石原坂には石仏が安置されていて建之者等を見ると「越後國新潟県蒲野郡・・・・」ここまでは確認し、後もよく見れば読み取れそうだったがお参りの人が来られたので中断『おじさんがこのお地蔵さんをお世話されているのですか』と尋ねると麓10人位が当番でお世話をしているとの事だった。大木山で妻が待っているので、ゆっくり出来なくそこを発つ。

皆さんも体験済みと思う”逆目のシダ上り”これらも抜けて3町境界に戻る 8・(11:33) 早足の甲斐あって予想タイム60分より少し早く着いた。再びバイクとザックで20kgは有るだろう負荷をかけて大木山を目指す。短い横ばいからしばらく中上りで尾根肩に着く、潅木帯の横ばいで右の木の間から武嶋山が見えるが霞がかかって写真に撮れない。

短急登で私を待ちくたびれた妻の居る大木山に着いた。 13・大木山(11:45  おにぎり)  生暖かい風が吹く中、おにぎりを食べながら加古川を見下ろす。遠望すると西光寺山の手前に白山・妙見山・テンロク・高山等が見えた。頂上は僅かながら平地で見るからに石仏でも建っていたかのような60cm角位の平らな自然石が有った。(笠形山の方は霞んで見えなかった)そしてそこを発つ (12:20) 

やや藪っぽくなった界を行くR=175を走りながら何時か歩きたいと思い続けていた界尾根を今歩いている満足感があった。ほぼ横ばいが続き尾根先 14・(12:27) 次第にシダが踏み跡を塞ぎ始めて次にはシダ藪に近くなってスピードが鈍る 15・(12:45) シダ藪は続いてそれが解けて 16・(12:53)ここから西の尾根260m方向へは島田君達が辿ってキャンプ場へ下ったコースである。

私はもう一足伸ばして先のコルの破線(黒田庄と中町)の確認に向かった。界尾根に松が沢山出て来て尾根先 17・(13:00) 正面には破線コルを越えて富古南町へ向かう界尾根が延びていた。その右麓谷筋に大きな池があり、その池の右に在る尾根の「最近最低鞍部の破線の尾根を越えてスタート地点へ帰る事になるんだ」と確認する。

(17)からの下りは大岩盤の短急下りでコルに着いた。 18・(13:10) 先ずは破線の道を探ると黒田庄側へは旧峠道がジグザグに下りていて新しいビニ赤テープのマーキングあり、武島山からポツポツ巻いてあったテープはここへ上がって来たのかここから下ったのか・・・?。(後日の案=この後の町界縦走は黒田庄側からここに上がって来て界を辿ろうと思っている)中町側の谷へも使われなくなって永い道が残っていた。.
巡礼することなく上へと上って行き、右手石垣を過ぎると2間半四方のお堂が建っている境内に出た。2・(9:20)お堂の左後ろから磨崖仏との案内プレートが立っていたが目標の大立岩には確認することが出来なかった。境内から15段位の鉄梯子を上って頂上を目指す、中程に”役の行者”の石仏が南向きに建っていた。岩肌はヤスリ状で滑る心配皆無、高低差100mを登って頂上 3.(9:30) 

お堂の方を覗き込むと磨崖仏が彫ってあるという立ち岩がまるで観音像の後姿にそっくりだった。展望は霞んでいたが笠型山・飯森山・その手前に妙見山と浅香山そしてこの後辿る(4)から(5)への尾根、そのはるか奥に点名幡上の尾根が見えていた。左岩壁の上の踏み跡を辿ってコルから上り返しは小シダ藪で 4・(9:50) 

大木山から南への界尾根が「はるか上方に横たわっている」と言った感を受ける。先のコルの大きな岩盤尾根を通過して 5・(9:58) ここからの下りでも大岩盤ありシダとムロの木で塞がり気味となった。上り返しも続きMTBにはちょい辛で鉄塔下に出る。6・鉄塔(10:15)北に巡視路あり、それは界に沿って上がっていたがすぐに南の谷へ下っていた。

潅木帯を抜けると開けて大木山の左右尾根も見える、ススキが生えて尾根右にヤマモモの木が沢山生えていた。尾根右山肌は山火事が起きた形跡あり、その後に植栽されたものかと思う? 7・(10:26) ここからは明らかな人的踏み跡が出てそれを辿るが気温が高く早くも疲れ気味となる。中上りが続いて、久し振りに3町境界に立った 8・3町境界(10:38) 

さてここから石原坂ピストンである。木の間から覗くと石原坂への尾根が目視出来て、勘では往復60分と読む、妻に『同行するか』と問と初めはする気だったたが気が変わって先に大木山を目指してそこで待つことになった。私は空身で石原坂を目指して発つ (10:40) シダも無く走る様に中下りを終えるとシダが出たが微かながら踏み跡あり 9・(10:47) 

一部シダが消えるがシダを掻き分けながら進み 10・(10:57) 下りきって間もなく左より巡視路が出て以後はルンルン尾根コースになった 11・(11:00) 尾根肩で鉄塔下を通過して短急下りで石原坂に着いた。 12・石原坂(11:05)
bQ86

武嶋山〜3町境界〜石原坂〜大木山〜町境界南尾根


里に迫り出す大岩峰に所狭しと大石仏群。

その後辿った町界尾根はシダしだシダのシダ尾根で、

予想外にてこづってMTBにはちと辛かった。



武嶋山〜西脇市大木町と中町東安田境界〜215m〜3市町境界(西脇市・中町・

黒田庄町)〜石原坂〜引き返し〜3市町境界〜大木山(おおきやま)375.0m三等〜

町境界南尾根〜Ca246m手前コルから西脇市大木町に下る



◎所在地 : 武嶋山(西脇市と中町境界) 大木山(西脇市と黒田庄町境界)

◎地形図 : 2万5千図 『中村町(なかむらまち)』  

◎山行日 : 2004. 2. 14 (土) 曇り(さわやか)

◎山行条件 : MTB/妻      Age=56

◎コースの見所 : @武嶋山の大岩峰と巡拝道大石仏群  A大木山からの大展望

◎走行距離 : 往路 41.3km 往復 83.0km



自宅発(7:30)〜R=175〜西脇市〜R=346〜R=144〜R=296〜武嶋橋〜

武嶋山1・S/G(8:42)〜発(9:00)〜2・(9:20)〜3・(9:30)〜4・(9:50)〜

5・(9:58)〜6・鉄塔(10:15)〜7・(10:26)〜8・3町境界(10:38)〜9・(10:47)〜

10・(10:57)〜11・(11:00)〜12・石原坂(11:05)〜発(11:10)〜8・(11:33)〜

13・大木山375.0m三等(11:45 おにぎり)〜発(12:20)〜14・(12:27)〜

15・(12:45)〜16・(12:50)〜17・(13:00)〜18・峠(13:10)〜19・(13:20)〜

発(13:40)〜20・(13:50)〜21・(14:00)〜1・S/G(14:30)〜発(15:06)〜

往路〜自宅(16:24)



武嶋山は里に迫り出す大岩峰、其の裾から直ぐに田圃が広がると言う、他に余り例を見ない地形で知る人ぞ知る山。西脇市と中町の界がそのピークを通過していて、それを辿った先の尾根には黒田庄との界が横断していて、久々(10ヶ月振り)に3町境界に立つことになる。これはこれで1つの目標達成となるが問題が残る。

と言うのは3町界から大木山へ向かうと3町界から石原坂の間の走破が虫食で残ることである。そこで3町界から石原坂をピストンでカバーする事にして武嶋山登山口へ向った。登山口の広場に在る建屋はお堂でなく地区住民の憩いの場のようだ。武嶋山1・S/G(8:42 発(9:00)広場横の岩壁沿いに大峯山修行30度、33度、40度の供養塔(何れも昭和61年健之)と四国88ヶ所修行の記念碑等が建っていた。

また広場入り口左に建つ「多可十景観光名所」の石碑に興味が湧く。いよいよ大岩峰へ踏み込む、間もなく大きな弘法大師修行立像が安置され、そこから巡礼道が行き交いそれぞれの道に石室石仏や石仏が安置されていた。『詳しくは得意分野の島田君”山あそ”のHPにも載っています』
5・215m
19
14
11
12
13・大木山・
    375.0m
21
中町側の谷は桧林で間伐が入っていて、切り倒された木を越えながら下って 19・(13:20) 明るい道が池から上がって来てそのまま谷奥へと上がっていた。ここでムロの針葉が背中に入ってちくちくしていたので上半身裸になってそのムロの針葉を取って発つ。発ったのはよかったが勘違いをして進む方向と反対の谷の奥へと上がっていて途中で気が付いて引き返す。

池の方へ緩く下りながら峠への道を探し、それを見つける。(18)からの地図の破線はてっきり谷を下っていると思い込んでいたが良く見ると谷でなく尾根寄りを下っていたのでそれの探索に入ったがそれらしきものは見当たらなかった。池へは幅2m位の道になって、峠へは後数年もすると消えてしまうだろう道がここでも谷でなく山肌についていた。

着いた峠は草原で左右尾根に踏み跡らしきものを確認し、大木町へ下る破線コースを探す。 20・(13:50) 柴藪の中に開きを見つけ入って見ると確かな踏み跡でそれを下ると薄暗い植林帯になった。緩〜く下っていると林道が出て間もなく周りが明るくなり池の横に着く。 21・(14:00) 田圃道をのんびり歩いて車道に出て (14:30) 

車に戻って車のキーを・・・とその時キーが無い・・・。キーは車の中に有った。そうなんですキーを車の中に閉じ込めてしまったんです。こんな時にとスペアーキイーを・・・ところが置いていると思っていた所にキーが無い・・・仕方ないのでJAFにTELすると「3〜40分で行ける」との事、その車を待ちながらもう一度スペアーキーを探すと思っていた所より少し場所が違った所に有り、急ぎJAFへキャンセルのTELをして着替えを済ませて帰路に就く。

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(19)地点の植林帯写真手前が池の在る方
(17)からの展望 矢印が大木町へ越す峠
石原坂と石仏(黒田庄側から)左が大木山方面
(9)から(10)あたりのシダやぶ
石仏のほとんどがこの様な石室に安置されている     奥の石仏は千手・馬頭・如意輪等の観音で
                                     33体あります

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