11

12

13

14・804m


車回し

R=39
福知川

19

№490  砥峰高原西山塊大河内町物語その14


等高線読めば、間隔狭い下りと上り、歩きたいけど気乗りしない。

思い切ってその山塊へ腹をくくって入って見れば、予想に反して自然が残り、

それに見惚れて誘い込まれ、コースアウト二度もやる。福知川は大暴れ、川岸崩落道に大木。

それもこれも、人が起こした災害か。福知川から上り返し林道までの北面は自然林で展望点々。




峰山・砥峰線P~大幹線林道(坂の辻峠~砥峰高原中途)~町境界~福知川(R=39)~

町境界上り返し~804m~982m~林道横断~砥峰高原遊歩道~981m~峰山・砥峰線P


◎所在地 : 砥峰高原西尾根と町境界(神河町・一宮町

◎地形図 : 2万5千図   『長谷(はせ)』

◎山行日 : 2009. 9.18 (木)  晴れ         

◎山行者 : 単独     Age=62

◎コースの見所 : ①6・7北自然林 ②8・7東自然林 ③13~17北自然林 

             17~19(手前)北自然林 ④砥峰高原とススキ(日照りで不作か)

◎走行距離 : 往路 72.3km  往復 139.1km

◎有料道路 : 播但道  神埼南往復 1400円


自宅発(6:47)~播但道~神埼南LP(7:45)~R=404~長谷~R=39~川上~

砥峰高原(8:13)~1・(8:18~8:30)~A(8:39)~B(8:47)~C(8:55)~2・(9:08)~

3・(9:17)~4・(9:26)~5・(9:40)~6・(9;47)~引き返し~5・(9:51)~7・(9:56)~

8・(10:05)~引き返し~7・(10:10)~9・(10:15)~10・(10:25)~

11・(10:30~10:35)~12・R=39(10:45)~13・(10:50)~14・804m(11:11)~

15・(11:49)~16・982m(12:00 昼 12:20)~17・(12:25)~18・林道(12:41)~

19・遊歩道(12:45)~20・(12:54)~21・981m(13:00)~1・(13:10~13:21)~

往路~川上仮眠(13:47~14:19)~往路~自宅(15:27)


今日のコース「何時か歩かなくては・・・」と、思うも等高線間隔の狭い地形で、下りと上りは今までに余りれが例が無いハードな気配。前日も未だ決め兼ねていたが朝になって決断した。砥峰高原のススキとそこからR=39への破線谷の状況(これは台風9号で大荒れが心配だったが好奇心止まぬ山猿故に)。川上集落から砥峰高原までにも台風被害が出ていたが応急的処置で走れた。 砥峰高原(8:13)道端のススキは育っていたが高原の見渡すススキはススキの気配を感じなかった。日照り続きの影響を受けて不作なのだろうか。

 
交流館への分岐から(8:14)左ピーク981m  (1)直近から林道が造られている(8:33)

峰山への道から大幹線林道に入り境界まで車で行く計画だったが入り口で、舗装工事のため通行止めになっていた。後で歩くか先に歩くかの違いなので「これも良し」と近くの広場に駐車した。 1・(8:18)大幹線林道入り口から(18)通過の林道の何処かに合流すと思われる林道が付けられていた。 発(8:30)~A(8:39)~B(8:47)~C(8:55)ここまでは荒れた様子は無かったが舗装が切れてからは路面に溝が出来ていた。 2・(9:08)中速歩きで38分かかっていた。

7月24日に暁晴山から辿って来た町境界の続きを覗きこむと山肌は意外と緩かった。薄暗いヒノキ林を下って行く。方向が東に向く所は慎重にクリア。苦手な地形にドキドキ・ワクワクしながら進んだ。右の谷筋に流水は無いが谷筋は洗われていた。深い谷筋で不安が増したがコブが見えてきた。 3・(9:17)ここに来て右下から水音が大きくなった。コブの中程から下ったが界は先端から下っていた。 4・(9:26)南東からの二本の谷筋は水流があり、ここまで下ると谷筋はかなり深く浸食され岩肌は洗われてキレイになっていた。平地があり小振りの炭焼き窯跡があった。

 
(4)上流方面(9:25)         (4)下流方面(9:25)

この地点でこれだけの荒れよう。下流では如何ほどの増水で如何ほどの荒れようか・・・。崖の裾からヒノキ林の急登が始まる。右(東)の谷に水ないが例のごとく洗われていた。ジグザグと我慢の登り、たかが100メートルされど100メートル。左尾根の北面が自然林になりホッ。尾根に低木と露岩が出る。ピークに白の角ポールに○○○三角点が見え始めた。ここは三角点で無かった筈。登り切って見ると地籍図根の三角点だった。 5・(9:40)展望なし。

(5)西から(9:40)写真奥へは間違って進んだ尾根

左へは自然林尾根が下り、正面(上写真)へは尾根左が素晴らしい自然林尾根。黄色の角杭は正面へ続き迷わず正面尾根へ入っていった。横ばいから緩く上ると扁平な地形もあり素晴らしい自然を満喫(右はヒノキ林)。 6・(9;47)ここ立ってやっと間違いに気が付いて引き返したが「登って来た感覚的にはこの方向で良かったんやけどな」「間違ったけれどこれもまた良し」。 5・(9:51)コンパスで確認すると当然ながらバッチリ北向き尾根を指していた。左右素晴らし自然林で快適に下る。やがて左ヒノキ林になりアセビで尾根が塞がるも直ぐに開ける。 7・(9:56)引き返して(7)と分かった。

下方に水音を聞きながら?水音が早すぎる。ここで確認すると又もや間違っていた。下り過ぎていて引き返す。 8・(10:05)~引き返し~7・(10:10) ヒノキ林との植界を急下りが正規コース。 9・(10:15)何故かヒノキが3本枯れていて頭上だけが明るい。 (2)かからここまで視界開けずこの後も (14)まで開けず。水音は次第に大きくなり、谷の荒れようが気になる。地図では谷筋に見えない右の谷もかなり上方から山肌が滑り落ち水流があるハッキリとした谷となっていた。本流は流木・岩などで歩けないほど荒れている可能性ありと心配増す。

植界を下るが最後は崖になる。滑落すれば大変、意識が有ったとしても携帯電話の電波は繋がらない事100パーセント。慎重にコースを選んで谷に下り着くと高さ約15m位の滝があった。 10・(10:25)流木は無く谷は簡単に渡れたが対岸は崖状でこれまた難題。何処から登って何処へ立つか思案。ここは幼少から?培った勘と当てにならない長年の経験で判断。滝の下を渡って何とか安全な所に出た。石垣の様な所の上で平らだった。 11・(10:30)頭上は開けて明るくおやつタイム。ここから804mへ上って福知川(R=39)まで下り又登り返す。これはとっても忍耐力を要する。

この過程は、804mにザックをデポして空身で往復が最善策と考えていた。804mへは激登り(上方はそうでもない)「う~ん・・・」そんな時斜め下方へ踏み跡発見。昔から気になっていた破線の道だった(多分)このポイントに下り着きこのポイントに立って居なければこの道は知らず、上記の計画実施だったがこれを見つけた事で、この道の確認を兼ねてこの道を下って804mへ上る事にした。しかし、この事により現地から804mの間が未踏破となるがここは甘んじる事にした。 発(10:35)

 (10)落差15m無名の滝(10:26)
本当はこの滝の頭を渡った方が良い。対岸は条件が良かったが頭へはキケンで登れなかった 

(7)~(8)への尾根(9:57)

かなり明確な道は地図の破線とは違って谷から北山肌を斜めに下っていた。谷筋が荒れて新たに付けた道か・・・(11)からの上りは倒木もあり、道は確認できなかったがそれをクリアーした先はどうだったか・・・。下って行くとR=39が見え始め尾根を回り込んだ辺りでガレ場(岩塊流)になり道は消えて適当に下った。 12・R=39(10:45)先ずは気になっていた福知川を見ると渓谷の趣は全く無いほどに岩肌は洗われ、川岸が浸食され川幅は広くなっていた。流木や枯れ枝等が至る所に溜まっていた。境界線の方へ上っていると橋の所で道の上に大木が横たわりそれに流物が溜まり道は完全に封鎖されていた。 13・(10:50)ここが境界線。

         
破線道が始めの尾根を回り込む辺り(10:39) 道を塞いだ大木この辺りから上って
※境界近くに来た所(10:47)右写真
川原に立つ奇岩には名前が付いていると何時か聞いたが名前は分からない。岩の横幅は(約)3m高さは2m荒れるまでは岩の上に草木が生え苔むして見落とし易かったがそれは無くなった


道を塞いだ倒木を足場にして崖から登り始めた。界右はヒノキ林、左は自然林も崩落山肌。急登で我慢我慢の上り。ジグザグ上っていると作業道が出たR=39の何処かと繋がっていると思われるがほぼ消えかけていた。しかし、上るにつれて明るくなるも道は南の谷へ向かっていた。左素晴らしい高木雑木の自然林が続く。傾斜が緩くなって上り切ったが当初の計画通りこれを往腹となっていればと思うと破線道に出会えた事はラッキーだった。 14・804m(11:11)

    
(11:11)頃      (14)北から(11:13)        (14)先から破線谷上方を眺める

今日歩けなかった(11)~(13)は見える範囲太いアカマツ林だった。尾根南面は伐採後ヒノキが植えられて間なし(泣き)。鹿網に沿って上る。網の中に鹿の足跡無数あり??。よって視界も開けた。(5・6・7・8・9)尾根からこれから上る982mへが見えた。左高木雑木帯が続き鹿網に沿って上る。振り返ると高取山だろうか前後尾根がみえた。 (11:24)上方に見えていた気になる物は、なんと林道先端の車回しだった。

交流センター正面に付いている林道で(18)から下って来ているのだろう(下写真)。鹿網は谷へと下る。 (11:36)視界も塞がるので一休みする。更に上りが続く。間もなく傾斜が緩み左が開ける。△白口・藤無山・氷ノ山・三久安山等が見える。ここで昼食と思ったが展望してる間に元気が出て頂上まで上る事にした。自然林の中に生えたシダの中で昼寝をしていたのだろう大きなオス鹿がいきなり出てきて辺りを見回した後走り去った。高度が上がるにつれて展望が良くなり展望しながら上った。 15・(11:49)

  
新設林道(11:26)  尾根左自然林(11:42) 頂上直下から展望:白口・藤無山・三久安山・氷ノ山・阿舎利山・一山(11:57)

上り切ると緩やかなと言うより扁平な頂きだった。 16・982m(12:00)ここでおにぎりタイムにしたが(14)からか付きまとっていた小バエに悩む。そこで、蚊では無いが暁晴山以来持ち歩く「蚊取り線香」に火を付け試してみると殆ど居なくなった「成功」。東自然林樹間から交流センターが見えた(知っているからそれと分かる程度)北尾根も素晴らしい尾根。(2)地点が標高約1000m(5)ピークを超えて下ってR=39の標高が約600mとすると。400m下って400m上った事になる。 発(12:20)

    
(16)南から(12:00)太い木はヤシャブ   この松何と表現するか・・・(12:24)

右ヒノキ林との植界を緩下り、緩上り。 17・(12:25)素晴らしい東向きの小尾根に誘い込めれそうになる。右が開けるも一面植林帯。獣の匂いがキツイ。ピンクテープに導かれ横ばいの感じで進んでいると下方に林道が見えてきた。 18・林道(12:41)何時だったか、妻とここからもう少し先まで下って引き返した思い出の地点でもあった。道を横断して緩く上って行く。前方に土塁が見えて遊歩道に乗った。

 
(18)歩いて来た方から(12:41)   (1)近くに戻って来た(13:07)マイカーが見える

19・遊歩道(12:45)高原のススキは、見た感じでは全くの不作で趣なし。 20・(12:54)峰山への遊歩道入り口。ここからも土塁に沿って上って行くと土塁に直面した。 21・981m(13:00)ゴール近し。土塁の上は北からの間伐材が乗りかかり歩けない。土塁南下を歩いて新設林道に出て車に戻った。 1・(13:10)

ちなみに
境界の一部が虫食いになっているが笠杉山~段ヶ峰~千町ヶ峰~下千町~白口~暁晴山~平野~坂の辻峠~三辻山~高場山(柳谷)~僧屋敷~大戸~亀ヶ坪~十三回り~大中山(松尾山)~河原谷~七種山~七種薬師~三谷奥~峠山~R=23~久畑~中村~棚原山~南条山(谷山)~暮坂峠~アドヶ岳~弥高山~広峰山と町境界を踏破したことになった。


トップに戻る  歩きの記録に戻る



 

10

15

16・982m

交流センター

17

 

B

18

C

A

峰山

20

21・981m