後は「上りルートを下るだけ」と簡単に考えていたが2つのハプニングが待っていた。 7・(14:20)〜 6・(14:28) この先下りで見える筈の無い大きなピークが目に入り頭をひねる??。婦人を待機させて探索すると、それは上る時に見た左からの明るい尾根を下りかけていた。15m位引き返して復帰した。やはり下りは難しい!!(4)への上りから井階山への稜線を見て何回か思った『コースアウトして良かった』と。今度は(4)地点で遅れていた妻が、待てど待てど追い付いて来ない。トイレにしては長すぎる・・・。トランシーバーで呼ぶと、南東尾根を下っていた。 発(14:56)

さて、そろそろ上り始めの難所、鹿網が乗り越えられるか心配になってきた。(和田山さんは少なくとも妻よりは身が軽そうであったが)私は先に下って、何処かに有る筈のゲートを探すことにした。尾根先から網に沿って30m位東に進むとゲートが有って、婦人たちを呼んで難なく外に出る。直ぐに舗装路に出て神社に引き返して車に戻った。 1・(15:34) そして香良の登山口駐車場へ行き、しばらく山行の話をしたり再会の約束をして別れた。私たちはそこで更にのんびり休んで谷川に入って汗を流したりして帰路に就いた。 発(17:00) 

和田山さん達はここまで40分位で来れると言っていたし帰りに粟鹿温泉か与布土温泉に入って帰るらしかった。和田山さんお疲れさんでした。  
(和田山さん=田中・藤野)  藤野さんは登山歴5年で熊に3回出会ったそうです。
『分県登山ガイド・兵庫県の山』を持参しておられて「これは登った今度はここ」と・・・楽しい時を過ごされているようだった。おにぎりを食べて長居をした五台山を発つ。 (12:57) 私にとっては、375m地点に乗ってしまえば心配ないが、それまでは「簡単そうでなかなか手強い」と考えていたコースだったので初めにコースアウトの可能性が高い事を了承してもらう。難なく(12)へ着く。12・(13:05) 方向を確認して上手く尾根に乗れた。先のY字尾根は右をとる。間もなく右鴨内からの破線も確認した。13・(13:13) 右自然林左間伐が入った桧林、下草なく歩きやすい。またもやY字尾根、ここも右をとる、植林は消えて自然林の尾根歩きになる。妻と2人だと感じないプレッシャーを受けながらルート確認をしていた。

そして次のY字尾根 (14) だと思う地点で 「左支尾根に付いた道に誘い込まれてしまった」と今は思っている。(コンパスの方向と違っているのを知りながら下っていたから)やがて崖と思われる尾根先に出て、間違いが確定する。しかし道は右へ振っていて正規ルートの方向へ向かっている。しかも、白布が点々と巻かれていた。尾根を一つ巻いてこのまま正規尾根に復帰するかもと期待したが白布も見なくなって太い杉林に入っていく。和田山の2人を気にしながら急斜面を滑りながらほぼ水平に歩いたと思う。

もう一つ尾根を巻く所でヤマドリの尾羽を拾う(長さ60cm)次の谷筋は少し広くて見た感じは廃林道のようだった。それを右へ上れば正規尾根と思えたがそれに乗っても、残る距離が長いのと375mへの上りが簡単でなさそうで、ここで復帰を断念して下山に向かう。と言っても下りルートを探すと、これまた厳しい(現在地は予想でA地点としていた)とりあえず谷を下ると伊佐口からの谷筋に出ることが分かっていたので変な焦りは無かった。

岩盤の谷になって左は物凄い崖になる”秘境だ”と思った。谷から外れたと思う、左の崖に沿って進んでいるとなんだか人工的に崖が崩れて(削岩=鉱石?)いるように思え、やがて完全に横道と思える下植林帯との界を歩いていた。そこで閃いたのはこのまま進めば上りルートの(8)地点あの大岩場の渓谷に出ると・・・。その予想は完璧に当たっていてそこに出た。上り(8)で探索していなかったらここから谷を下って伊佐口地区へ出ていたと思う。マッこれでも良かった訳だが。

短急上りで上りルートに乗って休む。 8・(14:01 発14:09) 和田山さんから飴を頂く、迷走の感想は2人共『楽しかった』との事だったが・・・。(後日TELを頂いて会話をする中で、やはり迷走は本当に楽しかったんだと感じた)
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見るからに、藪っぽいと思っていたが踏み跡あって中ほどからは、登山道に合流し、

終盤地獄の4段上りで久しぶりの五台の頂。

会話も弾むし展望良し。下山でやったコースアウト。




香良と伊佐口の間(加和良神社)〜北東尾根〜五台山(654.6m二等)〜

西尾根〜井階山(325.9m)へ向かうも475m手前コースアウト〜上りコースで下山



◎所在地 : 氷上郡青垣町香良北尾根と五台山

◎地形図 : 2万5千図 『黒井(くろい)』

◎山行日 : 2004. 8.29 (日) 曇り ’96.6.15/98.4.4/’02.4.20・

◎山行条件 : 歩き/妻      Age=57

◎コースの見所 : @ 加和良神社境内の御神木  A 五台山からの大展望

◎走行距離 : 往路 65.5km 往復 134.3km



自宅発7:23〜R=175〜山南仁王道の駅(8:24)〜氷上町稲継交左折R=7〜

香良と伊佐口の間(加和良神社)1・S/G(9:07)〜発(9:26)〜2・(9:44)〜3・(9:57)〜

4・(10:03)〜5・(10:10 おやつ)〜発(10:15)〜6・(10:32)〜コース確認〜

7・(11:11 伊佐コース分岐)〜8・(11:29)〜9・(11:45 香良コース分岐)〜

10・(11:52)〜11・五台山654.6m(12:00)〜発(12:57)〜12・(13:05)〜

13.(13:13)〜14・(13:23)〜8・(14:00 休み)〜発(14:09)〜7・(14:20)〜

6.(14:28)〜4・(14:56 妻待ち)〜1・S/G(15:34)〜発(15:39)〜

五台山登山口駐車場(15:44)〜発(17:00)〜往路〜仁王の駅仮眠〜自宅(19:12)


bR14   加和良神社〜五台山〜西尾根〜コースアウト

※写真挿入できず。



井階山(一周山)から五台山への尾根を見て私は『伊佐アルプス』とでも名付けようか・・・と思う位に、低山ながら険しい稜線と山肌をしている。この尾根を歩いて見たいと思いながら忘れていて、最近見かけてその気持ちがわいてきた。私が初めて五台山に登ったのは’96.6.15独鈷の滝から登って香良病院の裏に下ったが、その頃は五台山の北への登山道は無く(見落としかも・・)初めに着いた尾根を直登して西から登った。その時『井佐口』の朽ちかけた小さな木札を見つけて「伊佐口からも登れるんや」と知ったがそれは微かな踏み跡でしかなかった。

台風16号が九州に接近していて天気が危うい中、5回目の今日は、その伊佐口の方から上る事にしたが、ある筈の登山口は探さず、気になっている尾根を辿って上り、下りに井階山を踏もうと考えた。氷上町に入ると稲穂が一段と色付いて稲刈りも始まっていた。独鈷の滝の看板を見て右折し、尾根先端に在る神社へと向かった。道幅は狭かったが神社前には、うってつけの駐車広場が在って車を置かせてもらった。 1・S/G(9:07) 鳥居の直ぐ右に御神木が有った(凄く年数が経っている落葉樹で樹名は分かりません。他にも同種の大木あり)  発(9:26) 神社にお参りして隣接するグランドの左奥から尾根先端に取り付いた。(方形の古井戸?を覗き込むと中は埋まって水は無く小形のマムシと蛇が一匹づついた)

桧林に入ると方形に編んだ高さ180cm位の金網製の鹿網が張り巡らされていて、入り口を探したが近くには無く網を乗り越えることにした。私は簡単に乗り越えたが妻はなかなか乗り越えられず大変だった。何とか乗り越えた妻は早くも「かなりエネルギーを使った」と言っていた。私はアテネオリンピックの深夜までのTV観戦が続いて疲れ気味。(これは単なる言い訳・・・)今日は歩きでの山行でこの時点ではラクチン登山と思っていた。

藪を心配していたが踏み跡が在った。上り切って横ばいに入る。 2・(9:44) 尾根の右は赤松が沢山生えていて、五台山から鷹取山が見えた。尾根の多くの桧は鹿に皮を食べられて無残な姿を残す。やがて尾根に、掘り切りのような所が有って、良く見ると硅石を採った跡?だった。 3・(9:57) 
視界が閉ざされて、だら上りが続く。台風の影響で風が出て少しは涼しいだろうと期待していたが、無風で凄く蒸し暑い。 4・(10:03) ここは人口的な平地で建物跡と思えた。この先で左が開け、下山に歩く井階山への険しい稜線。心わくわくするも”難敵”とも思う。その上に粟鹿山や岩屋山の赤白鉄塔もきれいに見えた。再び視界が無くなり、コルに着く。右混生林左植林帯の界に踏み跡が在る。一段目の急登が始まる。何故か息苦しい、足が重い。この時点で、思った「この分だと、バイクを連れていたら五台山ですら立つことが危ぶまれた」と。そこで、一休み。 5・(10:10 おやつ  発10:15) 

一度緩んでもう一度上ると左の尾根から赤いプラ杭と、こちらではよく見る『幸世村直営地』の石標が上がってきていた。(こちらの尾根が踏み跡明るい) そしてピークに着く。 6・(10:32) 計画ルートは直で先の破線に繋げていたが深い谷に下っている。杭は東(右)尾根に続いていてどちらにするか暫く悩んだが右を選ぶ。少し下ると赤杭は明るい界と共に北へ下っていた。直は潅木帯の細い切り開きの中に黄色杭が下りていた。探索すると右に岩場が在って五大山方面が少し見えた。元に戻って赤杭に沿って下る。「果たして破線の道は生きているか・・」と思いながら進んでいると、それはコルに生きていた。

伊佐口からの破線は谷の奥から尾根を通って返しているが、今は現地の左からここへ上がって来ていて手作りのプレートが付けられていた。ルートを外す心配が無くなると緊張感が薄れた。破線の香良への道も確認。 7・(11:11)
右赤松主体の混生林左桧林の界を上っていると株立の大山桜が残っていた。(私は古木を見ると”残っていた”とか”残されていた”との感覚で観てしまう)やがて尾根は大岩場に突き当たる。 8・(11:29) 道はその右を巻いていた。左の谷の岩場の渓谷が気になって20m位下って覗きに行ったが、期待した不動尊像も何も無く、細く水が流れていた。引き返しの時破線の道と思える形跡を見る。妻は私を待つこと無く進んでいて気になったが、今度はその岩場の上に上がってみると西に粟鹿山方面、東は前山の上に愛宕山が顔を出していた。

そこから少し上ると道に合流した。今度は左鴨内からの破線を見逃すまいと慎重に上っていると、それを、はっきりと確認できて、また何時か鴨内から辿ってみたいと思う。もうかなりばてていて休みに入る。 (11:35) これで終わりかと思った上りきりは香良からの旧尾根ルートの分岐だった。 9・(11:45) 96年に巻いていた布が予想以上に傷まず残っていた。更に急登りで主尾根に着く。 10・(11:52) 左へは下山尾根。右へ折れて間もなく鴨内峠からの遊歩道に出て五台山の頂に立った。 11・五台山(12:00)

和田山町から来て、滝から上ったと言う同年代と思うご婦人2人、神戸市から来たと言うご夫婦の三組で会話。山座同定したり山の話をしたり、展望は良い方だった。(お馴染みの山なので大きな範囲で残すことにする)三岳・小金ヶ岳・八ヶ尾山。白髪岳・松尾山、西光寺山。篠ヶ峰・千ヶ峰の頭・等など。特に和田山町の2人と話がはずんで下山は同行したいと言われそれを受ける。

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五台山
  ↓
(2)先から右前方眺め
(3)地点の硅石採り跡?
ワイヤー
(7)地点のプレート
(7)先尾根の4本株立ちの山桜
鷹取山
  ↓
1・S/G
  ↓
井階山(下山予定コース)
  ↓
五台山:人気の象徴?思いのこもったプレート
上り下り計画ルートを見る
渓谷から(8)へ復帰する和田山さん2人
復帰後の2人余裕たっぷり:左田中・右藤野
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