)△宮の後:北(進行方向)から振り返る (9:55)  (10:13)扉の実 

尾根左に太いカラマツ林を見る。その後は素晴らしい原生林で『何処でも歩け』で上る。9・996m・界尾根(10:30)大屋町側は急斜面の原生林帯だった。原生林に感動しながら界東進する。10・(10:40)緩い鞍部に心もホッとする。南北と東に支尾根が延びる。一番魅力ある東尾根に乗る。間もなく右が植林帯になるが木も古さがあり薄く霧が流れ深山を感じながら歩く。大屋町側は切れ落ちの山肌が続いた。11・(10:50)〜12・(10:57)

 
(9)996mから北への尾根(10:29)   (9)進行方向(10:30)

 
 (10)の尾根鞍部北側(10:40)

中上りを終え、落ち葉が積もる明るい尾根肩で昼にした。13・(11:09 昼 11:37)今日は虫類もほとんどいないランチタイムだった。その後素晴らしい自然林の尾根を行き△へ上っていると頂に赤い物が動いた「誰か居る」「今日はー」皆さんの明るい笑顔に迎えられた。14・△六郎谷(11:43)保護石・展望・タグ無し。「どちらからですか」訊ねると「稲美町からです」「若杉峠から戸倉スキー場へです」

 (13)昼食の場:東から(11:12)

 
いなみ山の会の10人        △六郎谷:北から:霧がたち込めている (11:53)
(14)△六郎谷:西から(11:43)

 
(14)△六郎谷から去りゆく『いなみ山の会』メンバー(12:00)

△六郎谷からの尾根(12:02)

私達と同じコースだった。その後会話が弾む内“やまあそ”とか大柿さんとかの声を聞く。篠山方面の山で私が取り付けた山名札の話も出てそれが良い印象だったので嬉しかった。T/カブトだけで写真を撮り(シャッター依頼)『いなみ山の会』と一緒に集合写真を撮って、お互いの安全を願って夫々の方向に発った。△発(12:00)「植林帯もあるけど良い尾根でしたよ」の情報も得ていたので楽しみだった。

15・(12:03)ここから右が植林帯になる。左は切れ落ちの原生林が続き、そこへ滑落すれば生死を分けるものだった。16・(12:16)〜17・(12:19)〜18・926m(12:25)もししたら926mへの上りかも知れないがここにも一つ目と同じ鉄塔跡が在った。その後感動的な原生林尾根を進み現役鉄塔に着いた。19・鉄塔(12:40)送電線に沿って開けた道谷方面には廃校になった小学校の体育館が見えた。

 
郭跡の様な鉄塔跡(12:29)       素晴らしい原生林の界尾根を行く(12:31)

 
(19)鉄塔に着く:南から(12:41)   鉄塔から道谷地区の眺め(12:40)

道谷スキー場の一部の上に戸倉スキー場が見え赤谷山への尾根が霞んで見えた。大屋町側も開けていたが山はガスに覆われていた。残り少ないし時間も有るので長い目の休憩する事になった。 巡視路は道谷の谷へ下っていたが大屋町側へは何処に付いているのか確認を怠った。休発(12:55)小さな頂に立ち方向確認して進む。その後は左が植林帯が続き原生林は見られなくなった。20・(13:13)

しばらく変化のない単純な尾根歩きをしてると緩い上りの先に眩い広い空間が現れた。その光景は其処に何が在るのか希望と期待を膨らませるものだった。亀さんが「何だか極楽浄土に向かって歩いているみたい(吸い込まれて行く)」と言った。私もその様に思いながら上った。上り切ると丘ピークの西が広いシダ原だった。21・△横行(13:20〜13:30)保護石・タグ無し。展望東面

 
(21)△横行:東から(13:24)      同南から(13:29) 中央に石標

シダの中をうろついているとTVアンテナの残がいが横たわっていた。石標の周りに居たメンバーが虫除けスプレーがどうのこうのと言って騒いでいた(後日談で亀さんがブヨに襲われて顔が腫れあがって病院へ行ったとの事だった。それでも亀さんは懲りず「波賀町の山に痛い歓迎を受けました」との嬉しい言葉が返ってきた)。霧か霞みかが無ければ素晴らしい展望(△石亀尾根)が有ったと思うが霞んでいた。

左右植林帯を下った鞍部まで林道が上がって来ていた。22・(13:55)後は右下林道を見ながら歩き続けた。23・(14:06)時には林道に交差する所も在ったが忠実に界尾根をたどり遂に若杉峠の法面に出た。峠には『いなみ山の会』のだろう車が一台止まっていた。1・若杉峠自デポ(14:12)皆が下りてくるのを待って私は自転車を走らせた。(4.6km)

 
写真向かって右が界尾根(13:46)   (23)若杉峠に着く(14:08)峠にいなみの車・自転車は右端当たり

R29まではペダルを回ずとも下れたが下方では回した。2・神社(14:25)止まっているだろ『いなみ山の会』の車は無く???。引き返していると丁度藤無山への分岐で合流した。(14:35〜14:52)着替え等すました頃二台の車が止まり声が掛った。『いなみ山の会』のメンバーでお互い無事を確認し別れた(車はスキー場のPだったらしい)。小粒の雨が落ち始め次第に本降りになる中自宅に着いた。

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9・996m
14・六郎谷・950.5m

12

15
7・宮の後・871.5m
21・横行・940.1m
10
13・
16
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22

@

17
18・926m
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鉄塔

11
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石標