332 上三草〜大坂山〜山口北

先週歩いた後半尾根から、眺めた尾根に槍二つ。
これが気になり、歩きたく、今日も来ました数曽寺山塊。
岩尾根歩きは良かったけれど、一の槍二の槍上三草では、靴の中までベトベトに・・・。
大坂山から下った後の国道近くで迷い込む・・・。
山口公民館〜186m(数曽寺谷西尾根)〜298m〜上三草(
かみみぐさ)299.1m四等〜
社町と西脇市境界東進〜峠〜大坂山(450.0m三等)〜数曽寺谷と仏谷の中尾根〜
324〜仏谷側尾根〜山口上(233.0m四等)R=372北西小尾根。
◎所在地 : 加東郡社町山口北山塊数曽寺谷東西尾根
◎地形図 : 2万5千図 『比延(ひえ)』
◎山行日 : 2005.2.20 (日) 曇り
◎山行条件 : 歩き/単独 Age=57
◎コースの見所 : @ (2)〜(9)岩尾根歩きと展望
A 大坂山手前から(16)まで岩尾根歩きと展望
B つつじの咲くころには山全体がつつじでうす紫に染まる?かも
◎走行距離 : 往路 33.4km 往復 66.9km
自宅発(6:18)〜R=175〜小野市中古瀬南交R=567〜社町松尾交右折R=372〜
1・山口地区公民館(7:13 発7:26)〜2・186m(7:43)〜3・(7:53 展望)〜4・(8:00)〜
5・(8:12)〜6・(8:20)〜7・(8:40)〜8・上三草299.1m(8:57 発9:08)〜9・(9:12)
〜10・峠(9:20 おやつ 発9:24)〜11・(10:00)〜12・大坂山450m三等(10:10
発10:15)〜13・(10:28)〜14・鉄塔(10:36)〜15・(10:45)〜16・(10:56
おにぎり 発11:09)〜17・(11:30)〜18・山口北233.0m四等(11:39 発11:51)〜
19・(12:10)〜20・引き返し(12:24)〜21・(12:30)〜22・(12:50 おにぎり
発13:04)〜23・(13:13)〜24・湿地帯(13:31)〜1・公民館(13:40)〜発(14:03)〜
往路〜自宅(15:02)
予定では、社町の上鴨川方面を歩こうと思っていたが、妻が喉の調子が悪く予定を変更して、単独で先週眺めて“歩きたい”と思った二つの槍を歩く事にした。久し振りの単独と言うことで、さっさっと歩いて早く帰宅しょうと思い、朝早く発った。十数年前R=372を走っていると『宇宙のたね』だったかな・・・これ、何だろうと思って立ち寄った事がある(数曽寺池の畔の喫茶店だったかな?)。その谷筋の何処かに駐車できるはずと思いながら入って行くと、道の直ぐ右に「山口公民館」が在ってそこに止めさせてもらった。
1・山口地区公民館(7:13) 時間的なものか結構冷え込んでいた。付近に人影なし。
発(7:26)
計画では数曽寺池の西隣の岩尾根から上る事にしていたが、何だか人家(別荘?)の敷地の中を通過する気配で、どちらから上るか思案していたもう一本の岩尾根に回ることにした。舗装路を辿れば尾根肩に付けそうだったが、これも人家の庭先みたいで山肌を上る事にした(ここも個人所有地のようだった)夜来の雨で草木には水滴が付いていて濡れ始めた。中ほどまで上ると岩盤になって間もなく
2・186m(7:43) 一気に展望が開け、昭和池が(三草山登山口)驚くほど近くに見えた。
誰かのマーキングテープが付いていた。低木の松、つつじが岩の上に生えて進行方向と左右尾根は全て岩盤だった。岩盤の急登を上りきって
3・(7:53) 明石大橋が見えたり、特徴ある山容は善坊山や明神山だと思ったが・・・その奥の山並みは雪で白かった。東を見ると初めに上ろうと思っていた尾根が凄い岩盤を見せ、西は廻谷の池の水がコバルトブルーに染まっていて凄くきれいだった。ここからの横ばいも実に快適な岩尾根でやがて、東の尾根と合流した。
4・(8:00)

(3)先からの展望手前右尖り5番 (3)先からの遠望奥中央大坂山
北を見れば、数曽寺谷を越えて大坂山とそこから下りに使う尾根が南へ流れていた。立ち木が出てきて
5・(8:12) 頂は何かが建っていたかのよに扁平だった。前回歩いた(25)地点先の330mピークから南へ延びる尾根が又気になる。低木のソヨゴ・つつじ・松の木が主体の急下り、下り始めて直ぐオモイッキリしりもちをつく。少し塞がり気味も下り切ると深い掘り切りのようになっていた(危険を感じる位)。視界は立ち木に遮られてなくなる、岩盤にシダが出る急登、バベ(ウバメガシ)もでる。上り切るとバベの株立ちが目立ち展望はよくなかった。遠目では素晴らしかった槍も現地に立つと並みの頂としか思えなかった。
7・(8:40)
短く下った後は殆どシダ尾根の横ばいが続いた。ここもサルトリイバラがたくさん生えていて、時々引っ掛かる。それにしても先週から数え切れないサルトリイバラに出会うが一粒としてあの赤い実を見ていないのは何故だろう・・・数曽寺山塊の不思議か・・・。この時点で靴の中までべとべとに濡れていた。靴(シリオ)の防水機能が無くなってしまったのか・・・。
右に数曽寺谷や大坂山からの下り尾根などを見ながら軽く上って行くと上三草に着いた。
8・299.1m(8:57) ここにも『飯盛』と同じ大きさ、新しさの対空標識が立っていた。こうなると今日、下山近くに在る点名『山口北』にも対空標識が立っているかも知れないと思った。(上三草は私の手持ちの資料では標高299,07mで最近上った馬瀬も地形図では299.1mが資料では299.05mで0.02mしか差が無い)
発(9:08) 前回立った鉄塔は目の前に迫っていた。
9・(9:12)

(8)上三草へのシダ尾根 上三草の対空標識二種類あり
ここからのコース状況は前回と変わりないが「この上りはきつかった」と思い出しながら下った。
10・峠(9:20) おやつを食べながら一休み。社町側の谷からかなり大きな水音がしていた。手袋も中までべとべとになっていて今日は予備を持ってきていたのではき替えた。
発(9:24) 大きな山容の大坂山を目指して、しばらく水音を聞きながら上った。
休んだ後の上りは特に堪える、中ほどで振り返って上ってきた尾根を眺めるがやはり二つの槍が実に美しく尖がっていた。展望したり、前回ここの下りで出会ったご婦人方のことを思い出したり、写真(ステッチ写真を試みるが上手くいかない)を撮ったりしながら上って
11・(10:00) 雑木に囲まれて視界が無くなり、
12・大坂山450m三等(10:10) 笠形山や千ヶ峰等は白くなっていた。おやつを食べて発つ。
発(10:15) 歩く尾根もコースもほぼ視程に入っていた。 後は“どんどん下り、しかも単独で、楽勝や〜”と思いながら下りにかかった。
下り切ると岩盤尾根にバベがかぶさり通れず、左を巻いて通過した。上り切ると足元から開ける展望となった。笠形山・明神山方面も見える。低木の松がややザレや岩盤の上に生えていてきれいだった。
13・(10:28) 下っていると直ぐ西の岩尾根からの巡視路がつながっていた。表面が風雨にさらされ、角のない一枚岩の岩盤歩きが続いて
14・鉄塔(10:36) この下の岩盤に、数メートルの細身で赤く錆びた鎖が設けてあった(傾斜は大してきつくない、もう少し下にも小振りの鎖が設けてあった)私が思うに、この道は麓の住民の大坂山への登山道であったり、大坂山が小中学生の遠足山であったのではないかと・・・。

(13)からの下り岩尾根 (16)から見る
bigなスラブ
先方は心ワクワクするほどの岩場?もあり、道もしっかり付いていた。大岩の上に立って見たりしながら進んで
15・(10:45) ほぼ横ばいで調子に乗って下っていて、ふと左を見ると直ぐ横に尾根が在り、確認すると計画ルートの尾根だった。オーバーランは数メートルで危ない危ない!!。引き返して、計画尾根を覗くと、シダ藪っぽかったが入ってみると踏み跡が付いていた。しかしイバラはここに来ても多かった。前方尾根東面のビッグスラブは見るだけでも価値あり?仏谷へ鋭く流れ落ちていて、西の尾根を見るとこれも楽しそうだった。スラブの頭を通過して尾根先に立つ。
16・(10:56)
おにぎりを食べながら、辿る尾根と最後の難関『山口北』からの下りと、下ってからのコースを確認するが等高線通り、かなり複雑な様相の地形で、当たって砕けろの心境になった。山口北がやけに尖がって険しく遠く感じ、簡単に考えていた大坂山からの下りもここに来て"なかなかのもんじゃ”と思い直す。ここからの下りはシダとイバラに悩むもその後は潅木帯に踏み跡あり。左仏谷からの水音が心地よい。デコボコとコブを越えていく。東の尾根は魅力のない尾根と思っていたがここにきて眺めると後半(下半分)は面白そうで、またいつか歩いて見たいと思った。山口北への上り返しはシダ藪になって上りきる。
18・山口北233.0m四等(11:39) 展望ゼロ。
ここにも対空標識が立っていた。ここと上三草と飯盛の3ヶ所に立っているが、前回通過した馬瀬には立っていなかった。サテ、何処から下るか・・・柴藪の急下り、コンパスを東向きの小尾根に合わせて藪に入る。
発(11:51) そうそう、前回鎌を持った御婦人に出会って『そうや、MTB登山を止めた時は少しでもコースの障害物を除くなどしたい』と考えていたことを思い出して、以後鎌(刃の肉厚が厚く木の枝なども切れる)を持っているので、鎌をフル活用して下っていると藪は直ぐに開け、下るコースも辿る尾根も目視出来た。
下っていると、尾根は猛烈なシダ藪になって尾根からやや北に外れ、雑木帯を下って谷に下り着いた。等高線を見ても理解しにくいラインでそのまま前方の山塊に上り返した。尾根はリョウブの木がたくさん生え、踏み跡もなく柴藪っぽかった。しばらく進んだが足元下に見えるはずのR=372が見えず、車の走る音は雑木林の山の向こう側からしていた。ここで初めてコースを外していることに気が付いた。
20・引き返し(12:24) 元へ戻らず途中から東の谷へ下って、とりあえず破線の仏谷まで出るとかなりの水量の水が流れ、それと平行して明るい道が上流へと入っていた。

(18)山口北の対空標識 西から奥左三草山 メジロの速贄(はやにえ?)残酷ですが参考のため・・・
「山口北からの下りは途中からこの谷へ向かって下るのが得策である」と思った。また、ゆっくりじっくり等高線を読むと、地形が理解出来たが、これも現在地に立って分かったことで、私の読図力もこの程度のものかと思い知らされた。
21・(12:30) 田圃と車を見て今度は間違いなく計画の山塊だと確認して上り始める。 (12:30) 中ほどから柴藪になって西に振って上り易い所を選びながら上り切った。
(12:40) 上り切ると踏み跡が出て進んでいると、左下にR=372を走る車が見えて「いつも見上げていた尾根を今歩いている」と思いながら進んだ。
右に、迷い込んだ山塊と山口北を眺め、その奥に朝上った岩尾根が見えていた。R=372を走る車を俯瞰しながらおにぎりとおやつを食べる。
22・(12:50) どんよりしていた空と空気が澄んできていたが靴の中だけは雨降り状態でこれが冷たく残念だった。 発(15:04) 次のコブから次第に塞がり始めて柴シダ藪へと変わって行き、視界も塞がってしまう。サルトりイバラはここに来ても沢山あるがその実は未だ一粒見ない・・・。
そんな時、目の前の柴の又枝に引っ掛かっている物を見てドキッとする。一見何だか解らなかったがそれが頭のないメジロ(鳥)の死骸であると分かった。多分、百舌(もず)の速贄(はやにえ)だろうと直ぐに思った。自宅の庭でヤモリのを見たり、他ではカエルのを見たりしたが鳥のを見たのは初めてだった(速贄であるとすれば)シダ柴イバラ藪を掻き分けながら下っていると、高木雑木帯になって藪が開け、湿地帯に下り着いた。
24・(13:31) 水溜りもありそこには猪鹿の捕獲柵が二基仕掛けてあった。と言うことは踏み跡が在るはず・・・それらしき跡を歩いていると田圃が見えてきて開けた方へ行くと溜池に出た。
池の堤から池への、はっきりしない道を歩いて山を越していると舗装路に出た。それを下っていると右上に数曽寺池から岩盤を流れ落ちる滝を見、前方に公民館が見えてきた。
1・公民館(13:40) 靴を脱ぎ靴下を脱ぐと、足はふやけてしまっていた。あーゴアーのはずなのに・・・なんでこうなるの・・・。
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