337 イゲ〜カブト鉢〜竜王山

八柱神社の鳥居をくぐり、遊歩道を上って行けば雑木林に白い花。
T字尾根で左に曲がり、着いた尾根先山名は意味も分からぬ“イゲ”に着く。
元に戻って“カブト鉢”ここから道は更に良くなり、パラ(パラグライダー)を見ながら竜王山。
展望、おにぎりゆっくり休み、下山は険しい竜王コース。
青垣町支所〜八柱神社〜遊歩道〜愛宕山〜イゲ(468.5m四等)〜カブト鉢(Ca481m)
〜竜王山(Ca568m)〜竜王コース〜せせらぎコース〜丹波小年自然の家。
◎所在地 : 丹波市青垣町西芦田「丹波少年自然の家」北から西の山塊
◎地形図 : 2万5千図 『大名草(おなざ)』 『黒井(くろい)』
◎山行日 : 2005. 4. 9 (土) 晴れ
295 梨木峠〜烏帽子山〜万歳山〜山垣城跡
◎山行条件 : 歩き/妻 Age=58
◎コースの見所 : @ 丹波少年自然の家周りの桜 A 竜王山からの展望
◎走行距離 : 往路 1=70.6km 2=72.6km 往復 147.0km
自宅発(7:32)〜R=175〜氷上町稲継交左折(8:54)〜青垣町丹波少年自然の家1・(9:27)〜
2・青垣町支所(9:35 発9:55)〜3・鳥居(10:00)〜4・(10:07)〜5・(10:30)〜
6・(10:38)〜7・(10:44)〜8・カブト鉢(10:55)〜9・イゲ468.5m四等(11:00 発11:14)〜
8・カブト鉢Ca481m(11:25)〜11・展望(11:30)〜12・(11:35)〜
13・竜王山Ca568m(11:51 おにぎり 発12:21)〜14・分岐(12:30)〜
15・大岩壁(12:45)〜竜王不動尊(13:00)〜鎖場(13:10)〜滝(13:26)〜
16・倉町川(13:33)〜せせらぎコース〜17・林道(13:59)〜18・(14:12)〜1・(14:25)〜
2・車(14:35)〜1・(14:45)〜発(16:00)〜往路〜山南仁王仮眠20分〜自宅(18:33)
初めに、今日のコースは『兵庫丹波の山(上)』 ー氷上郡の山ー 慶佐次 盛一著 「カブト鉢と竜王山」をトレイスしたものです。本=兵庫丹波の山(上) K氏=慶佐次 盛一
『丹波少年自然の家』のグラウンドだろうかか、下から二番目の端に生えている山桜?は樹齢数百年と思う大木。この桜はまことに元気で特に枝振りが傘上に大きく張っていてお見事!!。今年もこれを見たくてその時期用に今日のコースを残して置いた。
青垣町の桜は未だ蕾かもと思いながら丹波少年自然の家に着く。
1・(9:27) 目的の山桜は盛りを過ぎていたが他の桜は満開だった。近くの人に聞くと「ここ数日の好天で一気に咲いた」と言われた。花見は後の楽しみにし、自転車をデポして青垣町支所の駐車場へ向かった。
2・青垣町支所(9:35 発9:55)支度をして本の通りの道を歩いて八柱神社の鳥居に着いた。
3・鳥居(10:00) 先行していた妻が近くで畑仕事をしておられた婦人(80歳?)に道をたずねていた。婦人は『お父さんの方が良く知っているから』と言って、家に帰って(直ぐ近く)ご主人と連れ立ってこられて岩屋山への尾根道を教えて下さった。
鳥居の直ぐ左横に『青垣の杜案内』の絵画案内板が、伸びた「さつき」の枝に隠れながら建っていて、上るコースは「岩屋山・佐治公園コース」だった。鳥居を潜って石段を上ると朽ちかけた道標があって、直ぐ左尾根への道は「あたご山展望台・・・」神社の方へは「シルバー登山道・・・」となっていた。ヒノキ林に付いた、あたご山への道を上がって行くと間もなく尾根左に広場が在って、その直ぐ上にもう一段広場が在った(どちらも100u余り?)
4・(10:07)
ここの桜は未だ蕾だった。広場の右端に朽ちた丸太が山積みにされていた。これは何だろうと思っていたが。K氏が歩かれた1989年4月には「展望台に登ってしばし佐治のの町並みや展望を楽しみ・・・」と書かれているので、それの残骸だった。そして、祠の基壇だけが残っていた。その前を通過して緩く下ると右下に八柱神社の境内とお社が見えて、その方からシルバーコースと思う道が上がって来ていた。上りにかかって間もなくヒノキ林で展望は無いが(多分植林が成長したからと思う)段状になった所に一本足の東屋が建っていた。
傾斜が急になる所に大岩が重なり合っていて『キツネ岩』との立て札が立っていてその根元に太い丸太割りのベンチとテーブルが設けてあったが近年使われた形跡はなかった。どう見てもキツネには見えなかったが最上部にキツネの両耳に見えなくも無い形の岩があった。
(10:15) 右が自然林に変わって太い赤松が目立ち、緩みで妻をまった。
5・(10:30) 樹間から大箕山が見えていた。少し下りになるが、岩屋山やパラのフライト場も見えた。
6・(10:38) 又一段上ると尾根左と右の谷へV字の溝が付いていたが目的は?
7・(10:44)

どう見ても『キツネ』には見えないが『キツネ岩』の立て札が立っていた。形でなく何か謂れがあるのだろうか・・・。イスとテーブル立札もある
植林が途切れて、雑木林に変わって短急登後V字の溝は細って消え、道は尾根左山肌を上がっていた。急斜面を右に左に折れて東西尾根に乗った。
8・(10:55) 道は尾根を越えて、水平に先へと延びていた。右はカブト鉢左はイゲを確認して先ずはイゲに向かった。予想では双方共に明るい道が付いていると思っていたが、それはどちらにも無かった。とは言えなかなか良い感じの尾根だった。広尾根からヤセ尾根になって北面は凄い切れ落ちと崖の所も在った。山肌には沢山のタムシバが咲いていて、梢越に高砂峰や吼子尾山を同定した。
9・イゲ(11:00) 尾根の先端に石標があっておやつを食べて引き返したがイゲの語源は何なんだろう・・・。
発(11:14) 中ほどで左に竜王山の頭が見えた。
分岐に戻って今度はカブト鉢へ上った。踏み跡は無いが難なし、直下に大きな露岩が有って扁平な大きな岩が寄り掛かっていた。竜王山の頂は広く、建物跡のように思えてたが・・・。
10・カブト鉢(11:25) ここから進行方向尾根に明るい切り開きが在って、それを下ると先ほど分岐からの横ばい道に合流した。その道を念のため引き返して見ると南が全開して深い谷の向こうに険しく長い町界尾根カヤマチ山方面から水山が見えた。
11・展望(11:30) 妻の後を追う。先の小さなコブを越えるとコブ左に道が付いていたので、これも歩いて見ると子午線コースで丹波少年自然の家とつながっていた。
12・(11:40)
イゲの標石 東から イゲ近くから竜王山
元に戻って進むと、北が開けて岩屋山方面が全開。二ヶ所のフライト場も確認、いろんな色のパラが気持ちよさそうに浮いていた。私たちの頭上を赤のパラが旋回していてキャノピーに『ロールアウト』のロゴが入っていた。もう10年近く前になるかな、ロールアウトの店長(パラの方)にタンデムで岩屋山からテイクオフして安全山の北麓まで(普通はこんなに飛ばない)飛んだことを想い出した。『大柿さんだから特別に』と言うことでスパイラルでランディングしたものだから酔って少々気分が悪くなった。
大箕山からオオジャレ尾根やダンノ尾根も見えていた。道は直ぐ先で尾根から左に外れ、展望が閉ざされたが明るい遊歩道を上って行く。間もなく左右尾根に着くと「岩屋山頂へ・パラグライダー基地へと少年自然の家・竜王不動尊からせせらぎコース」の案内板が設けてあった。そこはもう竜王山で、右上に東屋が見えていた。
13・竜王山(11:51)
おにぎりを食べながら展望も楽しんだ。岩屋山の方へも明るい道が付いていてその方へ少し行った右下にも展望所が在って岩屋山や大箕山が間近に見えた。(ほとんど知られていない場所だった)東屋からの展望は東から北でカブト鉢とイゲの奥に榎峠・烏帽子山からクロイシ・五台山・吼子尾山・高砂峰・親不知?等などが見えた。ゆっくり休んで発った。
発(12:21)
竜王山からの展望・手前左カブト鉢・右イゲ・イゲの奥吼子尾山・左の方に高砂峰 竜王山の東屋 南から
横ばいの尾根先に生える松の木に登って自然の家を見下ろすと、その建物と桜とグランドが見えた。その時、サーマルを探していたのかどうか分からないが下の谷間、空中をハンググライだーが右に左に気持ち良さそうに舞っていた。激下りをしていると道は左右に分かれた。
14・分岐(12:30) 案内が曖昧でどちらを下るか思案していると、古い行政の道標が転がっていて、それを持ち出して案内通りに設置して再現すると、右は上り勾配で竜王尊せせらぎコース、左は横ばいで自然の家へのコースで尾根先へ向かっていた。もう少しで自然の家へのコースで下るところを踏み止まって竜王尊せせらぎコースに乗った。
発(12:35)
激斜面を西へ進んで岩盤谷筋を横断して(コース分りにくいが横ばいで進む)次の尾根に乗り、、そこから露岩、岩盤の激斜面山肌を下る。このコースは、近年殆ど使われていない様子で、大きなビニテープのマーキングが無ければ適当に下るしかないくらいだった。マーキングが分りにくい所には私も布を巻きながら下った。右の谷から水音がした、やがて左に大岸壁が在ってそこへ立ち寄って谷を眺めるとタムシバが沢山咲いていた。
15・大岩壁(12:45) 崖のような所を下ると先ほどの大岩壁の付け根に祠があって『竜王不動尊」が祀ってあった。
(13:06)
お参りする人も無く、従って祠は荒れ放題だった。少し清掃奉仕をしたが、何かと思えば馬の頭の形をした絵馬が奉納されていた。見ると、1990年に阪神地区の小学生(高学年)が自然の家に来てここへお参りしていた。家族の健康や幸せ、自分の将来の夢が叶うように等を祈願していた。その後、鎖場を下って
(13:10) 谷筋に出ると炭焼き窯跡が出た。
(13:12) ここまでロープ設置4ヶ所くらい?。

阪急電車の運転手を願った絵馬 竜王不動尊
険しい谷筋を下っていると落差2m余りの滝が現れる三つ目の所にはお堂だったのか休み場か分らないが今にも崩れ落ちそうな建屋があった。
滝(13:26)その前の自然石(上写真 幅45高さ65cm)に大龍龍王と黒龍龍王と彫られた石碑が建っていた。そこからは次第に傾斜が緩んで、大きな樅が生え、植林帯になって舗装路が見えてきた。
16・倉町川(13:33) 一度はその舗装路を歩こうかと思ったが川手前に付いている『せせらぎコース』を歩いて自然の家へ向かった。何処かの古道を歩いているような気分になる所もあった。
(13:57)大きな大きな岩が重なり合う所が在って、石灯篭が建っていた。川向こうの広場の桜の下でサックスホーンだろうか練習をしている人が居た。
(13:53) 『良い調子ですねー』 『誰も居ないと思って練習していたのに』言葉を掛け合って別れた。やがて舗装路と林道が合流する地点に着く。
17・林道(13:59) ここにも『青垣の杜案内』のコース図の絵看板が立っていた。
林道の方を歩いていると子午線コースの登山口が在って、より詳しいコース絵看板が立っていた。
18・(14:12) 桜満開と言うのに訪れている人は疎らだったが、聞くと明日は地区あげての花見会があるとのことだった。 グランドに戻ってきて大きな桜の木の所に妻を待たせ、私は自転車で車へ向かった。
1・(14:25) ちなみに去年は梨木峠から上って烏帽子山〜万歳山〜山垣城跡へ下った後にここへ来て桜吹雪の中で休んでいる。
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