bR16  伊佐口〜採鉱石跡〜五台山・井階山尾根〜井階山


先々週ルート外して歩いた所を、はっきりスッキリしたくて来ました。

その甲斐あって新発見が、アチラこちらに在りました・・・。

ところで命名「伊佐アルプスは・・・」




伊佐口〜伊佐口コース〜本道〜採鉱石跡〜五台山・井階山尾根〜475m〜

375m〜井階山(325.9m三等)〜日比宇口B・S



◎所在地 : 氷上郡氷上町伊佐口北尾根

◎地形図 : 2万5千図 『黒井(くろい)』  

◎山行日 : 2004. 9.11 (土) 曇り

◎山行条件 : 歩き/妻      Age=57

◎コースの見所 : @ 本谷の滝 A 採鉱石跡 B (10)地点ヤブ椿の大群生

             C (16)〜(17)板状節理の岩盤と岩稜

◎走行距離 : 往路 66.5km 往復 135.0km



自宅発7:28〜R=175〜山南仁王道の駅(8:53)〜氷上町稲継交左折R=7〜

伊佐口(谷公民館)1・S/G〜(9:25)〜発(9:47)〜2・(10:00)〜橋(10:05)〜

3・(10:07)〜4・登山口道標(10:12)〜5・登山口道標(10:25)〜A・(10:55)〜

B・横道(11:00)〜C・(11:04)〜B・(11:14 おやつ 発11:18)〜D・(11:34)〜

E・(11:40)〜7・(11:50)〜8・(12:00)〜7・(12:10 おにぎり 発12:32)〜

9・(12:43)〜10・475m(12:57)〜11・(13:05)〜12・(13:08)〜13・(13:35)〜

14・峠(13:41 おやつ 発13:52)〜15・375m(14:10)〜16・(14:28)〜

17・(14:44)〜18・(14:57)〜19・(15:00 おやつ 発15:18)〜20・(15:23)〜

21・(15:47)〜1・S/G(16:05)〜香良・五台山登山口・P(16:23)〜発(17:16)〜

往路〜穂壺城祉下見(仮眠)〜発(18:06)〜往路〜自宅(19:33)


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※写真挿入不良有り

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井階山
  18
15・375m
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475m
  10

@

8月29日に五台山から井階山への尾根歩きの計画が、途中でコースアウトしてしまった。近いうちに逆走して、迷走した所の確認と井階山への尾根を歩きたいと思っていた。それがこんなに早く来るとは思わなかった。スタートは、迷わず伊佐口コースに決めてそこへ向かった。そして、今日は確実に縦走出来ると信じていたので気になっていた下山地点の下見に行く。

そこへ行くと(地図の20地点)やはり高い鹿網に囲まれていた。車から降りてゲートを探すと法面の上に有った。ここに下る事にして、山裾を、車を止める所を探しながら走った。間もなくチラッと目に入った道端の石仏、一度は通り過ぎたが車を止めて見に行くと、手作りの立て札が立っていた。

「道しるべ 年号入り町内三十三基の中で最古。 銘 天明七年(一七八七)氷上町指定文化財 右たじま道 左ふくち道」と書かれていた。石仏の高さは60cm位で肩の辺りから二つに折れて、それを接合していた。石仏に刻まれた行き先は風化などして一部が判読できる程度だった。何と言ってもこの時期の花「ヒガンバナ」を見ながらゆっくり走って行く。左の井階山辺りの岩肌に圧倒されなくもなかった。

前回の駐車ポイントを第二候補にして橋を渡ると谷公民館(何故谷なのかな??)と消防ポンプ庫が並んで建っていて、その横、川沿いの桜並木の下に止めさせてもらった。 1・伊佐口(谷公民館)(9:25) 通りかかった人(30歳位男)に「五台山への登山道は在りますか」と尋ねると「堰堤の所から在ります」と言われた。 発(9:47) 次に出会った人(70歳位女)に挨拶して「五台山への登山」と言うと「草が繁って大変かも・・・」と言われた。

集落を離れて間もなく観音堂が建っていて、お参りをする。その先で鹿網ゲートを抜けて、廃田畑ともう直ぐ収穫出来そうな栗を見ながら奥へと歩いた。林道が山の中へ入る辺りの右手に民家だろうか建っていて人の声もしていた。その先直ぐ左に道が在って入ってみると墓地で、大きくないが「御開山塔・中興塔・○世とか(20世のもあった)・○和尚」とかの石塔が沢山建っていた。

年号は・享保(1716〜1730)・寛政(1790〜1800)・安政(1854〜1859)などで共に江戸時代と思う(後日調査合っているかな?)これだけの石碑が建つ歴史を持つお寺は何処に・・・。と思ったが地図を見ると、近くにお寺マークがあり。谷川の東、そこには大きな石碑が建ち大きな木も生えていた。確認をしたかったがやり過ごした。 発(10:00)

その先も地図は直で上がっている道も現地は橋で右に渡って一度折れて上っている。やがて鴨内とを結ぶ破線が気になる。それは、大きな砂防ダムが橋代わりとなってつながっているように思った。二つ目、三つ目、四つ目?のダムの所に登山口の札が立っていた。4・(10:12)
上から「五台の道・五台山・伊佐口コース」
登山口から間もなく谷川左・採鉱石跡
そこからは確かに草が繁っていたがススキは見ごろで秋を感じた。林道が終り細い道を上っていると右に大岩盤帯が現れる。次に谷川左が物凄い大岩壁になって何やら穴の様なものを見つけて、近づくと鉱石を採った穴で、間口の高さ5m幅2m奥行き3m位。 (9:17) 谷の右は杉林、道も微かになって行く。そして右の尾根(前回ルート)への上り口に着いた。 5・(10:25)  
二本目の道標 中央は「たぬき岩・本道」
「谷上りが出来ない」と判断した谷筋
ここから右へ上れば前回の尾根で札が掛かっていた所に着くが「たぬき岩(本道)」の案内を見て、これを無視する訳が無い。「たぬき岩・本道」を探ろうと険しそうな谷上りに入った。ガレてはいたが(本道=破線)道の形跡が在った。たぬき岩を探しながら上っていると、正面突き当たりになって高さ10m位の滝の下方に出た。

滝の近くまで行くと姿は小さいながら風格があった。しかし日和が続くと枯れ滝になると思われる。露出補正やらあれこれやって写真に撮ったが旨く撮れていなかった。滝の右の急斜面を巻いて上ると緩くなったがやがて深いV字の谷と倒木で歩行困難(妻)と判断して谷から外れ、上に在るはずの前回の横道を目指して、正面の支尾根を上る事にした。 A・(10:15) 

左の谷に道を見て探索したが直ぐに途切れてしまった。支尾根には踏み跡が出て難なく予想通り前回通過した横道に出た。 B・(11:00) ここに妻を休ませて、私は前回の渓谷地点へ向かった。 C・(11:04) そして辺りを歩いて未だ見つけていない「たぬき岩」を探したがそれらしき岩を見つけることができなかった。(知っている方があれば教えてください)オーバーハングになった岩壁の下に低い石垣、また横道の下側にも石垣(道の補強)を見たりして、B地点に戻った。

ここに布を二本巻いて、おやつを食べて発つ。 (11:18) 直ぐに三抱え程ある太い樅の木があって、その上断崖の下が段になっていて上がって見ると採鉱穴が在った。断崖は続いてその下谷筋を上って行き、林道のような幅広谷をのぼる。前回辿ってきた地点に着いて、井階山への尾根を確認すると直ぐ上に見えていた。 D(11:34) この時点では未だD点は確認出来ていなかった。と言うのは、前回は支尾根を三つ越えて下り始めたと思っていたから。

尾根に乗って逆走すると簡単にコースアウト地点に行けると思ったがここは「前回歩いた所を歩いてコースアウト地点に行こう」と思い直して急斜面の横断に入った。横へ横へと歩いたが前回とは少し上を歩いていて、前回下った尾根に着いた。 E・(11:40) その尾根を上って行くと主尾根の予想していた地点に着いた。 7・(11:50) 上から続く明るい植界で赤プラクイに誘われて下っていたようだ。それに比べて、井階山への方を見ると、藪っぽいが踏み跡(道)があった。

妻を置いて、私だけ更に逆走して(8)地点に着いた。 8・(12:00) これで(7)地点が再確認できた。 (7)に戻って、南から涼しい風を受けながらおにぎりを食べて発った。 (12:32) 少し下ると横ばいになって肩からの下りで右に吼子尾山が見えた。そしてハッキリと分かる道が出てジグザグと下って行く。昼寝をしていたのか、近くから、小鹿のバンビが走り去った。未だ青いイガグリが沢山落ちていた。そしてコルに着く。 9・(12:43) 

左の谷を覗くと上りに歩いた(D)地点が見えて(D)地点の確認ができた。今考えると、伊佐口から上って滝や採鉱跡を見て現地(9)そして五台山へ上って下りに前回のコースを使うと変化に富んでいて面白いと思う。上り返したコブから右に栗栖・吼小尾山その奥にとにかく異様なまでの尖がり山(先はやや丸い)大箕山・その左奥に粟鹿山等が見えた。横ばいで次のコブに着く。 10・(12:57) 右桧林尾根には太い栗やシデの木が生えていた。左切れ落ちの山肌と尾根に物凄いヤブ椿の群生在り驚いた。 11・(13:05) 
(11)“この木何んの木気になる木”全部椿です
こんな所も有ります(13)辺り
そして尾根先。 12・(13:08) 方向を確認して下り始める。尾根と特にきつい傾斜の尾根左に窪みがあり、よく見ると、鉱石を採った跡だった。(一部にその残がいと思われるガラが積まれていた)この下りのコース取りは簡単と思っていたがY字尾根が出てしばらく思案し、左をとって難を逃れたが左右桧林の尾根には倒木が多い所もあった。 13・(13:35) 二度目の下りをしている時、樹間からデッカイ次のピークが見えた。

「峠道は残っているだろうか・・?」と思いながらコルに着いた。 14・(13:41) 伊佐口の方だけに何とか残っていたが鴨内へは見当たらなかった。(石仏なし) おやつを食べて発つ。(13:52) 9月11日に南隣尾根から眺めて難敵と思っていた上り急斜面はやはり、短ながら急登だった。次第に緩くなって頂上に着いた。 15・(14:10) 振り返ると樹間から見事に台形の五台山が見えた。頂上を巻くように段になっているのは何故だろう・・・。

南北が切れ落ちているが特に南面が凄かった。大きな露岩が点在する尾根を行き、下りは険しくないが岩場が続いた。大きく展望が開けて、安全山・水山・カヤマチ山・岩屋山・大箕山。篠ヶ峰や粟鹿山は霞んで見えた。そして、コルに着く。 16・(14:28) 桧・そよご・ヒサカキなどの混生林の尾根を進んで中上りで着いたピークからは崖のように切れ落ちた東が全開で五台山から五大山が見えて、丁度愛宕山の前に鷹取山にも似た大きな三角形の山(後日烏帽子山と分かる)が目を惹き、桟敷の方へと尾根が続いていた。 17・(14:44)



鷹取山↓










(17)からの展望
8月29日尾根






次のピークの南面に険しい露岩も見える。近づくと先ほどのピークと同じ節理の岩盤が崖となって伊佐口地区へ滑り落ちていた。その節理とは厚みは主に2〜3cmの板状で幾重にも重なっている。その節理が所によって圧力(横方向からと思う)を受けて『へ』または『く』の字に歪んでいるのが興味深かった。 18・(14:44)
15
17
五台山
 
岩盤全てがこんな節理の岩山です
(17)から振り返る
上り切って少し先に三角点石標が在った。 19・(15:00 おやつ 発15:18) ここが「井階山」と思いながらしばらく憩ったが廃棄アンテナが放置されていて残念だった。ここの樹間からも粟鹿山方面が見えた。その後は視界が塞がって、次第に急斜面となる植界を下って行く、送電鉄塔跡に着いてからは少しの間巡視路を歩いて後は鹿網ゲートに向かって下り里に下りついた。 21・(15:47) 後は下見後走った道をのんびり歩いて車に戻って、今日も香良の五台山登山口駐車場へ行って水浴びをして帰路に就いた。
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