bS04   大師山〜南谷山〜方連坊〜岩谷山〜西ヶ岳



歩いた歩いた望み通り。

大師山から南谷山、方連坊の行者様に挨拶交わし進んでいれば、

いきなり頭上の雷鳴は、ビックリ仰天爆発音。

怖い危ない避難を兼ねて、雷去るまでおにぎりタイム。

岩谷山への急登を、凌ぎ上れば切り開かれて、御岳と小金が覗いてた。

東西往来峠を通過、樹間から覗く西ヶ岳は遥か彼方の雲の下。

立てるかな・・・立たねばならぬその頂に、口は元気も脚力鈍る。

西ヶ岳への取り付きからは、駄目押し地獄の三段登り。

アセビとヒカゲ・ミツバのツツジに癒され、おやつを食べて元気回復。

下山コースは絶景幾多、眺めを何にたとうべし浅学我には表し難し。




宮田地区天満宮〜大師山〜南谷山/西山(375.2m三等)〜町境界東進〜

打坂峠〜方連坊(479m)〜498m(盃ヶ岳分岐)〜岩谷山/五台山//(589.4m三等)〜

546m〜西ヶ岳(727m)〜町境界東進〜御岳(793.4m)手前破線下る〜

西の覗き〜650m〜愛染窟〜栗柄地区。



◎所在地 : 篠山市宮田地区から栗柄地区までR=97の南に在る町境界尾根

◎地形図 : 2万5千図   『宮田(みやた)』97. 5.24 
00. 8.27

◎山行日 : 2007. 4.28 (土)  晴れ一時小雨    

西ヶ岳 @97. 6. 1  A00. 8.27
                                       
◎山行条件 : マイカー登山/CL大柿・馬場・岩崎・森・北村     Age=60

◎コースの見所 : @大師山から夏・黒・三尾・鋸岳方面展望 

             A点々と現れる高木雑木帯(特に(19)辺りのシデは感動もの)     

             B西ヶ岳取り付きから(30)先まで展望と絶景

◎走行距離 : 往路@87.6km   A94.8km  往復 192.1km



自宅発(6:55)〜JR西明石駅(7:18 発7:35)〜R=377〜R=378〜R=175〜

小野市中古瀬南交右折(8:31)〜R=567〜松尾交右折〜R=372〜篠山市〜

波賀野交左折〜R=176〜丹南橋交右折〜R=97〜宮田(81.0km)〜

1・栗柄地区デポ(9:31 発9:39 )〜引き返し〜2・西紀体育館(9:47 発10:00)〜

天満神社〜3・大師山(10:17)〜4・分岐(10:25)〜5・△南谷山(10:45)〜

6・峠(11:05 おやつ 11:10)〜7・方連坊(11:28)〜8・(11:45)〜

9・(11:50 おにぎり 発12:12)〜10・峠(12:20)〜11・盃ヶ岳分岐(12:30)〜

12・(12:37)〜13・(12:48)〜14・△岩谷山(12:56)〜15・峠(13:07)〜

16・(13:16)〜17・峠(13:20)〜18・546m(13:40)〜19・(13:59)〜

20・(14:15)〜21・(14:20 おやつ 発14:32)〜22・藤岡ダム分岐(14:37)〜

23・栗柄分岐(14:43)〜24・(14:52)〜25・(15:07)〜藤岡ダム分岐(15:12)〜

26・西ヶ岳(15:22 おやつ 発15:51)〜27・(15:57)〜28・分岐(16:10 

発16:17)〜29・西の覗き(16:24 発16:29)〜30・(16:30 発16:39)〜

31・愛染窟(16:54 発17:00)〜32・(17:23)〜1・(17:35 発17:38)〜

自転車で走る〜2・(17:56 発18:02)〜引き返す〜栗柄地区R=69分岐合流(18:11)〜

発(18:16)〜往路〜JR西明石(20:03)〜自宅(20:39)



今日も、長い距離の歩きを計画した。私にとって『想い出のコース・もう一度歩いてみたいコース』の一つ。MTBを担いで挑戦し、時期的な事もあってへとへとになってしまった辛い思い出がある(’00.8.27)。お気に入りの道、R=372を走りながら見る山は笑い始め、目に付く多くの山々は「あれもこれも歩いたなぁー」なんて思いながら走った。

R=97に乗って、下山地点の栗柄地区の神社を探す。「この道かな?」と、思い入っていくと、民家の門先に突き当たり引き返す。そのすぐ後で見かけた人に、岩崎さんがこの辺りからの登山道を尋ねると『御坊谷池』近くからの道を言われた。やっぱり・・・「それでなく、この近くからの道」すると、この先に在るとのことでお礼を言って、そこへ向っていると道端に案内があった。R=97から橋を渡って直ぐ右の公園に自転車をデポした。 1・栗柄地区デポ(9:31)

公園の入り口に行政の大きな看板が立ち、西ヶ岳・御嶽周回やそれらの紹介とR=97とつながる三本のコースとそれらの所要時間も記されていた。西ヶ岳は前山に隠れて見えなかった。公園発(9:39)宮田地区に戻って西紀町体育館の駐車場に車を置かせてもらい発った。 2・西紀町体育館(9:47 発10:00) 光照寺の境内から隣接の天満神社へ入ると見事なヒメコマツ(天神の松)が見事な枝振りで時代を感じさせた。

天満神社の松(10:04)                         樹種名:ヒメコマツ 樹高さ:5.0m 幹周り:4.0m 樹齢は表記なし
根元は石垣の上にありそこから垂れさがり枝を広ている

境内の西端からプラの疑木階段から上り始める。 (10:05) 遊歩道の、階段の左右には町花(合併で西紀町は無くなったが・・・)の石楠花が植えられているが、日陰で元気が無かった。間もなくギンリョウソウの群生を見る。上り切ると、道左の高木雑木帯が美しく、二段目には展望台が在って、そこに上がると夏栗山・三尾山・鋸岳とその連山が一望できた(とりあえずここを大師山としておく)。3・大師山(10:17) 

 
(3)展望台(10:19)右夏栗山   展望台先の高木雑木(10:25

展望台ピークから下ると、八十八ヶ所の巡礼道で、例によって石仏が祀られている。ここへ来ると道に沿ってモミジが植えてあり、若葉も美しいが秋の紅葉も見事だろう。やがて、道左に看板が立っていた。『大師山・宮田古墳群』 遊歩道沿いには、5世紀後半に築造された古墳が10基存在しています。何れも主体部は木管直葬で、低い墳丘をもつ円墳です。大師山6号墳からは、全国的にも出土例の限られる鉄○(てつてい)と呼ばれる鉄の延べ板や剣、直刀のほか勾玉、銅鏡といった副葬品・・・宮田1号墳からは純金の金冠(耳飾)や碧玉製管玉といった貴重なものが出土しています・・・云々』

看板の先で道は左下へと下る。 4・分岐(10:25) 私達は、右尾根に乗り少し進むとお堂が建っている。一間四方でしっかりした造りながら、今は祭られてなかった。薄暗い自然林を進んで小コブを越えると、次の上りは明るくなり、落花寸前のミツバツツじの花が残っていた。上り切ると、TVアンテナが建つ。(10:28)南が切り開かれ、矢代地区の田植え前の水田が陽を反射して白く光っていた。切り開かれた柴帯をいくと、次のピークにもTVアンテナが建つ。 (10:39) 視界は塞がり、上りに掛かると段々が出る。4〜5段を確認し城跡と思う。

ここからはコナラ・アベマキ・シデなど素晴らしい高木雑木帯が続いた。それが途切れて間もなく石標を見る。 
5・南谷山(10:45) 昭和60年6月の杭が残っていた。ここにもTVアンテナが建つ。更に高木雑木帯が続き、左樹間から鋸岳連山がチラチラ覗き、やがて町境界に立つ (10:53) 下りはヤブツバキが目立ち、右樹間から『ユニトピアささやま』がチラッと見えたりする。横ばいから短激下りで峠に着く。 6・峠(11:05) 

打坂・矢代地区をつなぐ峠で、立地条件からして幹線道だったと想う。急登を前に一息入れる。頭上では強風が吹き、木々を揺らし、小雨がポツリポツリと落ちたように感じた。
峠発(11:10) 急登の後は、峠から復帰した遊歩道で松葉を踏み踏み良い感じで歩けた。ダラッと上っていると猛烈な女竹林になっていく、しかし、遊歩道が付いているので問題なく進める。 7・方連坊(11:28) 前回は鋸岳連山が見渡せたが、今日は全く見えず。辺りの木々が成長したからだろう。像本体サイズ(H・56cm W・36cm)

  
(7)方連坊に南向きに建つ『方連坊行者大菩薩』像(11:28) 方連坊先から鋸岳連山を遠望(11:32)左寄り鋸岳

△南谷山石標(10:45)東から

最高点の僅か右下を左へ巻いた先で道から左に5m位入ると鋸岳連山が全望でき、胸のつかえが取れた。 (11:32) 方連坊まではファミリーハイカーが来るのだろう、そこから先は柴で塞がり気味、下ったピークには南小尾根に向って『八代(30分)』『方連坊(5分)藤岡ダム(5時間20分)三嶽(5時間40分)』の道標が立っていた。 (11:35) 三嶽までの時間は納得できるが藤岡ダムの方は?塞がりは開け正面に『岩谷山』が立ちはだかる感じで見え、右は盃ヶ岳への横長尾根が見えた。 8・(11:45) 

ほとんど人が入っていないが、そこそこに行政の道標が立ち、疑木も残っている。そして、二つ目の急登の時、いきなり地響きをも感じる雷鳴轟く。落雷を心配した岩崎さんが「鉈をしまった方がえんと違う」と何回も言われた。方連坊で初めの予告が有ったが雷鳴の大きさからして「ここは避難するのが最善策」と決め、それも兼ねておにぎりタイムとなった。 9・(11:50)  相変わらず強い風が吹き、空模様も思わしくなかったが、天気予報は良くなる方向だったので、安心して雷が去るのを待った。 発(12:12)

おにぎりピークを越え、岩崎さんと次のピークを上っていると後続の姿が見えない。大きな声で呼ぶと、応答があった。合流して遅れた理由を訊くと、立ち木に食い込んだ紐を外していたとのこと。次の深いコルは峠。 10・峠(12:20) 『三嶽まで(5時間10分)』 峠からのピーク越えは密生の女竹林、誰が切り開いたか、余り明るく無いが、その中にジグザグ道が付いていた。上り切ると畦のような狭い幅の尾根が続く、もしかすると、昔々雨水を取り合う為、この様に土塁を造ったのかも知れない。

尾根の左山肌をトラバースして盃ヶ岳分岐に着いた。 11・盃ヶ岳分岐(12:30) 横ばいが続く、ここも土塁のような感じを受ける所がある。尾根右下に林道のような跡が進行方向へ続いた。次第に上りに掛かる。やがて尾根右に、かなり踏み込まれた道がやや下り勾配で付いていた。 12・(12:37) 「岩屋観音につながっているのでは」とも思ったたが、藤岡奥と恒屋をつなぐ古道跡だろうか・・・。その辺りから長い急登に入り、上り切るとビックリ、なんと藤岡側の林は雑木の間伐事業が入ってスッキリしていた。 13・(12:48) 大きな露岩の上に立つと赤松樹間から三嶽と小金ヶ岳が見えた。

「岩屋観音への道標が在ったはず」馬場さんも盃ヶ岳から岩谷山を歩いているので、その存在を知る。それを言い合いながら上っていると、やっと道標が立っていた。 (12:52) 『岩屋観音330m(20分)』『八代(1時間40分)御嶽(4時間30分)』前回、岩屋観音へ下り掛けたが薄暗い急斜面で間もなくあきらめて引き返す。今日も先が長いのでキャンセル。だらりと上り横ばいを進むと広く扁平な中央に石標が在った。 14・岩谷山(12:56) ここの道標では『五台山』となっていた

  
(13)への上り尾根右に大きなヌタバ(12:41)  △岩谷山石標(12:56)西から

前回はうっそうとしていて、ヤブカの大群に攻められ虫除けスプレーも効き目なく難儀したことを思い出した。どうやら岩谷山の南半分が間伐されているようであった。下っていると正面樹間から遥か彼方に西ヶ岳が見えた。しばらく見なかった前回の布を点々見る。アオキが生えているが鹿だろうか葉っぱはほとんど食べて無くなっていた。 15・峠(13:07) 藤岡地区へは道跡が分かったが倉本地区へはその気にならないと分からなかった。

小さな露岩小ピークを越える。 16・(13:16) 道は快適になる、所々に疑木階段がでる。方向が大きく東向きに変わる。 17・峠(13:20) この峠は今日の中で一番しっかりしし、道幅は荷車が通れるほどで幹線道だったに違いない。素晴らしい道もジグザグ、でこぼこと変化多く現在地確認に必死。 18・546m(13:40) 道は、このピークの左下をトラバースしていたが、ピークまで10m位上って見ると、樹間から西ヶ岳が見えた。「まだまだ遠い」元に戻って進む。間もなく尾根右が太いシデの群落帯になった。緩斜面で下草なし、有るのは敷き詰められた落ち葉だけ、岩崎さんは「これを下ってみたい」と言われた。私もそう思ったが下方の地形は甘くは無い。 19・(13:59)

 
(19)南のシデ林(13:59)西から      (21)から西ヶ岳を眺める(14:20)

ここからの道は、所々分かりにくい所も在るが焦らなければ道は見分けられる。境界松(太い赤松)が残っている。 20・峠(14:15) 何とか峠だったと分かる程度。この先二つ目のコブの下りで、正面にどっしりデッカイ西ヶ岳を眺めながらおやつタイムに入った。 21・(14:20) 馬場さんは「どこから取り付いて何処を上るのか気になる様子」おやつを食べていると両方の太腿内側が『ピクッ』これは危ない!!攣りかけた。いつも携帯しているエヤーサロンパスを探すがそれはなかった。

気持ちを落ち着かせ冷静にストレッチすると嘘のように回復した。最近はこの所が攣る傾向にある(△法華山のシダヤブ歩きから)それまで無かったので「最近は何故・・・」と思っている。「あと一息や」と冗談とも空元気とも思える言葉を口にして腰をあげた。 発(14:32) その先でダム分岐が在った。 22・分岐(14:37) 『藤岡ダム(1時間)未整備 八代(4時間10分) 三岳(2時間)』前回この道を見つけていれば、多分これでダムに下ったと思う(この時点でそれくらい疲れていた)

右がスギ林、尾根に繁っていた笹は枯れて歩き易くなっていた。間もなく左栗柄地区とつながる疑木の階段が急斜面に付いていた。この道は国土地理院・カシミール共に地図に記されていない(後日確認)が、地図に記されている574mの破線道がここへ変更されたと思う。 23・栗柄分岐(14:43) この階段は多くのハイカーが使っているのだろう、道はここまでに比べると国道並みに変わった。直ぐ先から疑木階段の急登が始まる。105段で一段目上り切り、次の22段で主尾根に乗る。 24・(14:52) 

左(西)574m尾根破線を馬場さんが確認に入ったが直ぐに引き返す。東へ短い横ばいをいく、北へ下る破線の入り口を見つけようと注意を払っていたが見つけ出せなかった。105段に続いて二回目の急登に入る。北村さんはヒカゲツツジを見つけ、写真に撮っていた。 (14:58) 続いての3段目はよりきつい登り、114段上り切り。 25・(15:07) ここは絶景の展望所。鋸岳連山終盤(栗柄地区)に在る富士山形の△御在所山(443.5m四等)が目を惹き、その後方、鋸岳の左に、馬場さんが言うところの『おっぱい山』は夏栗・黒頭峰。右に、三尾山(5月4日に「三尾山〜黒頭峰」馬場さんCLで登る計画)更にその後方に譲葉山から向山連山が見えた(五台から五大・黒井城跡も)。また、辿ってきた尾根で岩谷山は、まさに台形で五台山とも言われる由縁に納得。

 
(15:07)地点からの展望左奥夏栗・黒頭・その右譲葉・向山・手前574m  元気なヒカゲツツジ

そしてヤット藤岡ダム分岐に着いた。笹ヤブの南急斜面に向って道標が立っていた。 (15:12) 『藤岡L=1.450m時間40分』この道も地図には記されていない。コースを覗き見する限り、相変わらず人手が入っている様子は無く、ダム上部の池からは前回の様に笹と葛のジャングルかと想われる。よりより厳しい登りを終え、緩いコルを通過し、上り切った所がやっと西ヶ岳の頂だった。 26・西ヶ岳(15:22) 「よく頑張りました」実感。おやつを食べながら展望し、身体を休める。

 
西ヶ岳(15:24)上ってきた方から(15:33)後左から:馬・森・岩・北 西ヶ岳から三嶽を眺める(15:36)
立ち木が成長し見辛くなっている


気が付くと、一部には積乱雲とも言える雲があったが空は晴れ、実に爽やか。アセビとヒカゲツツジは見頃でミツバツツジは蕾がやっと膨らみかけていた。大野山の中継塔・大船山・有馬富士?最奥に六甲連山が霞んで横たわっていた。遠望よりも東の三岳から西に延びる岩稜(断崖)とそれを含めた足元の深く険しい谷間が魅力的だった。西方面の展望は (25) からに加えて西光寺山も見えた。

計画は@ここから引き返し、(23)から栗柄へ下る。 Aここから引き返し、574m尾根の破線のどちらかで栗柄へ下る。 B三岳手前の破線で栗柄へ下る。C三岳引き返しBの破線で栗柄へ下る。
さて、ここからどうする・・・。@はエスケープと考えていて除外。皆さん元気回復模様、三嶽引き返しか否か決定が無いまま三嶽方面へ下った。 発(15:51) 始め、緩い下りも急激な下りになる。「こっちからの上りも楽じゃないな」と思った。コル(15:56) から左(北)の谷は桜の花と黄緑の新芽若葉が相まってとてもきれいだった。大きなピークを越える 27・(15:57) 

これまでも時々見た純白の花が気になるが名前が分からない。軽く下ったコルに大柿布が残っていた。これは’97.6. 1に南の谷筋『知足〜円山』から谷を突き詰め、左破線で三岳・西ヶ岳コースに合流を目指したが破線道は分岐で消え最後は激笹ヤブを突破してようやく道に乗った所だと思った。快適で高速道路並みの道を進んで栗柄への分岐に着いた。 28・分岐(16:10)

栗柄へ本当に道が在るのか少し心配していたが、これもメインコースのようで、よく整備されていた。『三嶽までいく・・・それともここから栗柄へ下る・・・』雰囲気からして三嶽は乗り気が無さそう。少し進んで三嶽を眺め、分岐に戻る。下ろうとした時、目に入った花、ドウダンツツジかと思ったがどこか違う・・・。岩崎・北村・私とシャッターを切ってはブレを確認するがどれもこれも未だ止まぬ強風によってぶれた(持ち帰った私の写真は全てブレていた。現地では老眼によりブレの確認が出来ない)岩崎さんが必死に記憶を蘇らせた結果花の名前は『ウスギョウラク』ということになったが自信のほどは『?』だった。

 
(28)写真は北村さん提供 (28)から下って直ぐの所(16:18)白い横線はR=97・岩肌にはクサリ

(花はまた何処かで見るだろうと思っていたが見ることは無かった)ここからの下りが決まって皆さんの顔色が明るくなった。ちなみに、北村さんは一昨日奄美大島の宮之浦岳に登って帰ってきたところ。 発(16:17) 崖マークや等高線が詰まっている地形はどんな所だろう・・・急下りをしてると、いきなりクサリ場で足元から断崖、でも左へ折れる、大した事は無い、クサリも無用の長物。

谷向こう(東)の断崖に気を取られていたが下るコルの方を見る(俯瞰)と、西に傾きかけた太陽の斜光を浴びた新芽若葉が輝いていて、これに感動(岩崎さんも)。道はしっかりしていて難なく下れ、登り返していると『西の覗き』が在った。 29・西の覗き(16:24) その崖(岩)の先端からそれぞれ覗き込むが高度が無く迫力もなし。しかし、三岳と西ヶ岳の両翼が見られこれには満足。 そんなこんなしてると、足の同じ所が攣り始め「今度はチトきつい!!」しかし、このピンチも回避でき、ラッキー!!。 発(16:29) 

 
西の覗きから(16:28)左27番右西ヶ岳    左三岳・手前低い岩が覗き岩

覗きから少し上り、650m尾根に乗って西へ進む。尾根肩から岩盤急下りに入ると右が開け、切れ落ちの深い深い谷が見えた。「これの何処を下るんや・・・」間もなく断崖になった所で道は北の谷へ向ったがそこは絶景の展望。 30・(16:30) 左に西ヶ岳方面、正面は (25) から見た鋸岳連山終盤(栗柄地区)に在る富士山形の△御在所山等など・・・。そして、自転車を置いた公園も見え「未だあそこまで下るのか・・・」余りの絶景にしばらくとどまった。 発(16:39) そこからも、先人は何度も下見して最良の地形を選定して道を付けたのだろう実に巧みに道が付いていた。


(30)から北へクサリ場を下ってからこんなにも素晴らしい横ばい道が在る

必要とまでいかなかったが (30) からの下りもクサリ場だった。谷を回りこむと素晴らしい横ばい道だった(上写真)。横ばいで尾根を回り込んで緩く下りに掛かった時、岩崎さんが「オオルリや」濃いコバルト色の鳥が遠く飛び去るでも無く、道案内のように少しづつ枝をわたっていった。所々自然石を使った階段がでる。やがて薄暗いスギ林になり、谷筋に突き当たる所が愛染窟だった。 31・愛染窟(16:54) 

愛染窟は天然の岩穴であり、昔から修験道の行場といわれ、中には愛染明王が祀られています。この洞窟の中の湧き水を飲めば諸病が治ると言われており、今でも地元では崇められています。愛染明王とは密教の明王の一尊であり、体は真っ赤で愛欲と悟りを開く神です。私利私欲を悟して、心を常に美しく保つことを教えたと言われています。また、この窟の前で、NHK連続テレビ小説、女性杜氏の半生を描いた「甘辛しゃん」(H9・10〜H11・3放映)の主人公、泉の少女時代の秘密の場所として登場し、ロケが行われました。 (行政の立て看板より)

窟は、天然の岩穴とあったが私の見た目では『鉱石を採った跡』と感じた・・・。頭上高い穴は、入って直ぐ右へ曲がり、天井の割れ目(隙間)から陽が差し込み、少しの明かりがあった。ヒキガエルが鳴く薄暗い所に祀られている石仏は、役行者そっくりだったが・・・。『西の覗き展望所0.9km御嶽山頂1.6km 栗柄奥バス停(便所あり)0.9km八柱神社0.9km』 発(17:00)  下の方で17時のサイレンが鳴った。杉林の中、細流と共に下って舗装路に出た。 (17:07) 『愛染窟0.7km栗柄バス停0.7km』

ここには別荘だろうか、大きさは通常の民家ぐらいあった。ここからコンクリート舗装路になった。下っていると、今度は別荘らしき家が3戸だったか建っていた。道草?などして集落へ近づくと、地元の老人(男)が上がってこられ「宮田から上って・・・」などの会話をして別れた。 32・(17:23) ここでも地元の老人(男)と会話、馬場さんが看板地図で『西の覗き』が二ヶ所あるので二ヶ所目の場所を尋ねたが、こちらが言っている事が理解されなく、分からないまま公園に着いた。 1・(17:35) 岩崎さんに鉈を預け、車へ向ってペタリング。

宮田への7.2kmは、下り勾配のため楽に着け、引き返す。さて「メンバーは何処まで帰ってきているかな」と思いながら、走れど走れど姿は見えず。とうとう栗柄峠間じかまで走ったときメンバーの姿が見えた。私の見張り役に馬場さんを残して栗柄の滝を観に行ったとのこだった。春日町への分岐で車に乗り込んで帰路に着いた。 栗柄地区R=69分岐合流(18:11 発18:16)


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@

14・岩谷山→
  
589.2m

コースの続きは下段

ポイントbヘ地図を一度削除した関係で
不明確とポイントが抜けている

29
12
28
31
愛染窟
11・98m
   盃ケ岳分岐
27
24

←14・岩谷山
  
589.2m

15

2・体育館

10

23

25
26
西ヶ岳
727m
7・
法連坊
479m
20

22

21
19

6・峠

5・
南谷山
375.0m

17
18・546m