341   岩ヶ谷〜十字峰〜七種薬師〜三谷奥〜三枝草 


えらいこっちゃ!!エライコッチャ!!七種薬師がハゲてしもうとる。

西鎌尾根から十字峰、薬師に立つと南面が心も痛む切り開き。

その後町界南下して三谷奥の先から外れ、ここでも岩稜楽しんで?点名三枝草踏んで下る。

岩、がん、ガン尾根おもしろコース。



三枝草(さえぐさ)地区八幡神社〜岩ヶ谷(335.0m四等)〜十字峰(Ca550m)〜

町境界〜七種薬師(616.2m二等)〜町境界南下〜448m〜436m〜

三谷奥(397.3m四等)〜界から外れ西進〜三枝草(みえぐさ)359.0m四等〜

三枝草地区。




◎所在地 : 飾磨郡夢前町新庄東尾根から七種薬師を経て夢前・福崎町境界南下

◎地形図 : 2万5千図 『前之庄(まえのしょう)』

◎山行日 : 2005.5.3 (火) 晴れ  

@’99.2.7 A’00.3.25  B’04.10.17    
                                  
◎山行条件 : 歩き/妻      Age=58

◎コースの見所 : @ (2)地点石仏等  A (9)〜(11)岩稜と展望  

             B 七種薬師からの展望(北から東がすばらしい) 
           
             C (16)大岸壁とゴリラ岩などの展望  D (19)への上り岩場  
 
◎走行距離 : 往路 43.9km  往復 88.9km



自宅発(7:30)〜加古川B・P〜播但道〜福崎北LP(8:10)〜R=23〜前之庄交右折〜

三枝草サンホール1・S(8:31 発8:55)〜2・石仏(9:10〜9:21)〜3・(9:35)〜

4・(9:50)〜5・(9:54)〜6・(10:06 おやつ 発10:27)〜7・(10:35)〜

8・ゴリラ岩(10:38〜発10:55)〜9・岩ヶ谷335.0m四等(11:00)〜10・(11:15)〜

11・(11:46 おにぎり 発12:16)〜12・十字峰(12:52)〜13・七種薬師616.2m三等

(13:18 発13:43)〜14・448m(14:08)〜15・そうびろ山分岐(14:21)〜16・(15:03)

〜17・三谷奥397.3m四等(15:18 おやつ 発15:31)〜18・分岐・界外れる(15:51)〜

19・(16:12)〜20・三枝草359.0m四等(16:35)〜21・鉄塔(16:45)〜22・(17:00)〜

三枝草サンホール1・S/G(17:30 発 18:10)〜往路〜自宅(19:33)



あの岸壁の上歩けるかな・・・歩きたい、歩いて見たいと思ったのは’00.3.25七種山から薬師を目指し二度目にしてやっと薬師に立った時。岸壁は今で言う「地獄鎌尾根」だった。またその時「十字峰」とも知らず、そこから尾根西へ黄色のビニテープのマーキングを見て、ここから地獄鎌尾根に通じているものと想っていた。その後の情報でこの西の尾根も歩ける事も分ったがなかなか足が向かなかった。

「足が向かなかった」と言うより、どんどん人が入っている様子で「避けていた」と言おうか・・・。しかし、今日はそこへ向かった。「歩くならこれ」と考えていたコースの登山口、三枝草の神社マークを目指した。神社へは一度迷った後着いた。 1・S/G(8:31)神社の前には三枝草サンホール(公民館と思う)が建っていて広い駐車場に車を置かせてもらった。 発(8:55) 神社にお参りして、隣接する竹やぶを右に回ってトタン板の猪垣を通過して山に入った。

少し上ると左から林道が上がってきていた。下草なき桧林の尾根を上がって行くと倒木に遭ってそれを避けて上る。難なく上っていると所々に瓦の破片が落ちていて、お堂でも建っていたのかと思う。昔の道?を上がっていると、地面を掘りさげ、そこに石垣で囲まれた石室に、赤い前掛けをした石仏(薬師如来と思う)が安置されていた。竹筒の花立(竹筒が嬉しい)に菊(生花)が供えてあった。それが下の方にも上にも在った。(どの石室も最近コンクリートで修復してあって、初めに見た石仏の高さは90cm)弥勒菩薩や千手観音には十九番本条念仏講中と彫ってあった)2・石仏(9:10〜9:21)

その道は巡拝道で石仏と共に下っていたので引き返したが麓のお寺につながっていると思う。上に見える「不動明王」の幟の方へ上がって行くと、きつい斜面を切り出して出来た段、そこに在るデッカイ岩の前面を彫り込んで不動明王(H60cm)と役行者(H35cm)が祀られていた。その右の岩には「日本諸神祇」更にその右の岩には「天照大神宮H65cm」右に八幡大菩薩左に春日大明神と彫られていた。

  
(2)地点の石碑?右写真C   (2)地点を西から見る摩崖仏左から@不動明王・A役行者・B日本・・・C=天照・・・

尾根には踏み跡が在って急登すると肩に廃棄アンテナとヌタバがあった。左桧との植界を進んで(3)へは西へ回り込んで上って行くと岩場も在って上り切る。 3・(9:35) 東面が段になっていて城跡か?右の谷間の村田牧場から大きな音がしてきて例の臭いがしてきた。下っていると右は薬師から点名三枝草までがほぼ見えていた。鉄塔 (9:41) 正面に明神山方面が見える方位で下り切ると左山肌に巡視路が付いていた。 4・(9:50) 二つ目のコブ 5・(9:54) 

ここからの下りは判りにくかった。次の上りからシダが出始めて、牧場用のTVアンテナが立っていた。視界が塞がるも藤の花が下がっていて凄く良い匂いがしていた。コブ先端樹間から「ゴリラ岩」だろう岩場が覗いていた。 6・(10:06) それをみながらおやつを食べた。 発(10:27) 先のコルに左からかなり明るい踏み跡(獣道か?)が上がって来ていた。上っていると岩稜になって左全開して明神山方面やG場が見えた。間もなくトラロープが出て何かと思うと「村田牧場へ10分余り」との札が掛かっていた。 7・(10:35) 一般的にはここを上り下りすると聞いているが傾斜はきつかった。

やがてゴリラ岩に取り付く。 8・ゴリラ岩(10:38) 現場に立った時はゴリラ岩とは全く判らなかったが額の部分になるだろう崖などを見てゴリラの顔を連想した。大規模な岩盤に崖、西に面した中央に新しいと思う石仏(役行者)が安置されていた。多くの人が知っている、立っていると思う丸く飛び出た岩の上に私も立った。(立たなくても同じ展望)展望すると辿ってきた尾根の遥か先に置塩城址、薬師から点名三枝草までの尾根を全望。そこそこに大規模な岩盤や明神山方面も広範囲で見えた。 


ゴリラ岩を尾根南西から見る・丸く出っ張った岩・新しい石仏(最高点の右出っ張り)

さて、この岸壁の上に立つには・・・東西の裾を覗く、東裾に踏み跡が在るようだったが私が選んだのは西だった。一見歩けそうに見えないが西の方が易しそう。 発(10:55) 私は何なく通過、妻を待って直ぐ尾根へ上り岸壁先端に立った。一般コース?マーキングは東に付いていた。横ばいで 9・岩ヶ谷(11:00) TVアンテナが建っていた。下ると岩稜になり、やがて地道に変わって高木雑木が出た。再び岩場になって上り切ると、これでもかと言わんばかりの声でコマドリが鳴いていた。 10・(11:15) 

岩盤の急登をしていると左が開け雪彦山方面が見えて、川原で遊ぶ楽しそうな子供の声が聞こえてきた。地獄鎌尾根の岩場を誰かが通過していないか絶えず気にして見ていたが目に留まらなかった。上り切った緩み、東岸壁の上でおにぎりタイムにした。 11・(11:46) 風が吹き上がってきて涼しく、薬師から最終ピークの三枝草までも見え、志方の城山や善防山も同定した。 発(12:16) 

上り切って横ばいを行くと南が全開する所も在り、やがて視界が閉ざされた。十字峰へ向かって上っていると北が開け、眺めていると上から人の声がして30歳近いご夫婦が下って来られて会話。住まいは神戸だった。池から地獄鎌尾根への上りは倒木で荒れていること・私がゴリラ岩でうろうろしているのを見た・地獄鎌尾根の状況を聞き、私の計画コース等を話して別れた。 12・十字峰(12:52)

先のコルからの上りで地獄鎌尾根を見て『今度はこの尾根を歩いて・・・』と思った。薬師頂上近くで西宮から来たと言う夫婦と子供二人の家族(下写真)がコンロを使ってのランチタイムに入っていた。センターから上って来ていて下の子供は年少でよく頑張って上って来たと思った。食事中だったので挨拶を交わす程度だったが、主人のウェアーを見てトライアスロンかMTBかロード(自転車)をやっているなと思った。記念にと思って写真に収めさせてもらって別れた。後日、やまあそ からのメールで 「昨日しりあいのMTB乗りが 薬師付近で大柿さんらしき人を見たとメールがありました」と私にメールを送ってくれていた。


西宮からのご家族東から        切り開かれた薬師から南の展望・尖りそうびろ山

薬師頂上に着く前に南面の切り開きにビックリ!!これには賛否両論貴方はどっち私は・・・南面に安置されている薬師如来様も、さぞお日様や風当たりが強くなった事だろう。 13・(13:18) 七種山から槍の眺めは変わらず素晴らしかった。 発(13:43) お馴染みコースを歩いて 14・448m(14:08) この先に確認したい事があった。それは’00.3.25に歩いた時、薬師からの下り開拓ルート(エスケープ)として下った地点。そこには古びた布と案内プレート(センター北の林道に下る・・・)が残っていた。間もなく 15・そうびろ山分岐(14:21) ここからの下りは少し分りにくいが真っ直ぐ下り大きなヌタバを通過して尾根に乗った。

視界が閉ざされ横へ横へ進んで行くが記憶に残っていなかった。やがて視界が開けてくると共に岩盤岩稜帯に入って行く。左の谷の南面山肌の植林が総なめ状態でなぎ倒されていたり崩壊したりで悲惨だった。 (14:50) 間もなく尾根東面の大岸壁、覗き込むと垂直に切れ落ちてゾクッとした。 16・(15:03) 北を見ると薬師が尖がらずに極普通の山に見えた。ゴリラ岩は、遠望で余り似ていないが先入観も有ってやはり良く似ていて見るたびに思わず笑った。

間もなく 17・三谷奥397.3m四等(15:18) 展望は?東尾根に踏み跡が在った。おやつを食べていると頭の上をヤマガラが渡って行ったが姿を見るのは凄く久し振りだった。 発(15:31) 展望塞がり、直ぐ右の尾根に踏み跡が在ったが獣道?この尾根にも大きな岩場が在って歩いて見たいと思った(後で見た)シダやイバラが出てやがて(19)ピークがえらい険しそうな山容で迫って来た。私が初めて通過した時は尾根を歩いたと思ったがコブ尾根の北を迂回して尾根に復帰した。尾根と南山肌一帯が大岩盤で板坂峠の東下の池が見えた。再び視界が塞がって板坂峠への分岐 18・(15:51) 

峠への下りはかなり急だった事や、今日歩く尾根を歩いて見たいが車をセンターに置いているので・・・と前回記録している。踏み跡は付いて、横ばいの後上りにかかると早速尾根左だけに大岩盤を見るようになる。この大岩盤は板坂峠から南界を歩くと良く見える。規模はさほど大きくないがスラブ在り岩頭在りで道草するなら楽しめる。妻はそれを迂回して上った。

  
(19)手前の大岩壁(逆光)     (19)から下りで見る三枝草(右端) (20)三枝草頂上東から

三谷奥先から西の支尾根の岩マークの岩稜を眺めて歩いて見たいと思った。 19・(16:12) 展望無し、雑木の水平ピークだった。下りは右大岩盤、樹間が開けて、この後歩くほぼ均等に見える3連のコブ先端が点名三枝草だった。その後展望は雑木で塞がりコブを越えて行き、短急登で 20・三枝草(16:35) 大きな露岩あり、その取り付きに私は石垣だったと思う箇所を見つけ、何かの建物が建っていたと思う。

北が雑木の葉越しに開け、薬師から「そうびろ山」分岐更に南の方まで見えた。薬師も南から見ると尖がっていなくごく普通の山に見えた。サテ、最後の下りは・・・計画段階で、中ほどで東西に送電線が通過しているので巡視路を期待していたがピークからも踏み跡が下っていた。大きな石がゴロゴロしている所も在って不自然に思うも難なく下れた。間もなく東の谷へ巡視路が入っていた。 21・鉄塔(16:45) ここからは巡視路になって雑木帯を下る。

一時、三枝草地区を見ながら下るとパーと開けて墓地に下り付いた。 22・(17:00) 舗装路に降りて柔らかい西日を受けながら車に向かっていると道端に三枝草板碑群(4基)とやらが在った。道路の拡幅工事の際移設されたと記してあり夢前町で一番古いもの(1386年)も有った。北の山裾に凄く大きく立派なお寺「宝積院」を見ながら車へ向かったが界を辿って板坂峠へ下って三枝草地区に戻るよりこのコースで三枝草地区に戻る方が良いかも・・・と思う。


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14・448m
9・岩ヶ谷
  334.9m
359.0m
三枝草
20
21
18
17・三谷奥・
   397.3m
12・十字峰
13・七種薬師・616.2m
15
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22

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