22

@

14

15

13

12・908m

11

10

9・峠

498   深山 


上小野から、冬枯れ雑木が美しい二度目の深山仰ぎ見る。

その後歩く林道は、数か所寸断自然の猛威、徒歩だからこそ辿りつけた峠から

『深山』目指して上り開始。

『南深山』手前から波賀町側の原生林は栗とミズナラ大木古木。

梢越しに山並み町並み眺めながらの深山で、ランチの後はお楽しみ、先日眺めた△安賀山目指す。

下り始めでコースを外し、ズルズル滑りや荒れ谷下り、とうとう高い滝の上。

「道に迷えば谷へ下るな」こんな言葉を思い出しつつ尾根を越えたが険しさ緩まず。

安全目途が立った頃に合わせて三か所間歩を見つけ、私一人が得意満悦。

「今日は、これ位にしておいてやろう」と後半キャンセル。




上小野P〜林道〜上ノ波賀線峠(町境界)〜境界北上〜908m〜916m(南深山)〜

深山(907.7m三等)〜北尾根〜別荘/サンバレー上城(タタラの里)〜上小野


◎所在地 : 宍粟市波賀町小野の西山塊

◎地形図 : 2万5千図   『安積(あずみ)』

◎山行日 : 2009. 11.24 (火)  晴れ〜曇り〜雨    @ 09. 4.19 471

◎山行者 : 山友/大柿L・馬場・井川     Age=62

◎コースの見所 : @南深山手前から深山まで波賀町側の原生林 

             A南深山からの展望(東から北) Bカナシ谷の滝と間歩と岩場(キケン) 

◎走行距離 : 往路 78.3km  往復 166.8km


自宅発(6:56)〜姫路BP〜R=29〜山崎町〜波賀町安賀〜1・自デポ(8:50〜8:56)〜

2・上小野(8:59〜9:15)〜3・(9:29)〜4・(9:35)〜5・(10:00)〜6・(10:15)〜

7・(10:24)〜8・分岐(10:40)〜9・峠(10:55 休 11:02)〜10・(11:08)〜11・(11:19)

〜12・908m(11:33)〜13・(11:40)〜14・(11:47)〜15・(11:50)〜

16・南深山/916m(12:09〜12:14)〜17・(12:17 待 12:25)〜18・分岐(12:34)〜

19・深山(12:38 昼 13:05)〜20・(13:50)〜21・(14:14)〜22・別荘(14:30)〜

3・(14:50)〜2・(15:05〜15:29)〜みなみ波賀発(15:48)〜往路〜自宅(17:56)


深山へ上るのに二通りの訳が有り。馬・井さんは宍粟50名山完全登破(馬=2回目 井=1回目)まで後2山となっていてその内の一座。私は、峠から深山(手前)までの町境界(山崎・波賀町)を歩きたい。悪天候で三度延期になった。近くて遠い山だったが今日上る事ができた。深山からの下山は北尾根を下って何時も目に入るアンテナピークを越え△安賀山(あがやま)545.7m四等を通過して下る計画のもと発った。走り慣れたR=29で波賀町へ向かう。下山口に在る安賀(やすが)の八幡神社に自転車をデポした。1・自デポ(8:50〜8:56)

引き返し、例の所に車を置かせて貰う。2・上小野(8:59〜9:15)上り行く谷筋の奥に深山を見ながら歩く。上るにつれて水害が大きくなっていき、谷をオーバーした水が路面に土石を堆積させた所は即復旧したのだろうがアスファルト路面は浮いたり沈下したり剥がれたりするも放置状態だった。3・(9:29)谷筋上るか林道上るかの判断は、直ぐに舗装路に決まった。路面状況は次第により悪くなり別荘との分岐辺りは法面の崩落が大きかった。4・(9:35)

  
波賀中学校辺りからの眺め(9:00)道路上奥南深山と深山 発って直ぐ(9:19)奥深山  (4)手前の路面(9:34)

ここから別荘への道は、従来と変わりなく荒れていなかったが黒尾山への林道は今日最高の荒れようだった。南の大きな谷筋から膨大な量のや石が流出して道の形跡全く無しにまで堆積していた。そこを乗り越えて林道に乗った。その後は、谷筋からの大きな流出は無かったが何か所か寸断していた。5・(10:00)この辺りから大トチの木への案内板あり『県指定文化財大トチの木約120m下る』しかし踏み跡らしきもの無しで適当に下るのか・・・。6・(10:15)おそらく橋は流されているだろうと思っていた地点に着いたが何も無かったかのような状況だった。谷の深さからすれば全くの予想外だった。雨が通過する筋から外れていたのだろうか・・・。

  
(6)先からの眺め(10:27)中南深山右深山 (7)先の路面状況(10:30)  (8)分岐(10:40)

そう思いきや7・(10:24)のピンカーブを過ぎると林道中央が深い所だと1メートル位の溝が出来ていた(上写真)。(7)先の橋から溢れた水が林道に流れ込んでのことによるものだった。その後は荒れた様子無く分岐に着いた。8・分岐(10:40)ここで林道から外れて、上ノ小野線の西の谷へ入り峠に着いた。9・峠(10:55)馬さん最近黒尾山登山からの帰りに下見に来たとの事で、その時の記憶と現在地と照合していた。発(11:02)

尾根が無いのでコンパスで方向を確認して上って行く。明瞭で無い植界が境界で、マーキングも点々と付いていた。10・(11:08)頭が赤く塗られた石標が等間隔に立つ。(11)への上りは左牧場側に自然林が残り良い感じもボデーブローを見舞われるが如く我慢の上りが続く、この我慢は長い林道歩きの後遺症か・・・。11・(11:19)やっと上り切ったと言うのが本音。馬・井さんのパワーは私以上か・・・。緩い上りになってようやく余裕が出た。栗とコナラの落ち葉が積り(尾根から右はヒノキ林)心地よい音を立てる。12・908m(11:33)


杖を製作中の馬さん(11:28)           快適尾根(11:32

(12)へ西尾根から黄色のマーキングが付いて進行方向へと向かっていた。左右植林になる。13・(11:40)方向が変わって進む。視界無く薄暗い。14・(11:47)ここはマーキングを見落とさないように折れる。(私もマーキングをした)。下り切り。15・(11:50)左(西)へ下ると林道の様だったが間伐材が折り重なってかなり歩き辛いだろう。ヒノキに幅10センチくらいの赤ペンキの帯のマーキングは左右に向かって付いているので左へ誘われないように注意が要る。右折れする。

間もなく尾根右(東)が原生林になる。(12)辺りでも気が付いていたが太い栗の木が主体と言える位栗の木が多い。当に原生林は傾斜がきついが故に植栽から免れたのだろう。その林に感動しながら上り続けていると右へカーブする太い水平尾根が見えてくると、それが南深山だった。16・南深山(12:09)冷たい風が尾根を吹き抜けていたが冬枯れの高木落葉樹と展望がが素晴らしく苦にならない。

 

南深山手前東面(12:05)             南深山に立つ馬・井(12:13)

黒尾山の頭から東山・一山・阿舎利、その間奥のトンガリピークは藤無山か?。足元には安賀と上野集落が見える(城山も)。これらの展望は冬枯れの時期だけかも知れない。左樹間から見える深山へ向かう。発(12:14)馬さん達は「取り付きから更に引き返して深山へ」と、言う、私は取り付きから直接の尾根通しで行くと言う。二手に分かれた。左ヒノキ林に間伐が入り切り倒された木が尾根に横たわるが苦になる程で無い。「おーい」「おーい」返事が返る。「尾根あるかー」??こっちが正解の様で待つ事にした。間もなく2人が合流。17・(12:17 待 12:25)

岩上神社からのコースで登山口となる広場から、この辺りへのコースが出来ればベストのような気がすが・・・。右原生林を見ながら上っていると岩上神社からのコース分岐に 着く。 18・分岐(12:34)この辺りも間伐が入っていて、腰高で間伐している。見るからに見苦しくもあり、切られた木が可哀そうに思う。下って来る男性に会う。ここからが意外と長く感じつつ深山に着いて昼にした。19・深山(12:38〜13:05)北コブから黄色のマーキングはそのまま下っていた。西へ振って下っていると例の鉄条網付き古い鹿網が出た。深山からトリガタワ(蔦路峠方面)への尾根に残る網と同じで「これに沿って下れば良い」と思い下る(実は早合点していた)。

深山:南から(13:04)
深山から植松山方面の展望は霞んでいてよく無かった

下り始めると左にV字の谷の向こう緩い傾斜の植林尾根が在り「あれが計画コースの尾根や」と思うも現在地から乗るには傾斜がきつく困難。地図では下方でほぼ合流点が有るので、そこで乗る事にしてズルズル滑りながらそのまま下り続けた。等高線通りの激下りが続いた。どんな所が出るかワクワクドキドキ。炭焼き窯の跡が有った。ガレの谷筋を下っていると滑ら滝に出た。「キレイやなー」写真を撮る。馬・井さんは直ぐ左の尾根へ乗る。下方を見ると谷が切れ落ちて滝だった。

滝の頭に近づくと高さは測り知れない高度差の滝だった。岩場を伝い左の尾根に乗り岩尾根を下るとこれまた測り知れない高さの崖の先端。20・(13:50)展望は抜群も馬・井さんを呼ぶ事は止めた。「何処をどうやって下る」探していると有るもので、左手に打って付の所があり二人を呼んでそこから一本西の谷へ下った(実は馬さんが乗った尾根の辺りで更に西の尾根に乗っておれば計画コースに乗れていたと思う)。『道に迷うと谷へ下るな』当にこれを地で感じたが下れる所が有って良かった。

 
滑ら滝(13:48) 高い滝は写せない    (20)崖先端からの眺め(13:50)左端一山ほぼ中央東山

右に先程の高い高い崖を見上げる。古い鹿網はこの辺りにも残っていて暫くは良い感じで下れたが崖状になり滑落だけは避けようと、より慎重に下る(馬さんは自分なりのコースで右尾根向こうに消えた)。谷筋を下っていると直ぐ左に穴を見つける。鉱石を採った穴(間歩?)と直ぐに分かった。奥行きは10m位。馬さんが気なった。そんなとき下の方に姿を見てホッ。近付きながら「その辺りに穴が無いか―」「在るわー」“ほんまに”と思いながら下るとほんまに在った(二つ目穴写真)。21・(14:14)谷筋合流点。

  
崖からの脱出(13:55)  一つ目穴(14:10)  左穴の中

二つ目穴(写真馬さん提供)

少し休んで発つ。作業道が上がって来ていた。ここから谷右(東)はスギ林になる。下っていると谷左に三つ目の穴があったが奥行きは不明。何処に出るかと思いきや別荘の中間点に出た。看板をみると下った谷は『カナシ谷』だった。この時点で後半の計画はキャンセル決定。舗装路を下って車に戻った。2・(15:05)着替えていると地元の男性が犬の散歩に上がって来られ、険しい谷筋に下った話をすると、この付近で一番険しい谷だと言われた。滝の名前は『カナシ谷の滝』とのことだった。発(15:29)

帰路気が付いたが穴の事を訊くのを忘れていた。かくして『深山アドベンチャーコース(後述)』は無事終えた。負け惜しみでなく、ドラマは道に迷ったり道を間違えた時に生まれる事が多い。危険を伴うがこのコースも完全周回で良いと思うが・・・。馬・井さん大事なく下山ご協力ありがとうございました。


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16・深山
   916m
 

19・深山
   907.7m

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深山からのピンク線は計画コース

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