bR70   三坂峠〜三坂〜舂峠(うすづくとうげ)


「迷うことなくここに決めた」今日になって初めて目にした、天にタンコブ基準点(基本点)から、

大きく、でっかい、どっしりピークへ気合を入れて戦闘開始。

始めの急登ヤブではと、心配してたが開けてた。その後も難なくどんどん進め、

意外と近い明神山塊、東西尾切れ吾も見たり。三角点は展望無し、

その先ピークで決断ためらう。思案の結果これしかないと決めた方へ下って正解。

少なからず倒木越えて、再び北への横ばいは明神覗く雑木尾根。




三坂峠(210.5m基準点)〜町境界北上〜414m〜439m〜

三坂(477.9m四等)〜(うすづく)峠(R=23)。  

※舂:地形図に書かれている字は
     漢字変換できなく、手書きでも出ない。



◎所在地 : 宍粟郡安富町三坂・植木野・安志to

               たつの市夢前町護持・戸倉・野畑の町境界尾根

◎地形図 : 2万5千図 『安志(あんじ)』  

◎山行日 : 2005.3. 4 (土) 快晴       

◎山行条件 : 歩き/単独     Age=59

◎コースの見所 : @(9)から明神山山塊の遠望 A(15〜16)の間境界西側の雑木帯 

             B(26)前後の高木雑木尾根 

◎走行距離 : 往路 @45.8km A55.3km 往復 104.8km



自宅発((7:06)〜加古川・姫路B/P〜姫路西L/P〜R=417〜R=724〜

飾西交・R=411〜野畑地区〜R=23左折〜1・舂峠(8:18)〜2・P(8:35〜8:48)〜

3・三坂峠(8:53)〜4・(8:58)〜5・(9:17)〜6・(9:23)〜7・414m(9:29)〜

8・(9:43)〜9・(9:50〜9:57)〜10・(10:07)〜11・439m(10:16〜10:20)〜

12・(10:24)〜13・(10:36)〜14・△三坂(10:39 おにぎり 10:55)〜

15・(11:02〜11:17)〜16・(11:23)〜17・(11:27〜11:34)〜18・(11:50)〜

19・(12:04)〜20・(12:14)〜21・(12:16)〜1・舂峠(12:31〜12:34)〜

自転車で走る〜R=23東進〜野畑地区〜R=411南下〜R=80〜護持地区〜

2・三坂峠P(13:12〜13:22)〜R=80西進〜R=29〜姫路B/P〜自宅(15:00)



今日も単独の山歩きになった。妻は腹の具合が調子悪く自宅待機?、今日のコースを歩くと一区切りになるので迷うことなくここへ向かった。ここもR=29から何度と無く眺めては「何時あるけるかなー」と思っていたがやっとその時が来た。北から入るか南から入るかで迷ったが始めの大きなピークは「下らずに上りたい」と考えて三坂峠から上ることにした。

舂峠は記憶に有るが、ただ自転車をデポする所があるか心配だった。R=411から、前回歩いた尾根や今日歩くだろう尾根を眺めながら走って舂峠に着いた。 1・舂峠(8:18〜8:48)) 町境界と送電線が道を横断する所に電波中継塔も建っていて道端に車を止めるに十分なスペースが有った。三坂峠へはR=29経由で向かった。峠手前、旧峠道が新道に合流する所の広場に車を止めた。 2・P(8:35) 支度をして峠へ向かう。

 
(3)へ向かいながら振り返る・ピーク452m  (3)地図の基準点マークの石標

前回の下見で「舂峠への上り口はここ」と決めていた所から山へ入った。 3・三坂峠(8:53) ここは町境界から少し西に外れているがR=80の南北山肌には10m間隔位?で笹ヤブに南北に何本かの細い切り開きが在り、その中の1本である。法面を少し上がると狭い平地に石標が在った。刈られて枯れた笹の葉で半ば隠れていてもう少しで見落とす所だった。笹の葉を除けて見ると、コンクリートのマスと保護石で二重に守られていた。その天には 「+」 が無くタンコブが付いている、記憶に無い石標だった。

鉈の先でコンクリートとの間の笹を掘って側面を見ると、各面に「基本・二等基準点(二段横書き)・0126(横書き)・国地」と彫られていた。基本と国地の下にも何らかの字が記されていると思う。前回見た真鍮の標識は道路工事に関わるものだった。その後も切り開きが有って難なく上って行かれた。その切り開きは尾根肩手前で夢前町側へと下っていった。車を止めた所から道幅が狭いので拡幅工事の為の測量用切り開きではないかと思う。そんな切り開きで難なく上り切った。 4・(8:58) 

短い横ばいから、今日最大の上りに入る。右桧林も尾根から左は高木雑木(主に余り太くないアベマキ)が残っていて下草もほとんど無く歩き易かった。しかし、傾斜が急で岩稜尾根とも言える位の岩や岩盤が在る尾根だった。途中で振り返ると裸木の間から、前回の「三郡山から葛城山、遠く離れて(15〜16)」が見えた。尾根左が桧林に変わって上り切る。 5・(9:17) ここには大きな岩が重なり合って尾根肩を守っているかのようだった。

(5)への上りで振り返って眺める
左端三郡山・尾根続き右葛城山・右端奥16番前回(’06.2.25)の縦走町境界尾根
この眺めも葉が繁ると塞がると思われる

上り切ってからは下草無き尾根に変わって、東の雑木林で切れ落ちた深い谷向こうに△護持(484.4m四等)が座する南北に長い尾根に惹かれた。緩く上り切ると尾根北側に低木で素性良く伸びた雑木が生えていた。 6・(9:23) 地面には久し振りに見る(踏む)霜柱が立っていた。 横ばいから上り返して 7・414m(9:29) 西側が特に素晴らしい高木雑木帯になる。久し振りに太いイヌシデも見、西の尾根にも続いていた。横ばいを行って前方に植林ピーク(8)が見えた。

コルからは右が桧林になって一部倒木が出るが支障無し、常緑照葉樹が続く界(左は高木雑木)を上って 8・(9:43) 方向確認、進む方には少しの倒木が出るが問題なし。上り切ったコブ左雑木樹間から三郡山・葛城山そして(15〜16)とその麓に三坂・瀬川地区も見えた。

そんな展望と別れて先へ進む。直ぐ先の小さなコブに着く。 9・(9:50) 進行方向ばかりに気を取られて、歩く尾根を見ながらピークの同定をし、ふと、開けた東を見ると明神山山塊が丸見えだった。この山塊だけは独特の険しい山容をしていた。最近島田君(やまあそ)達も歩いている東西の尾切れも確認できた(尾切れと、想っている)。

  
(9)から明神山系を遠望(何倍かのズーム)奥明神山・手前ハゲ採石所  (9)から進行方向の界ピークを眺める。中左11番・右13番

発(9:57)
 開きが有って難なく進め、次のコルは確かな道跡が在って、私が思うところでは峠だった。 10・(10:07) 左右とも太い杉や桧の林になって(尾根は雑木が残る)上り切る。 11・439m(10:16) 倒木ピークだったが東が開けていそうで少し入り込んで見たが展望は無し。 発(10:20) 薄暗い尾根を行く、小さなコブを越えると雑木帯になって明るさが戻りコルに着く。 12・(10:24) 上り返しから左側が人の手が全く入っていないように思われる緩い平面傾斜で、最高に素晴らしい高木雑木帯になる。

 
(15)からの上り町境界左の高木雑木帯  △三坂:南から

見とれながら上って方向が東向きに変わる、左が植林帯になり上り切る。 13・(10:33) 今度は東の小尾根から北が杉林になって、東の尾根は界よりも開けて誘い込まれそうになる。感覚的にはこの方向が界の様に思い方向確認をする。展望は全く無し。さて、三角点は在るかな・・・と思いながら薄暗い植界尾根を行くと△三坂でホッ。 14・△三坂(10:39) 展望無し、ヤブ山尾根に迷い込んだかの様な感覚の中おにぎりを食べた。 発(10:55)

ヤブ尾根か?と思いながら発ったが直ぐに開けて植界を行く。今日のコースも予想外に開けていた。上り返して、これまた開けた明るい丘ピークに着く。 15・(11:02) ここで東に向きが変わると思ったが左が植林帯に変わって、開けた北西尾根へ赤プラ杭が続き??現在地確認、歩いた時間、距離からして間違い無く (15) と思った。中国道を走る車の走行音がして樹間から少しの集落が見えた。町境界と思う方向へは下草は無きも開き無き急下り。右往左往しながら地形を読むが自信が持てないまま時が過ぎた。しかし、「これしか考えられない」とコンパスが指す東の方向へ下った。 発(11:17)

ここまでの境界にはコンクリート又は赤プラ杭が立っていたが、その杭がなかなか出なく、不安が増した頃やっと苔むしたコンクリート杭が出てホッ。地形も地図と合ってホッ。太い杉林も緩くなりやがて横ばいになり下りきる。 16・(11:23) 左自然林になり、中上りで上り切ると横ばいが続いた。  17・(11:27) 久し振りに鹿の遊び場を見て尾根先辺りに着く。地図を見ると行き過ぎていた。界は南の谷の頭辺りからやや北寄りに下っていた。尾根が無い所では何時までたっても難儀する。丁度下る所に、黒色で直径10cm位の円筒プラポールが立っていた(地表30cm位で目立たない)。これが目印かもしれない。 発(11:34)

間もなく左が杉林になってその一部が風倒木で北東が開け、ここでも一段と近くなった険しい明神山山塊が見えた。 (11:37) 急上りしていると左自然林の山肌にトラバース道?を見て上る。18・(11:50) ここから南の尾根は笹ヤブ状だったが探索はせず向きを北に取った。北面は段になってはいたが広々した高木雑木帯で良い感じを受けた。ここからは下り一直線で峠に至る、もう終わったようなもの・・・と思った。下っていると左前方が大きく開けて眺めていると、あれは確かに「一山」美しい三角形をしていた。その左に雪を被った大きく白い山々も見え、舂地区の南の谷筋が直下まで迫っていた。

そんな時、かなりハッキリした道が尾根に現れて (17) 北面に見た道と合流していた。自然林の尾根に付いた道を下って行く、やがて素晴らしい高木雑木帯になってヤセ尾根肩に立った。 19・(12:04) その雑木の間から又もや明神山系が見えた。明神山は何時、何度見ても美しい姿をしている。

 
(19)から明神山            (19)からも続く雑木尾根と道

雑木尾根を行き、急登の中程で振り返ると(15〜18)かと想う山並みが見えた。 20・(12:14) 北西尾根にも開きが在り、マーキングを見た。道は続き右が桧の林になる。 21・(12:16) 直に下る界は急な法面の様なマークが入っているので左への尾根に乗って下った。ヤブっぽくなった尾根先端からはザレ落ち防止のネットが山肌一面に張られていて、それは下を通る道の法面上まで広い面積張り巡らされていた。下った法面の上で「さて、何処に下りたか」と前方を見るとピッタリ町境界の標識が在る所だった。法面の上に張られた金網に沿って東へ歩いて自転車デポ地に下りついた。 1・舂峠(12:31)

計画段階で、三坂峠へはR=29経由かR=411経由か、どちらが少しでも楽に上り切れるかで随分迷ったが R=411経由で向かった。奥護持地区に入って、朝方歩いた界尾根を見上げて眺めると始めの大きな山塊(5〜8)が見えた。峠への上りは中程から自転車を押して上り車に着いた。 2・三坂峠P(13:12) 発(13:22)

’06.3.12に地形図の件では大変お世話になり、また、このようにお世話になっております羽根田様より、当HPの基準点のついて、下記ご指摘を頂きましたので下記に訂正致します。(原文は訂正しないで残します。

大柿 昭三様
 ご無沙汰しています。
大柿さんのHPをいつも参考にさせて頂いております。
No.370三坂峠〜の写真に出ていますのは二等水準点です。
2.5万地形図に□の中に ・ が入っています。点名10126標高210.480m
水準点は主に国道沿いに設置されております。
三角点の標高は水準点標高を基にしております。
一等水準点の標高値はシモ4桁ですが一等三角点はシモ2桁です。
三角点はプラスの交わったところが基準になり、極端にいえば鉛筆の芯のような状態の標柱でも測量可能です。(地理院の説明)
水準点は球面状の上部が基準になります。


注ェ田 幸義(はねだゆきよし)

※konoコースも、歩くなら裸木の時期がお勧めです。 (9) からの明神山の遠望は立ち木による塞がりは年間通して無いと思う。


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21
21
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17
16
14・三坂・477.7m
13

12
11・439m
7・414m
10