bS00 荒地山 (地図無し)
今日は苦手な交通手段で、着いた所は芦屋川駅。高座ノ滝から山へ入り、高座谷を上り行く。
右に左に分岐道、、二連の巨大なダム下でおやつを食べて本格登山。
キヤッスルウオール・ブラックフェイスここの岩場でしばらく遊び、
不思議な形のプロペラ岩の、頭を越えて荒地山。
多数のハイカー後にして巨大岩石折り重なった尾根先端でおにぎりタイム。
展望抜群スリル抜群、ゆっくりたっぷり時間を過ごし、発った後も楽しみコース。
再び戻った砂防ダムで親子の猪に迎えられる。
阪急芦屋川駅〜高座ノ滝〜高座谷〜キヤッスルウオール〜ブラックフェイス〜プロペラ岩〜
荒地山(
あれちやま)549m〜岩梯子〜城山コース〜砂防ダム〜高座ノ滝〜阪急芦屋川駅。
◎所在地 : 阪急芦屋川駅北山塊・ロックガーデン山系
◎地形図 : 2万5千図 『・・・(?)』
◎山行日 : 2007. 3. 3 (土) 曇り時々小雨
◎山行条件 : マイカー登山 CL安藤・岩崎・馬場・小林・大柿 Age=60
◎コースの見所 : @高座ノ滝 A見る所・歩く所大岩・岸壁・展望所多し
◎走行距離 : JR・阪急使用(土山〜三ノ宮 570円・三ノ宮〜芦屋川220円)
自宅発(7:10)〜JR土山駅発(7:35)〜西明石乗換え〜三ノ宮(8:13)〜阪急乗換え〜
1・芦屋川駅(8:38 発8:55)〜2・城山/鷹尾山分岐(9:05)〜
3・滝の茶屋/高座ノ滝(9:15 発9:27)〜4・ロックガーデン分岐(9:35)〜
5・(9:40)〜6・(9:48 おやつ 発9:57)〜7・キャッスルウオール(10:04)〜
8・(10:18)〜9・ブラックフェイス分岐(10:26)〜10・ブラックフェイス(10:30)〜
岩遊び(サルのテラス)発10:55〜11・プロペラ岩(11:20)〜12・(11:35)〜
13・荒地山(11:43)〜14・(11:55 おにぎり 発12:34)〜岩梯子(12:45)〜
9・(12:50)〜8・(12:55)〜15・鉄塔(13:08)〜16・(?)〜5・イノシシ(13:20〜
発13:28)〜3・滝の茶屋(13:42 発13:56)〜コーヒー(14:26 発15:00?)〜
芦屋川駅発(15:22?)〜往路〜自宅(14:50)
電車に乗って、登山口へ行くとなると、それに慣れない私は『集合時間に着けるか』と言うことで不安が募る。この度は前日に参加を申し込んで、その時、CLの安藤さんに念入りに乗り継ぎ等について教示頂きその日を迎えた。JR三ノ宮駅で阪急に乗り換えるためホームの西から降り始めると階段下から笑顔の安藤さんが『大柿さ〜ん』と呼んでくれて不安が去り、心にやっとゆとりが出来た。
1・芦屋川駅(8:38 発8:55)
芦屋川駅の改札口を出て山側に出ると小さな公園が在り、大勢のハイカーが集っていた。既に安藤さんの友達の小林さんが来ておられ紹介してもらった。まもなく森さんが来て、安藤さんに教えてもらった店でおにぎりを買った。間もなく岩崎さんが来られ全員揃って発った。芦屋川沿いに上って正面尾根の先端で尾根左へ回り込んで上る。やがて、とても民家とは思えない豪華な住宅が建ち並びはじめた。
坂道を上っていると「高座の滝を経てロックガーデン」「城山(鷹尾山)を経て荒地山」の道標が立っていた.。道標には「
永正8年(1511)細川高国、澄元の両軍勢による鷹尾城と芦屋川原の合戦は阪神地方の代表的な古戦場として知られている。いま城山の山頂には中世の城跡としての遺構は何も残っていないが、大阪湾を一望できる眺めもすばらしく動植物の観察や高座の滝までの2kmのハイキングコースとして親しまれている」と記されていた。
2・城山/鷹尾山分岐(9:05)
集落から外れていくと左下10mくらいに高座川を見る。車回しを通過すると正面に「滝の茶屋」と言う小屋風の売店が目に入った。ここでトイレやストレッチを済ます。
3・滝の茶屋(9:15) そこを通過すると直ぐに 「高座ノ滝」が在った(水量は少ない)。「
この滝は、高さ10mの夫婦滝であって、昔は修験者の道場として著名であった・・・・」。また、滝の左側に藤木九三のリレーフが貼ってあり、「
藤木九三氏(1887〜1970)は日本を代表する登山家であり、優れた指導者でした。・・・」との2枚の案内板も立っていた。二間四方のお堂とその横に小振りの祠が建っていた。
発(9:27)

滝の茶屋(9:15) お堂(9:25)左上藤木氏リレーフ
藤木氏のリレーフ
滝の左手の岩場を上っていく。直ぐ尾根筋に乗ると間もなく、
左「地獄谷」への分岐 (9:32) 岩尾根は続き。段差には小割りの石が積まれ階段となり、それを登っていると尾根直登「ロックガーデン」の分岐で右の高座谷へ外れる。
4・ロックガーデン分岐(9:35) 谷へ着くと砂防ダムが在り、ここはイノシシの遊び場とのことだったが『今日はいないわ』と安藤さん。
5・(9:40) 谷を渡って対岸を谷に沿って上る。
右山肌に数本の踏み跡をやり過ごし上り続ける。CLの安藤さんは計画通りコースを外さず歩けるか心配しながらのリードのようであった。谷の幅は次第に狭くなり傾斜もきつくなる。何度か渡り返し上方にデッカイ砂防ダムが見え、その右を巻いて上ると続いてそれにも勝る大きなダムが現れた。ダムの左上方は岩盤の崖だった。ダムの下で休憩に入った。
6・(9:48) 安藤さんからリンゴと飴?を頂く。
発(9:57)

デッカイ砂防ダム(9:47) (6)ダムの下で休憩に入る(9:48)
ダムの左を巻いて上る。数組のハイカーが左の尾根へ上っていった。深いダムの上部を左から右へ通過したがダムは土石等を少し溜めているだけでこのダムの必要性を疑った。大きな岩が重なり連なる谷筋を上っていき、右のとても歩けると思えない険しい谷筋に入った。すると間もなく高い崖の下に着くと、着いたばかりの男性二人がハーネスを付け、クライミングの準備をしていた。ここが「キャッスルウオール」だった。
7・キャッスルウオール(10:04)
挨拶を交わし、その崖の左を3点確保で安藤・岩崎・森・大柿・小林の順で一人づつ登った。危険箇所を登り切ると視界が開け展望良くなる、最高点にある大岩の上に立つと、上ってきた谷筋と神戸大阪方面までがみえた。北尾根上方に中継塔や建物が多く建つ凌雲台が頭を出していた。
8・(10:18) また 10・ブラックフェイスや(下山時に確認できたおにぎり場所も見えた)。その後、このコースは余り歩かれていないようで踏み跡もハッキリしなかったが間もなく国道並みの明るい道に出た。
7・キャッスルウオールの登り(10:04)上から安・岩 (8)から:登ってきたた谷筋(10:18)最奥城山
(8)から(10:17)
左尾根荒地山からの尾根・中央おにぎりを食べた所・手前左下から上った
横ばいから緩く上っていると左に径15cm位の赤松が生え、幹の一部に赤いペンキが塗られていた。そこがブラックフェイスへの入り口だった(少し分かりにくいが左側を注視していると分る)。
9・ブラックフェイス分岐(10:26) 安藤さんがリードして後に付くだけなので私達は楽々歩きだった。ハッキリしない踏み跡をたどって、岩の間を抜け、シダを分けて谷に向って下るので『大丈夫か・・・』と思ったがその後横ばいになり、右に高い崖が現れた。この崖がブラックフェイスだった。
10・ブラックフェイス(10:30)
名の通りこの崖の岩肌の色は他に比べると黒っぽかった。『このままプロペラ岩へ向う・・・時間は十分あるのでこの岩場で少し遊ぶ・・・』と安藤さん。結果遊ぶことになってクライミングコースを外し,
安藤さんが先導で登ったが踏み跡が左右に分岐、岩崎さんは『上で合流するだろう』とのことで左をとった。他は一般向けの右手を上った。間もなく目的の「サルのテラス」と言う所に乗った。10人近く座れる平らな岩盤。
私は岩崎さんの姿が見えないので大声で呼んだが反答無し、岩崎さんが登った方へ向ったが姿も返答も無かった。更に上へと登って『岩崎さ〜ん』と呼ぶとようやく返答があった。姿を確認した所はブラックフェイスから随分上の頂き辺りだった。『そろそろ下ります』と知らせて元に戻ったが岩崎さんはアッという間に元に戻っておられ、私達は誘導してもらいながら下った。
(10:5) 曖昧な踏み跡を辿ってプロペラ岩へ向う。小さな尾根に乗る手前で、右手の岩肌にプレートが取り付けてあった。
(10:59) これは「知る人ぞ知る」と思う所に在り普通は見落とすと思う。(
ここまでも、ここからも色々な情報は安藤さん提供です)
近寄って見ると甲南山岳会メンバーの銅製プレートで「我らの友 此処に眠る」とあり一枚目のプレートに60人(16行×4列)二枚目には16人?の個人名のプレートが貼られていた(写真)三枚目は空白。そこを発って直ぐ小さな尾根に乗ると『あれがプロペラ岩や』と安藤さん。とは言うもののここから見る限り納得できない形だった。谷筋に下って大岩が重なり連なる谷筋を上りプロペラ岩の裾に着いた。 11・プロペラ岩(11:20) そう言われて見れば『なるほどプロペラ岩や』と想う形をしていた。この岩にもハーケンが打ち込まれていた。極端ではないがブーメランの形をし、やや傾斜し高さは8m位か・・・この岩登りがこの山域で一番難しいとのことだった。

甲南山岳会設置のプレート(10:59) プロペラ岩(矢印)の遠望(11:05)
『安藤さんスゴイ!!ここまで来られて凄い』と小林さんはしきりに称える。と言うのも小林さんもこのコースを歩こうとするも脇道に誘い込まれてなかなかたどり着けなかったらしい。(後で知ったが、小林さんは小柄な女性ながら日本100名山をすでに踏破済み)。ハッキリしなかったプロペラ岩までの道もここからはよく踏み込まれた道になった。と言う事は、どうやら上(荒地山)から下ってプロペラ岩へ来るようだった。プロペラ岩の左を巻いてその頭に立ち、左へ振りながら登って尾根に着いた。
12・(11:35)
ここから左(南)へ直ぐは展望所(岩場)に出て絶景、休んだり弁当を食べるに適している(先客2人あり)。ロックガーデン尾根や大勢集う風吹岩、阪神間の街並みが一望できた。荒地山への上りは視界が塞がる、下ってくる人もあり、やがて人の声が大きくなって熟年男女29人がカラフルな服装で、さも楽しそうに食事中だった。
13・荒地山(11:43) 挨拶を交わして、この先に在ると言う展望良い所へ向った。
緩く下っていく、左に枝道二本(だったか)在り。タラの芽・フキノトウ・それにアブラコブシ?いやいやコシアブラだったか・・・。これがまた美味しいと小林さん。それが先ほど通過した荒地山に生えているから教えるとのことだったが・・・『アブラコシはコースの名前やろ』と皆で大笑いしながら進んで尾根先の展望良い所に出た。
14・(11:55) 先客も点々居る中、おにぎり場所を探す。結果私と岩崎・安藤さんは一番上の大きな大きな大岩の上、近くに小林さん少し離れて森さんがに座った。海側(東から南)が足元から全開で大阪のノッポビルも霞みながらも見えた。安藤さんにホットコーヒーなどを頂く。

(13)荒地山:東から(11:43) (14)おにぎりを食べた岩で:西から(12:29)
おにぎりを食べた大岩の上の安藤・岩崎(右)
黒い雲が覆ってきて天気が下り気味、下山に掛かる。
発(12:34) この下に「岩梯子」とやらがあるらしく、楽しみだった。大岩の間をすり抜けながら下っている時、右に立方体のデッカイ岩が目に入る。それも丁度上面が水平、広さは4.5畳以上6畳以内と言ったところか・・・で、これをそのまんま「
4.5畳岩」と命名 (12:38) 早速私と岩崎さんとがその上に立ち満足満足。安藤さんに写真を撮ってもらってそこを後にした。間もなく岩梯子、その始まりは「胎内くぐり」だった。 岩梯子(12:45) ザックを背負ったままでは通過できない空間で、空身で潜って通過、その後は崖のような所をワイワイがやがや言いながら下った。

4.5畳岩:東から(12:38) 下写真の岩の橋上から:岩崎(手前)と安藤(12:43)顔に見える岩が在る
ここを潜ることから岩梯子が始まる(下方より)12:44
やがて傾斜が緩んで地道になり、間もなくブラックフェイス分岐に着いた。
9・(12:50) 小林さんは最後尾について分岐ごとにマーキング(紐)をしていてここにした筈のマーキングが無くなっていて相当ショックを受けた様子だった。
8・(12:55) ここで往路を下るか城山経由で下るか相談・・・城山経由に決まるのに時間はかからなかった。
このコースがメインとあって遊歩道のようになっていた。左右視界が開ける所も点々と在り。
15・鉄塔(13:08) 中下りで着いたコルで再度相談正面登り返しは城山、右の谷筋を下れば朝方登った高座谷に出る。『城山に登ると展望は良いけど何も無いから』と言うことで高座谷へ下ることになった。
16・(?)
この道も良く使われているようで快適に歩けた。着いた谷筋は『上る時にこんな所にも道が在る』と記憶にある所(道)だった。そして砂防ダムが見えてきて、堰堤に座った3人の姿と共に3頭のイノシシが目に入った。
5・イノシシ(13:20) その人達はこのイノシシの「名付け親」のようで、皇族の愛子さんが誕生した年に生まれたから「愛子」痩せてガリガリだったから「ガリ子」等、また親子の関係であることや、『今は年老いておとなしくなっているが、このイノシシは、ここに集まるイノシシの中でボスであった』など・・・。それぞれに名前を付けて見守っているようであった。
そんな話をしていると北の山中から子供のイノシシが降りてきて親の背中に足を掛けてじゃれたりして遊んでいた。そんな時、子供を二人連れたご夫婦が上って来られ、子供がイノシシが怖くて先へ進めず困っていると安藤さんがその子の手を引いて上手まで誘導した。『こんな場面で、すぐ行動に出られる(対応できる)安藤さんは凄い!!』と感心した。
発(13:28)

(5)手前のイノシシがこの中で一番ごんたで子供や弱いと見るやお尻に噛みつくことがあるとのことだった(13:18)
しばらくイノシシの話をしながら下って滝でクールダウンやトイレ休憩。
3・滝の茶屋(13:42) 森さんの提案で駅の近くでお茶を飲むことにして発った。
発(13:56) 何処かの辺りで小雨に遭ったと思うが・・・。大邸宅を横目に下って駅近くの喫茶店「愛 do」に入った。
コーヒー(14:26) ここで安藤さんと小林さんが信州?での初めての出会いから神戸で5年目?の運命の再会に到った二人の話で終始したように思うが楽しい一時だった。
アッそうそうここでマスターの了解を得て小林さんからキャラメルコーンの差し入れが有り、分け合って頂いたことも忘れられない想い出。
発(15:00?) 楽しかった岩場遊び、面白かった「アブラコシ」CL安藤さんありがとうございました。「電車で登山」も少し慣れました。皆さんまたお会いするまでゴキゲンヨウ。
トップに戻る 歩きの記録に戻る