精錬所
坑道跡
大 屋 町
543 筏(銅山)〜大路
馬さんに「連れて行って」とリクエスト。
そこは何処かと訊かれれば、極楽尾根と紅葉でその名も高き銅山山塊。
期待の紅葉時期合わず、おまけに葉焼で残念至極。
されど、落葉高木雑木尾根を歩けば足るに余る感動
※ここで精錬された銅は奈良の大仏鋳造の折り、
献上したと伝えられている(宍粟50名山ガイド本)
◎所在地 : 宍粟市一宮町倉床川源頭辺りの北から東の市町界尾根
◎地形図 : 2万5千図 『大屋市場(おおやいちば)』『戸倉峠(とくらとうげ)』
◎山行日 : 2011.10.31 (月) 晴れ
◎山行者 : T・カブト 馬場・北村・中島・大柿(車) Age=64
◎コースの見所 : @ケヤキ人工林 A市町境界大屋町側の原生林
B筏/銅山から大路越までの落葉高木尾根 C市町境界から主に北方展望 (展望は西方もある)
◎走行距離 : 往路 91.4km 往復 182.3km
一宮町冨土野地区奥詰め〜銅山東西登山口分岐P〜左林道〜ケヤキ人工林〜廃村跡〜
坑道跡・銅精錬所跡〜銅山登山口〜市町境界〜界尾根東進〜筏/銅山(953.7m三等)〜
界東進〜857m〜大路越〜界南下〜大路(822.3m四等)〜引き返し〜大路越〜
大路谷下る〜大路林道〜廃村跡〜銅山東西登山口分岐P
自宅発(6:45)〜明姫R〜姫路BP〜R29〜山崎町〜一宮町冨土野〜
1・銅山登山口起点(9:00〜9:17)〜ケヤキ林(9:23)〜2・(9:28)〜3・登山口(9:55)〜
4・(10:30)〜5・界尾根(10:55)〜6・筏/銅山(11:15 おやつ 11:27)〜7・(11:34)〜
8・(11;45)〜昼ポイント不明(11:55〜12:15)〜9・(11:25)〜10・857m(12:30)〜
11・大路越(12:44〜12:47)〜12・大路(13:05〜13:14)〜11・大路越(13:29)〜
13・林道(13:45)〜14.(13:50)〜15・大路廃村跡(13:55)〜
1・銅山登山口起点(14:15〜14:31)〜往路〜自宅(17:00)
銅山に立つのは今日で3回か4回目となる馬さんから「銅山はええ所やでー」と何回か聞いていたので秋の紅葉の時期に歩きたいと思っていた、そこで今回連れて行ってもらう事にした。夜半まで相当な雨が降っていたので気を揉んだが朝になると晴れ上がっていた。R=29に入って何時もなら目を惹く黄葉もその気配なし。
山崎を通過して一宮町に入っても相変わらずで紅葉も黄葉見ないまま登山口に着いた。1・銅山登山口起点(9:00)川遊び大好きの中さんはすぐさま清流を覗き込み「わー泳げる所が有るわ〜」と笑顔。其の辺りは50点位の紅葉が見られた。
(1)銅山登山の起点正面突き当たりで左へ入り右に下りてきた(9:20)
銅山登山口のポールの後方には、石垣で囲まれた平地は旧営林署管理小屋が在ったらしい。「ぐるーと回ってここに下りてくる」と馬さん。時計回りで発つ。発(9:17)林道の左下の清流には魚影を見る。雨上がりで依り身体に優しい歩きが続く。間もなく「ここがケヤキ林」との声に目を向けた対岸にケヤキ林があった。ケヤキ林(9:23)
全く人工林と思えないバランスの太さ(大中小)のケヤキ林だった。丸太橋でそのケヤキ林の方へ渡り、歩けたそうだが橋は流されていて林道を歩いた。ケヤキは葉先が焼けたり木々の半数は葉枯れして黄葉は台無しだった。ケヤキ林が途切れて間もなく林道分岐。2・(9:28)案内に従って右をとったが左の谷筋が気になる。
ケヤキの人工林(9:28)
左川の対岸に膨大な量のノロの堆積場が在った。緩い上りの林道を本当にゆったり、のんびり歩く。屋敷跡を通過して間もなく右手に精錬所跡や坑道跡(金網の柵で取り囲まれて立ち入り禁止)が在った。その後前方開けてきた所が本格的な登山口だった。3・登山口(9:55)
屋敷跡辺り(9:40) (3)銅山登山口(9:56)
丸太橋を渡り薄暗い植林帯に入って行く。直ぐの左北尾根に人工の道が付いていた「何故これを使わないのか・・・?」マーキングを追って上って行く。段々上りを繰り返す。4・(10:30)正面谷筋が雑木林に成る。その樹上に銅山が覗く「大きく回り込むんやな」と眺める。我慢の上りが続くが意外と息が切れないのは雨後と気候のせいやと思う。
5・界尾根(10:55)大屋町側は高木雑木帯が残っていて樹間から氷ノ山と鉢伏山かと思う山容が見えた。右一宮側は植林帯、左は大屋町側で素晴らしい高木雑木帯の界を進む。快適さに心奪われ現在地確認しないまま銅山に着いた。6・筏/銅山(11:15)展望、タグ、保護石無し。
(11:04)辺りの境界尾根 (6)筏/銅山:北から(11:26)
馬さんからの大福
「朝が早かったので昼にするか」「もう少し先に良い所が在るから」と馬さんに従いおやつで腹の虫を抑える。馬さんが大福餅・北さんが珍しいお菓子を配ってくれる。写真を撮って発つ。発(11:27)桧林の尾根を行くと石標(山・字銅山官・・・)木の杭(古屋山頂登山記念)が立っていた。7・(11:34)
間もなく左が自然林となる。歩いてみたい尾根が東へ下る。快適に進む。8・(11;45)下りは高木雑木帯で尾根は幅広に開いていた。「ここからが極楽尾根か」私が命名するなら「至福の尾根」と付けよう。左右樹間に遠近山並みが見えるが下り行く素晴らしい植生に同定する気にならい。
また、黄葉と紅葉はこの尾根でも目を惹くことが無く残念だったがそれおも打ち消すに十分な尾根だった。そんな歩きの中、サロンパスの木に着く。(11:45)「ほんまに臭うんか」「サロンパスって何語」とか言いながら臭いを確かめたがその臭いはしなかった。何処までも『至福の尾根』は続いた。
サロンパスの木、馬さんの前の木(11:49) (11:52)地点
今日見たナメコ1(10:03) シイタケ(11:53) ナメコ2(12:00)
「この辺で昼にしょうか」昼ポイント不明(11:55)動きが止まれば直ぐ寒さを感じる(私だけかも)。思い思いに風を避け日射しを受ける落ち葉の上に腰をおろす。至福の時間の中で昼を済ませる。発(12:15)下れど下れど至福の尾根は続いた。9・(11:25)〜10・857m(12:30)快適過ぎて現地確認を怠り曖昧なまま下っていた。
(12:24)地点の尾根(この黄葉でも足が止まった) (12:37)地点を下る
「下り切れば大路越や」峠手前にはモミジの木がかなりの数生えていたが紅葉らしき感じは受けなかった。少し下るとコルに着いた。11・大路越(12:44)一宮・大屋町のどちらにも峠道らしき跡は見られなかった。「△大路まで行くか」「現時間が早いし行こう」発(12:47)雑木林を急登すると間もなく右がヒノキ林になり等高線通りの急登が続く。
上り切り丁度(13:00)小コブを越えて間もなく△大路に着いた。12・大路(13:05)展望・タグ無し。保護石は稀に見るコンクリートブロック4枚だった。折れても曲がっても負けずに物凄く頑張って立ちあがっている木があった。こんな木を見ると「ガンバロウ日本の木」と思う。発(13:14)往路引き返す。樹間から(9・10)とそこからの下り尾根が見えた。11・大路越(13:29)
△大路にて「ガンバロウ日本の木」東から(13:14) △大路:北から(13:10)
スタート地点と繋がる谷筋を下る。直ぐに『揖保川支流 倉床川源流地点 瀬戸内海まで約68km』のアルミ製のモニュメントが立っていた(H5年設置)。谷筋の左薄暗い植林帯を下り続ける。水音が次第に大きくなっていく。下方が明るくなって、谷を渡り林道終点に出た。13・林道(13:45)
倉床川源流モニュウメント(13:34) (13)林道に出た所(13:45)
今度は左下に谷川を見て一気に明るくなった林道を下る。14.(13:50)ここは谷川の水に依り林道が寸断していた。間もなく左高い法面の下に太陽光パネルが設置され、谷川向こうに住居らしき建屋が在り、この辺りから下流一帯が廃村跡のようだった。15・大路廃村跡(13:55)ますます頭上が広く開く。
橋を渡ると左法面が崖になりその上には悪い中にも今日一番の紅・黄葉が見られた。南北尾根を横断したが次に△大路に立ち下山する事が有ればこの尾根を是非とも下りたい。多分素晴らしい雑木尾根と思う。ヘアピンカーブを通過して車に戻った。銅山登山口起点(14:15)
今日最高の紅葉(14:07) (1)銅山登山口起点に戻る(14:17)
一 宮 町
@
(5〜12)養父市大屋町と宍粟市一宮町境界
2
ケヤキ林
大路
廃村跡