
bQ72
林道終点すこし上で「ミミズ」と思えば「蛭」だった。
情報通りの先住者ちょっと通して下さいな。
異常なモヤで展望最悪そんなピーク(竜ヶ岳)で見た物は昔なつかしオニヤンマー。
上り返した大井戸山は丹治の谷から吹き上げる風を受けて極楽至極。
多可郡加美町清水〜清水坂〜竜ヶ岳(816.7m三等)〜清水坂〜
大井戸山(794.2m四等)〜清水坂
◎所在地 : 多可郡加美町清水と氷上郡氷上町三原の町境界尾根
◎地形図 : 2万5千図 『丹波和田(たんばわだ)』 『大名草(おなざ)』
◎山行日 : 2003. 8. 24(日) 曇り(モヤ異常に多し) 竜ヶ岳4回目・大井戸山2回目
◎山行条件 : 歩き/マイカー登山例会 (担当=長友)馬場・大柿 Age=56
◎コースの見所 : @清水坂の石仏 A竜ヶ岳からの展望
B8と9からの展望 C大井戸山とその尾根先端からの展望
◎走行距離 : 往路 79.9km 往復 159.8km
自宅発(7:32)〜明姫GR〜西明石の吉野家(7:50)〜発(8:00)〜R=175〜
西脇市〜中町〜加美町清水1・S/G(9:37)〜発(9:55)〜2・(10:07)〜
3・林道終点(10:12)〜4・清水坂(10:30 休み)〜発(10:35)〜5・(10:50)〜
6・(11:00 展望休み)〜発(11:08)〜7・竜ヶ岳(11:12 おにぎり)〜発(11:47)〜
4・清水坂(12:15 休み)〜7・(12:25)〜8・(12:35展望休み)〜
10・篠ヶ峰分岐(12:50)〜11・(13:00)〜12・大井戸山(13:10)〜発(13:30)〜
9・(13:45展望休み)〜4.清水坂(14:13休み)〜発(14:20)〜
1・S/G(14:50)〜発(15:14)〜往路〜西明石〜自宅(17:37)
8月始め暑い!!西明石の牛丼店『吉野家』で待ち合わせして私の車に同乗して加美町へ向かった。小野市に入って何時も見える笠形山の姿はモヤで全く見えない。西脇から中町に進むとその状況は更に明らかになった。そのモヤは連なる山並みの殆どを呑み込んでいた。加美町清水に入って、清水峠への林道を上がって行き、2つ目のピンカーブの所の広場に車を止めた。 1・S/G(9:37)
車から出ると意外と爽やかだった。馬場さんとの山行は今日が初めて。 発(9:50)小柄ながら歩きは素早かった。あれやコレヤと夫々と仲間の山行話に花が咲く。発ってから2つ目のカーブ 2・(10:07) ここは南への水平林道の始発点である。そこから左に曲がって突き当たりが林道の終点で、竜ヶ岳と大井戸山への登山口となる。 3・林道終点(10:12)
神戸NO.の車(クラウン)が1台止まっていた。これしきの山にここまで車で上がって来るとはピークハンターか・・・?。「登山口辺りにはヒルがいる」との情報は入っていたがお構いなく、私は谷川の水で顔を洗う。さて、先住者のヒルは本当に居るのだろうか・・?そんなことを思いながら上っていった。そして鹿網に沿て上がり始めたとき2番目を歩いていた馬場さんが小石の上を移動するヒルを発見する。
先を歩く長友さんは「ミミズと違うか・・?」それはヒルで、私が確認したのは3匹だった。君子危うきに近寄らず』早々にやり過ごし上っていると一人の男性が下ってきた。(竜ヶ岳のみ上たとのことでその人もヒルの事は知っていた。)続く植林滞は間伐されてとても明るくなっていた。そんな中をジグザグと上がって清水峠に着く。 4・清水坂(10:30 休み)
間伐されて明るくなった植林をすり抜け吹き上げてくる風の中に身をおいて休む。峠の石仏は変わらぬ表情で鎮座。そんな石仏と峠を後にして先ずは竜ヶ岳へ向かう。ゆる上り中上りを繰り返して 5・(10:50) そこからも見える筈の千ヶ峰などはモヤで全く見えず。 6・(11:00) 展望は変わらず悪く、しばらく休んで発つ。ここからは意外と長いゆる下りが続く。
「初めての人は一寸不安になるでー」なんて言いながら歩いて竜ヶ岳頂上に立った。 7・竜ヶ岳(11:12 おにぎり〜発(11:47) 近年、西面の立ち木が切り倒されて往年の『竜ヶ岳』のイメージが無くなってしまった。切り残された一本の樅の木が淋しく可哀そうにさえ思える。大モヤとはいえ大井戸山と三国岳方面は確認できた。さて、「腹ごしらえを」と腰を下ろしかけた岩の上になんとトノサマガエルがいた。
「この場所は私のもの」と言っているかのようにちょこんと座っていた。こんな高い所で見るのは記憶にないがそれなりの理由があった。と言うのはそこには沢山の「小バエ」がいてそれを餌にして生きているようだった。いつかNHKテレビで放映していた槍ヶ岳に餌を求めて(追って)登って行くニホンザルの事を思い出した。(この番組は長友さんも見ていた)
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清水坂〜竜ヶ岳と大井戸山
13・大井戸山・794.2m
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竜ヶ岳にてウチワで涼む馬場さん(左)と長友さん
ここは私のテリトリー・・? それとも・・・・。
今回見つけた旧林道を下って戻って来た
下山時(8)からの北面展望もモヤでこの通り
竜ヶ岳
↓

その後長友さんは緑っぽいトノサマガエルを見つけ、続いてオニヤンマーも見つけた。子供の頃にはよく飛んでいたものだがオニヤンマーを見たのは何年振りだろう・・・。飛んでいる姿は実に軽やかでまた力強くも見えた。30分余り休んで次に目指す大井戸山へ向かって発つ (11:47) 清水峠への下りは楽チンだった。峠は相変わらず風があって涼しく、そこからの急登に備えて休む。
始めの急登をクリヤーすると、後はるんるんコースと分かっていたので気分的に苦にならない。皆同じ思いだったのか・・・。リーダーの長友さんのかなり早いペースで上り切った。 8.(12:25) 後は露岩尾根を辿って 9・(12:35) 岩の上から北面の展望は晴れていたら素晴らしいが今日は駄目だった。
00.7.2人跡稀だった頃立ち木を最小限切らせて貰って開いた展望所の一つで、直進コースから少し外れているのでうっかりすると見落とす位置にある。やがて大岩稜尾根となる。(10)からの展望は帰りにして先を急ぐ。コブを一つ越えて右杉林との界を上り切ると篠ヶ峰への分岐。 11・(12:50) ここで町界から外れてほぼ横ばいの西尾根を辿る。
間もなく尾根に切り立った大岩が続く。私が命名する所の『GOJIRAの背中』に着く。今ではこの背中の上にもルートが出来て、誰でも歩けるようになっている。加美町に居るとは思えない程の切り立った尾根を行き 12・大井戸山(12:00) ここが三角点かと思って立ったがもう一つ先だった。
そして 13・(13:10) 丹治の谷から強い風が吹き上げていてそれに当たって3人はほんに極楽ほんまに極楽を連発する。ここで昼の残り物を食べながら尾根先端まで行って見たが未だ千ヶ峰等は深いモヤで全く見えなかった。00.7.2にはそこから更に尾根を辿って降り始めた大雨の中ズルズル滑りながら巡視路でR=427側へ下った。
馬場さんに教えてもらって分かったが高さと山名を記した行政が立てた木柱には「平成13年西暦2001年夏建之」「大井戸山758M」となっているが地形図での高度は794.2Mと表示サテ実際はどっちが正しいのか・・・。正解は794.2m(正規には794.19mである
霞んで見える篠ヶ峰の山肌には「これでもか」と言わんばかりの新しい林道が走って何とも痛々しい限りで、林業にも事情があると思うが気分最悪。風に当たっていると気持ちは良いが、竜ヶ岳以上に小バエが多くのんびりとはいかなかった。そして 発(13:30) 往路を引き返して(10)のテラスで展望休みをとったが氷上町側もモヤッテいて早々引き上げて峠に向かった。
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峠で休んで(14:20 発)最後の下りに入った。上りの時ヒルがいた地点では変わらずヒルがうろついていた『自然を愛する』ことは『共存すること』たとえそれがヒルであってもか・・・。くわばらくわばらそして林道終点に着いた。皆揃って近くを流れる清流で顔など洗って「ああ〜気持ちえ〜わ」そして、(B)地点まで下って上る時に見つけていた植林内についた旧林道らしき跡を下ることにした。
始めはそのようであったが間もなく怪しくなったが(C)地点で枯れ谷についた橋の跡を見て(両端に石垣あり)旧林道だったことをを確信して下って一時は「うまく車の所に着けるかな・・?」と少し不安ものぞいたが車の所にピッタリと着けた。(A地点からB〜C〜Dと旧林道がついていると思われる。尚D地点と思うが石標あるが今回も判読できず残念でした)
持参のスイカはよく冷えていた。それを分け合って食べて着替えに入ったが長友さんが履こうとした靴下を持って「うわーヒルやー」私たちも身の回りを点検したが取り合えず異常なしだった。そんな時、竜ヶ岳の方でゴロゴロと音がしていたのは雷のように思えた。そして帰路に就いた。
【夕方になって左胸がかゆくなってきた。見ると赤い斑点が一つ、この時点ではヒルにやられているとは思っていなかったが、ヒル害に遭っていて以後3週間はカユイ思いをした(馬場さん長友さんはいかがでしたか・・・。)今回のヒルは手強かったがヒルを責める気は毛頭ありません。それでは皆さんヒルに気を付けて山を楽しみましょう】