14・
西山
667.0m

9・575m

ポイントbヘ地図を一度削除した関係で
不明確とポイントが抜けている

bS11   漆山〜西山


眺めれば眺めるほどに登りたくなる、ほんに形の良いお山。

それは何処かとたずねたらベンベン(古〜い。)。

苦闘・苦登の三段急登、それを凌いで尾根に立てば、色づき始めた黄葉紅葉。

一人で見るのは余りにも“もったいない”ほど感動受ける。

笠杉山に千町峠、段ヶ峰から達磨ヶ峰、その峰突きぬく「とんがり山」。

柿ノ木見れば熊の爪跡、恐れず進んだその先で、やっと顔出す△西山が、

早くおいでと聳えて招く。




奥田路公民館〜漆山(地元呼び名/北主尾根?)〜東進〜583m〜575m〜

西山(667.0m三等)〜398m〜羽淵地区〜奥田路公民館。



◎所在地 : 朝来町口田路・中田路・奥田路地区の北主尾根

◎地形図 : 2万5千図   『但馬新井(たじまにい)』

◎山行日 : 2007.11.13 (木)   快晴

◎山行条件 : 単独      Age=60

◎コースの見所 : @漆山尾根の自然林 A前半尾根から笠杉山から達磨が峰方面の展望

             B後半尾根から馬場山・朝来山・上生野方面の展望 

◎走行距離 : 往路@66.7 km    A 71.4km    往復 145.3km



自宅発(6:33)〜明姫R〜播但道〜生野北2/たいこ弁当(7:35 発7:54)〜

1・神社(8:00)〜2・奥田路公民館(8:13 発8:38)〜3・(8:58)〜4・(9:20〜9:22)   

〜5・583m(9;33)〜6・注(9:37)〜7・古峠(9:45 発9:52)〜8・(10:14)〜

9・注・575m(10:35 発10:42)〜10・(10:47)〜11・(10:53)〜12・(11:00)〜

13・(11:11)〜14・△西山(11:27 発11:39)〜15・謎の地形(11:47)〜

16・注(11:51)〜17・注(11:55)〜18・(12:00)〜19・(12:09)〜20・(12:15)〜

21・(12:22 おにぎり 発12:41)〜22・398m(12:51)〜23・舗装路(13:20)〜

歩き〜1・神社(13:30 参拝 発13:39)〜自転車で走る〜

2・奥田路公民館(14:00 発14:33)〜元祖千町峠方面舗装路終点〜心身開放〜

2・奥田路公民館(14:56)〜往路〜豊富P(15:44 仮眠20分)〜自宅(16:37)



初めて見た△西山は、左右均整のとれた実に美しい形の山で「いつか登りたい」と思い続けていたがやっとその時が来た。マップ計から距離を予測すると、7〜8時間を要する。で、早立ちで現地へ向かった。久し振りに高級レストランで例の食事をすませ、自転車デポ地の神社に着く。 1・神社(8:00) 人影無い境内に自転車を置かせてもらった。

神社の真北に標高点398mが在る。下山コース本名は、ここを通過してそのまま東山裾に在る墓地だったが距離が長く体力がもたない場合は398mからこの神社に下ることもあると考えデポ地に決めた。今年初めてかと思う、はく息が白かった。私のお気に入りの道、秋を満喫しながらゆっくり走って公民館に着いた。 2・奥田路公民館/本当は公民館の裏山(8:13〜8:38) 

 ここは「大地の輪」植樹ボランティアで利用している所。あちこちに生えている柿の木の葉が見頃に色づいて凄くきれいだった。千町峠の方を見上げると集落奥辺りで、ススキの穂が朝陽を受け白銀に輝いていた。覚悟の急登開始。砂防ダム通過後から始まる太い杉林の中の急登は、一冬越えて踏み跡が消えかけていた。やがてトラロープが出る。右の谷へのロープは無視して尾根を登る、やがて傾斜が緩んで尾根右が開ける。ボランティアで植えた雑木が驚くほど成長していたのが嬉しかった。しかし、雪の重みで倒れているのもあり、起き上がらせに掛かったが後が長いので三本で止めた。そこから眺める西山は何度見てもいい形で聳えていた。 3・(8:58)

※’07.11.13の西山は逆光で写りが悪くこの二枚の写真は’06.11.4のをコピー。

 
3地点からの眺め左ピーク8番・右西山  左写真より高い位置からの西山

尾根の東面に残った自然林の黄葉は染まりかけ程度だった。一息入れて二段目の上りに掛かった。一段目より急に感じたのは疲れの勢か・・・。短い(20m)ながら水平尾根に乗る。 (9:08) 東面は崖のように滑り落ちるも色づき始めた高木雑木が朝日の逆光に映えて初感動。左ヒノキ(スギ?)林との堺は激急登のためジグザグと登る。 4・(9:20〜9:22)) 尾根は下草無く、北面は南に比べれば成長が抑えられたか低木雑木帯。逆方向へ少し探索に入ったが問題なく歩けた(何処までかは不明)元に戻って発つ。

凄く遅れている黄・紅葉。尾根ではウリハダカエデの紅葉が一番早く進んでいた。人跡希な地を歩く時は、良し悪しに関わらず何が待っているかと胸がワクワクする。今日は予想通り「良し」の三ツ星(ミシュランガイド2007)尾根左右の切れ落ちと相まって「秋色空中回廊を往く山猿」なんて作りながらすばらしい尾根を進んだ。左樹間から馬場山のリゾート地やパラのテイクオフ地がチラチラ覗いた。 (5) への上りも太い雑木林が続く。やがて尾根右がカラマツ林になるがこれの葉も染まりかけたところだった。5・583m(9:33)

  
(4)進行方向直ぐ先(9:23)   左写真の続き(9:25)

  
右上写真の続き(9:27)   (5)カラマツ林(9:33)

左は尾根下20mくらいが雑木で以下はスギ林になる。右樹間から段ヶ峰・フトウヶ峰方面が見えるすばらしい遠望。 (5) からは達磨ヶ峰・とんがり山が加わった。横ばい尾根を進んでいて、うっかり北尾根に下るところで気が付いた。 6・注(9:37) 地図にコンパスを当てようと下を向くと汗がポタポタと落ちた。とは言え動きが止まれば寒いくらいだった。左ヒノキ林右自然林の堺は短いながら急下り、右樹間からとんがり山がフトウヶ峰等の水平尾根の上に頭を突だしていた。正面樹間からは、遥か遠くに西山の頭が覗く。

柿の木があり『もしかして』と思い確認すると予想通り生々しいのと古いのと熊の爪痕があった。下り切りは地図の破線が通過しているコル。 7・古峠(9:45) 地元の人に訊くと『昔は佐嚢(老波「しわなみ」)へ越えていたが今はとても歩けないだろう』と言われていた。奥田路側自然林には戻る方向に斜めに、老波へはスギ林の谷ををジグザグと下る道跡が微かに残っていた。 峠発(9:52)

  
(7)への下り途中からの眺め(9:42) 左とんがり山   (8)への上り(9:51)鞍部千町峠・その右笠杉山その手前の段差の斜面3番を上った

左ヒノキ林右は植林伐採後放置されたと思う環境。尾根筋はシダ原主体の植生になり、それを避けて上った。右後方が上るにつれ大きく開け、笠杉山からこちらへの尾根筋やとんがり山方面まで展望できた。一段目上り切ると南へ流れ落ちる尾根に、まるで林道のような無草地帯が尾根を越え、その先に西山が覗いた。『まだ遠いなー』しかし、生野・朝来に果ては神崎町方面の高畑山・白口山・小畑山が同定出来た。


峠からの上り(9:53)これでも傾斜は急       手前斜面林道のような地表の所(10:01)尖り西山

やがて高木雑木により視界が閉ざされ上り切る。 8・(10:14) 下草、視界なき扁平ピークを通過しての下りは、3年前だったかの台風によるかなりの倒木あり、大きく巻かないと通過できない所もあった。コル近くに大浴場(ヌタバ)あり、左倒木のお陰で少し開け、大杉山と須留ヶ峰が見えた。大きな変化なき尾根を行く、今度は馬場山とフライト場が見えた。そして早くも4連コブの先端ワイ字尾根に着いていた。 9・注・575m(10:35) ここはもう少しで北尾根に入る所だった。 発(10:42)

激下りが終えると左ヒノキ右スギの植林帯になる。コブを越えると軽い岩稜肩から正面にデッカイ西山、その左が全開し朝来山・粟鹿山・行者山等が見えた。 10・(10:47) 短いながら右下写真のような岩尾根を通過。上り切ると 傾斜が緩み右が太い赤松林(これほど大きな範囲の林は近年お目にかかることが無かった)に変わり、尾根右に大浴場があり暫らくは、倒木や立ち木と辺りかまわず泥を擦り付けていた。 11・(10:53) 


(10)辺りからの西山(10:47)  その先の“龍の背”大したことは無い(10:48)

上りに入って間もなく倒木のお陰で北が開け、馬場山全体がみえた。やがて腰丈のシダと倒木(激しくは無い)で尾根は歩けず、暫らく右を巻いて上った。一段上り切ると、今度は笠杉山から上り始めの (3) 地点、こっちへの山並み、右奥に大杉山と須留ヶ峰が見えた。12・(11:00)二度目急登を上り切ると尾根に太いシデ・コナラ・ヤマザクラが復活する。 13・(11:11) そして息を切らしながら上り切った。 14・△西山(11:27)

 

(12)から上り途中(12:11)右奥の方大杉山・須留ヶ峰  (14)△西山(11:27)西から

雑木に囲まれた△西山の頂きは予想通り展望無かったが北樹間からチラッと馬場山が見えた。ここでおにぎりと思っていたが腹がへってなく先送り。14発(11:39) 下っていると又倒木がが続いた。やがて薄暗いスギ林で横ばいになり、何処がたどる尾根か判らないような地形になっていった。尾根右下が『大きな建物が在ったのでは・・・』と思うような広範囲の平地がある。尾根両側が川に囲まれて険しい急斜面の上に空中都市でも在ったか・・・。なんて想像した。 15・謎の地形(11:47)

展望無くただ歩くだけで尾根肩に着く。南尾根に乗らぬように注意。 16・注(11:51) 少し下ると倒木が出て、越えたり潜ったりして進む。 次の肩もウッカリしていて(勘が鈍って)北尾根に下りそうになる。 17・注(11:55) ここは用を終えた鹿網が北と東(進行方向)の尾根に張ってあった。右の網に沿って下っていくと左180度全開する。 18・(12:00) 馬場山から播但道・朝来山・行者岳・上生野までが展望できた。


(18)からの眺め(12:00)中央馬場山・左下フライト場・更に左下リゾート地  右写真奥尾根最高峰行者岳・右端上生野・手前尾根手前から20・21・22番

左山肌は笹原、右は歩けそうに無い雑木林?(鹿網を越せば歩けたかも・・・)膝上丈の笹原を急下りしてコルに着く。鹿網は北へ下っていたがへたってしまってもう用を足していなかった。 19・(12:09) 腰丈の笹は続きコブを越えて行く。 20・(12:15) 右赤松林、左は尾根近くだけ雑木が残されていた。笹だけなので余り抵抗無くそれを分けて進める。 21・(12:22) 展望は無いがここでおにぎりタイム。

書き忘れていたが (6) 辺りから柏の木が或る所では群生し、点々と生えここにも生えていた。心配した体力と時間は十分残っていて羽淵へ下ると決めて発った。 発(12:41) 下ったコルに廃棄アンテナ(かなり古い)があった。 上り切ったピークは南へも開きがあった。 22・398m(12:51) 左ヒノキ林、右赤松・栗・コナラの混生林で笹は変わらず続き、播但道を走る車の音が耳障りになってきた。

尾根肩には川原石が数個かたまって有り、古墳跡かと思わせた。下りに入って間もなく張りたての青色の鹿網が出て、それに沿って下るが笹と草が網の際まで生い茂り一段と歩き辛くなった。左ヒノキ林は倒木で歩けず。やがて竹林になって墓地に出ると民家が見え、舗装路に着いた。 23・舗装路(13:20) ぶらぶら、きょろきょろしながら歩いて神社近くに戻った時、左下の川にカワセミ一羽を見た。 

1・神社(13:30) 神社に参りして 発(13:39) 点々とある石仏やお堂を見ながら公民館へ向かったが「寛政(1790〜)元酉三月十一日」「奉納四国八十八ヶ所供養塔」の石柱もあった。自転車とは言え少し疲れ気味で車に戻った。 2・奥田路公民館(14:00) 着替えた後、集落最奥部(舗装路終点)まで行き、暫らくのんびり時間を過ごして帰路に就いた。


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5・583m

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22・398m
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