bR48 佐中林道(仮称)雨中ハイク


“雨中ハイク腹を据えて歩けばまた楽し”と言えば強がりか・・・。

第一目標龍神橋も、第二目標廃棄バスも通過してから目標を、

林道終点までと決めて歩く歩くピッチを上げて。

高木雑木の原生林に感動しながら雨にも癒され、やっと着いた林道終点。




佐中地区最奥部林道鎖ゲート前〜1本目橋〜2本目橋〜3本目橋(小熊橋)〜4本目橋〜

455m〜5本目橋(龍神橋・佐中川)〜700m〜851m(車回し)〜林道終点〜往路引き返し。



◎所在地 : 佐中川に沿って上る林道終点までを往復

◎地形図 : 2万5千図   『大屋市場(おおやいちば)』

◎山行日 : 2005. 7. 9  (土)  雨   ※この林道は’96.8.12に
                               MTBで須留ヶ峰に上った時に使っている。



◎山行条件 : 歩き/妻      Age=58

◎コースの見所 : @ 佐中川の清流  A 龍神滝(龍神滝to思う)  B 大トチノキ 

             C特に林道後半の原生林


◎走行距離 : 往路 75.5km  往復 152.5km   播但道往復=2600円



※ 橋の本数は本流に架かる橋のみです。

自宅発(8:00)〜播但道〜ながさわ(8:45 発8:50)〜朝来IC(9:12)〜佐中地区〜

1・鎖ゲートS/G(9:26 発9:41)〜2・1本目橋(9:53)〜3・2本目橋(9:58)〜

4・砂防ダム(10:06)〜5・小熊橋・3本目(10:30)〜6・4本目橋(10:32)〜

7・龍神橋・5本目(10:53)〜8・2連橋(11:06)〜9・(11:13 おやつ 発11:15)〜

10・妻別れる(11:31)〜11・(11:45)〜12・バス(11:53)〜13・(12:04)〜

14・(12:11)〜15・滝(12:35)〜16・分岐(12:41)〜17・車回し(12:47)〜

18・林道終点(12:58)〜引き返し〜16・(13:02)〜12・バス(13:56)〜11・(14:12)〜

8・2連橋(14:33)〜7・龍神橋(14:45)〜5・小熊橋(15:06)〜

ゲートS/G・(15:48 発16:11)〜播但道〜フレッシュあさご(16:22 食事 発16:42)〜

豊富PA仮眠〜自宅(18:55)



初めに96年の記録(抜粋)

R=429佐嚢地区から佐中地区に入るT字路P(廃校?)発8:25〜MTBで走る〜

佐中地区で道を尋ねる〜〜鎖ゲート(当時は鎖無し)8:55〜材木搬出トラック運転手に

須留ヶ峰へ上るコースをたずねる〜龍神橋(9:33)〜バス(10:35)〜

林道終点・851m(11:35スタートから17.5km)〜滝から町境界へ上り始める(11:44)〜

町境界尾根近くで熊を見る(12:10)〜界尾根でおにぎり発(12:17)〜

氷ノ山から一山方面まで見えたと記している〜須留ヶ峰南ピーク(12:45)〜

須留ヶ峰(12:55 発13:35)〜界を下る〜滝の上通過(14:00)〜987m通過?〜

尾根が藪になり激ヤブ激下りして林道へ下る(ポイントは不明)〜林道(14:35)〜

途中で川に入って休む〜車(15:20) 

◎須留ヶ峰への登山口が分らずこの林道に目を付けて須留ヶ峰に上った。
  この頃は地形図も無く、地図は道路地図を参考にして上っていた。

◎数多くの鹿にも出会う  



明日は雨、しかも午後からは雨足が強くなるとの予報。そんな天気でも戸外を歩きたい時は遊歩道か林道歩きが良い。そんな訳で決めた行き先はこの林道。マップ計で距離を測ると図面上で片道約12kmあった。途中で引き返すことも考えて家を発った。播但道を走っていると雨がパラパラと落ちてきた。朝来ICで降りてR=429に乗り、一宮町方面に走っていると間もなく佐嚢地区に入る。「さのう高原」などの看板にしたがって右折(直ぐ左に学校跡と思われる校舎とグランドが在る’96年P)。清流佐中川に沿って走ると、ログハウスが目立ち始め、佐中地区に入ると道幅が狭くなる。

集落を抜けて谷間に入って行くと林道は鎖で遮断されていた(前回鎖無し)。 1・ゲートS/G(9:26) 「これより先、森林保全の為関係者以外の入山はご遠慮下さい。特別な事情で入山を希望される方は左記迄、ご連絡下さい。 日林 」との看板が立っていた。車数台置ける広場には京都ナンバーの白オデッセイが1台止まっていた。多分釣りだろうと思ったがもの好きなハイカーかも・・・。雨の中支度を済ませ傘を差して発った。 発(8:50) 左に清流を見ながら水平道を歩いた。左右共に杉の植林帯、道端には樹齢が数百年も有る杉が残されているのが嬉しかった。

昨年の台風に痛めつけられた形跡は目立たないが、所々で土石が道に流れ出ていた。谷が狭まって薄暗くなった所で1本目の橋が出た。 2・1本目橋(9:53) 続いて 3・2本目橋(9:58) これで現在地確認ができた。谷が広まって、視界が明るくなり、川幅も広くなる。その川に、鉄骨の枠に石を詰めた今まで見たことの無い砂防ダムがあった。 4・砂防ダム(10:06)

(4)環境に優しい?砂防ダム

昨年の台風被害だろう、川向こうの植林帯が高い位置から大きく崩れ落ちて川を堰き止め、川の流れが変わっている所もあった。雨は時々止んだり小降りになったりしていた。深い谷に入って相変わらず横ばいに近い傾斜の道を進んでいると3本目の橋に着いた。 5・3本目橋・小熊橋(10:30) ここでも続けて橋が在って現在地確認できた。 6・4本目橋(10:32) 川床は延々岩盤になっていた。

この辺りから上り坂になって行き、道の右側は見上げて見える範囲山全体が岩盤で、その岩盤を切り崩して道が付けられていた。その崖からあちこちに落石(岩)あり、崖下を避けながら歩いた。谷底は道から深くなって行く。覗き込むと怖い位に落ち込んでいる所もある。やがて右が険しい岩盤谷で少量の水が流れ落ちていた。(林道455m地点)96年には谷向こうから「てっさく」でここに材木を寄せていて、車は(単車も)ここか先へは入れない状態になっていた。私も追い返されるかと心配したが「須留ヶ峰に上りたいと思って・・・」「須留ヶ峰やったらこの林道の終点から尾根に上がって右へ上っていくと行ける・・・」これを聞いていなかったら多分須留ヶ峰には上れていなかったと思う。


上ってきた深い谷筋(龍神橋てまえから) (7)龍神橋(下方から)白い点は雨つぶ

ももなく水音が大きくなってきて龍神橋(佐中川)に着いた。 7・5本目・龍神橋(10:53) 橋の上手直ぐに滝があり高さは20m位、何段かで下流へと落ちていっていた。右は崖が続き上っていると橋が出た。左の山肌に移って直ぐに右へ戻る2連の橋だった(地図と現場とは違う)。 8・2連橋(11:06) 旧の橋の基礎部分が残っていた(良く見ないと分らない)ここからピンカーブが始まる。間じかで鹿が鳴いていた。96年には大きな雌雄の鹿を間じかで見た。ピンカーブの杉の木の下で雨宿りをしておやつを食べた。 9・(11:13 私だけおやつ 発11:15) 先行の妻を追うがなかなか追いつけなかった。直線に入って間もなく右側に大トチノキが生えていた。雨が降っていなければ実測するが目測で直径1m余り有るように思った。

等高線でも分るように、とにかく激急斜面に道が付けられている。ピンカーブを回った所に妻が居て、妻は『ここで引き返す』と言った。ザックカバーで鈴が鳴らなくなっていたので鈴がなる様にして、私だけもう少し進む事にした。 10・妻と別れる(11:31) この辺りから赤松が目立ち始めてすごくきれいな植生に変わる。早足に変えて上っているとカーブ手前十数メートルがコンクリート舗装道になっていた。もう少し上ると廃棄バスが有って林道終点まで横ばいが続くことが分っていたので、とりあえずバスまで上ることにした。

道は緩み始めて尾根先を回りこむ。 11・(11:45) とてつもなく深い谷の中腹に居て、谷の向こう側の山は上部はガスに覆われて見えなかった。 道は完全に横ばいに入って京都ナンバーの車の人がハイカーなら間もなく出会えるかも知れないと思いながら、バス・・バス・・バスはどこに・・・。雨は傘を差さなくてもいいくらいの降りようだった。そしてようやくマイクロバス(トヨタ・ハイエース)が見えてきた。 12・バス(11:53)


    
(11)地点のカーブ(下方より)  (12)地点の廃棄バス

   
(12)地点バスの隣の広場    96年写真 (12)地点の廃棄バス

バスは年月の経過を感じない程に原型を保っていた。その直ぐ隣は広場になっていて白い花を付けた木が生えていた(植えられたかも)。さて、林道終点までどの位あるかと地図を見るとシワクチャの形で延々続いていた。引き返した妻の事も心配だったが終点まで歩くことにした。“行く”と決めてからは歩くスピードを上げた。妻が同行ならおそらく途中引き返しになるだろうと地図にポイントb入れていなかったので以後の現在地確認が曖昧なままどんどん進んで行った。

96年には何頭もの鹿が我が物顔で林道を走り回っていた。が今日は声を聞くだけだった、左上に町境界尾根が見えて大きく入り込んで行く辺り。 13・(12:04) 界側は高木雑木帯で下草は全く無し。道端に白地に黒の面白い模様が入った一抱えくらいの石があった。見ると水晶の塊が付いていて、それを採りたく色々試みたがそれは採れなかった。しかし、傍の小さな石に付いていたのを拾って先を急いだ。深く折れ込んだ所。 14・(12:11) 道の下側にも高木雑木帯が現れて感動が始まる。96年には熊に出会っている山域なので大きな声を出しながら歩いた。

雨が降って時々傘を差しながら歩いていると、2台目の廃棄バス(ハイエース)があった。山全体が高木雑木帯の原生林に入って、感動はクライマックスに入る。左は崖が続く、15・滝(12:35) 滝と言っても雨が降らないと水は流れないと思う岩盤の谷でやっと滝まで来た。96年にはここから尾根を目指して上った所、こんな崖と急斜面を登ったのかと信じられない思いだった。「ここまで来れば後わずかで終点」と分った。そして尾根先。 16・分岐(12:41) 

96年にはこの尾根から須留ヶ峰に上りたかったが柴藪で上れなく(MTBを連れていたから)引き返して滝の所から上ったが、今は柴も大きくなって下草も殆ど無く上れそうだった。道は851mへだけ付いていたが今は尾根先から北へ林道が付いていた。 先ずは851mへ向かう。 17・車回し(12:47) 先端南側にはブナも生えているすばらしい原生林。道はピーク下をぐるりと回って元に戻っていて、先端は物凄い落ち込み、晴れていれば大きな展望が得られたと思うが今日は雨と霧でよく見えなかったが深く険しい谷の向こうに小須留ヶ峰(935m)が尖がって見えていた。


(16)851mピークの方から見た分岐  (17)851mピークを巻く林道

予報通り雨足が強くなってきて、東の深い谷底から水音がしていた。分岐へ戻って、北への林道(林道と言っても道幅は狭く荒れていた)へ入る。右道端に山の歴史漂う古杉が残っていた。地形図の等高線は何処を見ても詰まっている。その通り凄い急斜面に入って行く。いったい何処まで続いているのか・・・。まさか餅耕地からの林道につながってはいまい・・・。時間が過ぎて行き、車に戻って待っていると思う妻の事も気になるがここまで来たら突き詰めると決めた。

雨音と自分の足音がやけに耳に付いた。そして小尾根を越えた先の谷で終点だった。そこは大きな支尾根の手前で支尾根は激斜面の岩盤だった。さて、もう思い残す事は無い、中降りの中を走るように引き返した。水溜りも避けることなく直進した。そんな中でも気になる石が有れば拾い上げて見たりしながら歩いた。雨は小降りになった。大きな「ヒキガエル」が道に出てきていたりもする。そして、1台目のバスに戻ってきた。 12・バス(13:56) ここの広場はコンクリートのU溝が放置されているのが目障りであるが心がホッとするポイントである。

次は、横ばいから下りにかかる地点の(11)を目指す。そこへ向かっていると北側が展望の利く所に差し掛かる、深い谷の向こう山肌に上りの時霧で見えなかった山並みと、その中腹に先ほど往復した道が横断していた。我ながら良く歩いたもんだと思った。間もなく(11)地点に着いた。 11・(14:12) ここからの展望は小須留ヶ峰(935m)から南西に派生する尾根が重なって見えた。


(11)へ下って行く時の展望・奥山肌中央林道が通る  (11)からの展望奥ピーク小須留ヶ峰

ここからは展望は塞がる、妻と別れた地点を通過して龍神橋へ向かっていると、そこからも小須留ヶ峰が見えた。 7・龍神橋(14:45) 滝を覗き込んで写真を撮ったが露光不足で駄目だった。滝から下って45度カーブの所に車が2台止まっていた (14:58) 車内を覗くと釣り人の車だった。その後はただ下り続けるだけ、傘を差すことは余り無いまま車に着いた。 1・S/G(15:48) 妻は車の中で仮眠中だった。聞くと、京都ナンバーの車の人は釣り人で腰までの長靴を履いて戻ってきたとのことだった。

2台の車の人は揖保川へ鮎つりに行ったが釣果無く渓流釣りに来たそうで、こんな天候の時が渓流釣りに向いているらしかった。鎖の鍵は貸してもらえるが入川料と引き換えらしい。往復6時間を要した雨中ハイクは終わった。スパッツを脱ぐ時、念のために良く見ると大小4匹のヒルが付いていたが被害には遭っていなかった。林道は測量杭が打たれていたので間もなく補修?工事が始まるかも知れない。秋に歩くとすばらしい紅葉と黄葉が楽しめるだろう。その時期にまた歩ければ良いなーと思っている。



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