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322 川上〜峠〜ナガソウ〜引き返し〜峠〜林
なが〜い間気になりつつも歩けなかった川上〜ナガソウ。川上からの中腹で
思いがけない物を見て、着いた峠の石仏近く台風被害で太杉倒れる。
川上(川上地区上部破線・2本目)〜峠(川上越)〜ナガソウ(福知川)〜引き返し〜
峠(川上越)〜林(914.8m 四等)〜南尾根〜尾根東林道。
◎所在地 : 神崎郡大河内町川上地区の北山塊
◎地形図 : 2万5千図 『長谷(はせ)』 『神子畑(みこばた)』
◎山行日 : 2004.10.24 (日) 晴れ
◎山行条件 : 歩き/妻 Age=57
◎コースの見所 : @ (4)坑道あと A (6)峠の石仏 B (7)福知川の清流
C (11)林からの展望 D 砥峰高原ススキ原
◎走行距離 : 往路 66.5km 往復 135.0km
◎播但道料金 : 往復 2000円
自宅発(8:46)〜明姫R〜播但道〜神崎南LP〜R=8〜R=404〜R=39〜
1・S/G(10:19 発10:43)〜2・(10:53)〜3・(11:06)〜4・坑道(11:18)〜
5・尾根(11:25)〜6・峠(11:30 発11:37)〜7・ナガソ・福知川(11:49 発11:52)〜
8・(11:55)〜9・(12:03)〜8・(12:11 おにぎり 発12:22)〜6・峠(12:42)〜
10・(12:50)〜11・林(12:55 発13:24)〜12・(13:30)〜13・林道(13:40)〜
1・(14:05 発14:26)〜砥峰高原(14:40 発15:12)〜往路〜自宅(16:55)
今朝8時から自治会の防災訓練が実施されて、それが終わってからの山行きと言うことで出発時間が遅くなる、そんな中で決めた所は、前々から気になっていた山、点名『林』とその辺りを歩こうと思い出かけた。また、今日は直ぐ近くに在る砥峰高原で「すすき祭り」が開催されているのでそれも見る事にした。
天気は上々、川上地区へ入って旧道を歩いて見たく、初めのピンカーブからスタートしょうと思っていたが車を止める所が見つからず、仕方なく二本目のピンカーブへ向かった。ここは’01.6.9に『林』から下ってきた所なので分かると思っていたが、ここと思う所がハッキリせず上へ上へと上っていると、砥峰高原の初めの駐車場近くになってしまい引き返した。
初めにここでないかと思った所がスタート地点だった。連続して来た台風の被害で大量の石が林道に流出して様変わりしていた為に分からなかったようだ。そこには広場が在って車を止めて支度をしていると、すすき祭りへ向かう車が次々と上がっていった。
1・S/G(10:19 発10:43) 林道は谷に入って少しの間はコンクリート舗装されているがその上に大小の石(大きいのは枕位)が流れ出ていた。
※2の谷筋から(3・4・5・6)と(10から13)のコースは
イメージです。コース全体にイメージが強い
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11・林・914.8m
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露店・人もこのとおり多かった
林道から外れて谷へ入るが流れ出た石が谷を埋めて破線の形跡全く無し。倒木も出るしこの後どうなるかと不安になった。植生は杉林から完全な自然林に変わって間もなく、一部ながら昔の道の石垣とが現れてホッとする。その石垣の規模から、私の想像以上に重要な道であったように思う。 2・(10:53) 右の谷に入って破線は直線だが実際は小さくジグザグと上って行く。 3・(11:06) 破線は左の谷についているが現場は右の山肌へ移って緩く上っていた。
これも石垣が残っていたから判ったものの、それが無ければ思案した挙句やはり破線通り左の谷の岩盤激上りを強いられていたかも知れない。右山肌へ移ってジグザグと二回折れて、道は何処までも東を向いていてやがて心配になる・・・。こうなったら行き着くところまで行って見ようと腹を据えた。そんな時上の方にしっかりした大きな規模の石垣が目に飛び込んできた、やっと西へ折り返す所が出てホッとする。 (11:09) 高木雑木太くはないが欅・イヌシデ・コナラそして紅葉を楽しむに十分な程のモミジも生えていたが今年は台風の影響でアウト。
西へ折れて緩く上って激斜面の岩盤小尾根に差し掛かった時、アッと驚く、なんとその岩盤にポッカリと穴が開いていて、それは坑道跡だった。高さ幅共に150センチ位で奥行きは、奥の方が右向きにカーブしていて総延長は分からないが見える範囲は12m位と思った。底は10センチくらいの水が溜まっていて天井から滴が落ちていた。何の鉱石を採ったのだろう・・・。 4・坑道(11:18) そんな斜面にも石垣が残っていてこの道の重要性が図れた。その先で尾根に着いた。 5・尾根(11:25)
スタートして直ぐの林道の状況
(2)谷の分岐辺りに残る石垣
尾根下を東向いて緩く上って行く。しばらく続いた太い杉林が消えてリョウブとアセビ主体の林になった。西が開け始めて遠くの山並みが見え出すと峠に着いた 6・峠(11:30) ここに林道がついていた事に驚きは無く、『この林道に何時出会うかな』と思いながら歩いていた。 ここには林道に出る左山肌に石組み石室とその中に石仏が安置されていた。石仏の台座の半分は土に埋もれていて、それを取り除くと建之者だろう名が彫られていた。久後○○・藤原○○・他二名が彫られていたが判読できなかった。微かに光背も確認できた。
坑道跡へ向かって折れた所の石垣と道
(4)坑道跡 西から
ここにはあの「アルペン芦屋・尼崎山の会」の白角杭が立っていて「ナガソ 10分・南へ川上40分と記されていた。’01.6.9 この北に在るピーク『林』に立った時直ぐ下で車が通る音がしていたのでこの辺りに林道が在ると思っていたから驚かなかったがその林道は横ばいで東へ向かい北へは福知川の在る谷へ向かって下っていた。 とりあえず福知川へ下って再び峠へ引き返してから『林』へ上ることにしてそこを発った。 (11:37) 峠の谷側一帯に生えている樹齢80年位の太い杉の多くは台風の被害で根元から倒れたり中途から折れたりしていた。
どんどん下って福知川に着くと、ヒュウムカンの上をコンクリートで固めた橋が架かっていた。 7・ナガソ=福知川(11:49) ここにも尼崎山の会の白角杭が立っていて「南東へ川上50分 ナガソ」と記されていた。ここへはもう10年は経つだろう千町峠から下って来たことがありこの杭の事だけが記憶に残っていた。この辺りを散策しょうと川に沿って上流へむかった。 発(11:52) 間もなく橋の在る谷の合流点。北の谷に道らしき跡を見つけ生活の匂いを感じて私だけ散策に入って行く。 8・(11:55)
入って直ぐの所で早速『木馬跡(きんまあと)』を見つけた。これは木・石等重量物を運ぶ為のもので、等間隔に敷いた丸太の上を“そり”に木・石を載せて運ぶための手段。それの丸太が地面に埋まりながらも確認できた。面白くなった、これなら奥へ行くともっと驚く何かが有るかも知れないと思い清流に沿って奥へ。湿地帯の所で今年最高のモミジの紅葉を見る。更に奥へ建物跡のような所や炭焼き釜跡も在ったが次第に笹藪っぽくなった所で鹿に会って引き返す。 9・(12:03) 妻が待つ橋の所の広場でおにぎりを食べた。 8・(12:11)
ここに黄色い大きなプラスチックパネルがあったので起こしてみると『ナガソウ(2)公団造林地・借地面積39.25ヘクタール・借地期間昭和52年度から45年間他・・・』と記されていた。ナガソ・ナガソウ・・・?どっち・・・? (発12:22) 下る時にもそうだったが往路を引き返しながらも林の北にある川上へ通じる破線の確認をしたく、注意深く探ったが結局見つけることが出来ないまま峠に戻った。 6・(12:42) 砥峰高原の方から流れてくる音楽を聞きながら横ばい林道を歩いて林から南へ下る尾根へ向かった。
林道は尾根を少し回り込んだ所で行き止りになっていて 10・(12:50) そこから桧と疎らな自然林の界を上って水平ピークの林に着いた。 11・林(12:55) 西面を覆い尽くすシダは枯れて、茶色の葉を残していた。前回ここに立ったのは「栃原〜旗谷〜千町峠から平石〜高星〜天狗岩〜生野学園へ下る予定の所を1042m地点でコースから外れて、おかしいおかしいと思いながらここに辿り着いた。そしておかしいと思いながらプレートに『平石』と書いて南尾根を下った。
その途中で下の方に平石なら在るはずの無いダムが見えてきて完全な間違いに気が付くも引き返す元気も無くそのまま下山した。その後島田くんも林に立って私の山名間違いを指摘してくれたが訂正できないまま今日に至った。黄葉の上から砥峰高原や夜鷹山が見えて相変わらず音楽が聞こえていた。おやつを食べて林を後にした。 発(13:24)
峠の石仏 この右直ぐに林道がある
峠辺りの台風被害状況
再び林道に下って、それを横断して植林帯南尾根を下る。前回はこれを下り続けた結果とんでもない高く急な林道の法面の上に出て危険な思いをしたので今日は尾根東奥へと入っているはずの林道に下る事にした。とは言えその林道がどの辺りまで入っているのか分からないので地形を読んでこの辺りと思うところから尾根を外れて下ったがそこは二度目の横ばい尾根になった所だった。 12・(13:30) 滑りながら下っていると下に白い物が見えてきてそれがなんと林道の終点だった。 13・林道(13:40)
こんなに上手く下りれるとは・・・。林道に下りる前に前が開けて平石山の南から高星に至る尾根が展開していた。後は林道を歩いて車に戻るだけ、と思っていると右の高い法面が地すべりを起こして長さ10m位が林道を埋めていた。そして前回下りた尾根を回り込んで車に戻った。 1・(14:05) そこには70歳近い夫婦が石に腰掛けて休んで居られて会話になる。川上のバス停から歩いてススキ祭りを見に上がっての帰りでバスの発車時刻まで時間があるのでここで時間待ちをしているとの事で明石市魚住町から来ておられた。
そんな事をしていると私の住まいの近くで良く知っている大西さん夫婦が同じく祭りからの帰りで通りかかられて話が弾んだ。私たちも、おそがけながら祭りを見に行った。 発14:26) 砥峰高原(14:40) 露店や地元の人の店やらかなりにぎやかで、センターの前では新人歌手が歌っていた。ススキは白い穂を風になびかせて、太陽は稜線に隠れ始めていた。 発(15:12)
林から西の展望
林の三角点 南から
夜
鷹
山
↓
砥峰高原
↓
砥峰高原
後日思い出しました。石仏の上に「尼崎山の会」の道標が立っていたので谷からの破線は実在してたかも?