bQ56

S/G

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おにぎり
 ピーク
  ↓
植界尾根を下るとそこにも鉄塔が建っていて、ここからは関西電力山崎実験センターも見えたが何よりもビックリしゃっくり、なんと北の尾根上最奥に真っ白に輝く山を見た。この時期これほど白いのは信じ難いが間違いなく氷ノ山しかないだろう。巡視路なのでルートは明るい。尾根先から西側が雑木帯になり露岩尾根を下る。西へ巡視路分岐あるもやりすごす(じつはこれが予定ルートだった)

高畑山〜清野(せいの)
伊和3山の先ずは1つ目 高畑山へは閏賀(うるか)から、峠に向って直登するも

 ルート外して悪戦苦闘。高畑山から与位への尾根によくぞ残った雑木の林。

幾重も重なる尾根の奥に真白に輝く氷ノ山。




一宮町閏賀(うるか)公民館〜集落背後谷筋北上〜一宮町と山崎町の境界峠〜南尾根〜

高畑山(562.0m四等)〜519.0m〜町界を外れる〜清野(470.7m三等)〜

与位への南西尾根〜尾根尻〜R=523



◎所在地 : 宍粟郡一宮町東市場と同郡山崎町境界尾根から南尾根

◎地形図 : 2万5千図 『安積(あずみ)』 『山崎(やまさき)』  

◎山行日 : 2003. 3. 2 (日) 快晴 (小春日和の最高の1日)
                     
◎山行条件 : MTB/妻   Age=56

◎コースの見所 : @ (6)より西から南への展望 A (16)清野より北から東への大展望)

◎走行距離 : 往復 142.4km



自宅発(7:22)〜姫路B/P〜R=29〜一宮町閏賀交差点左折〜閏賀公民館S/G(9:04)〜

発(9:20)〜1・車まわし(9:36)〜2・(9:45) 引き返し 1・(9:53)〜3・林道(10:20)〜

4・峠(10:30)〜発(10:35)〜5・高畑山562.4m四等(10:50)〜発(11:00)〜6・(11:10)

〜発(11:16)〜7・(11:25)〜8・(11:30)〜10:(11:45)〜11・(11:50おにぎり)〜

発(12:15)〜12・(12:22)〜13・(12:32)〜15.(12:45)〜

16・清野470.7m三等(12:50)〜発(13:00)〜17・(13:20引き換えし)〜18・(13:32)〜

19・(13:50)〜20・峠(14:00)〜21・(14:30)〜22・(14:35)〜R=523〜

発電所(14:33からMTBで車へ向う)〜車・(15:00)〜清姫橋で妻と合流(15:25)〜

清野の浄化センターで着替える〜発(15:30)〜往路〜自宅(17:37)



※画像乱れあり(令和3年7月10日)

私の実家は、宍粟郡波賀町少なくても年に4回くらいは帰郷するし、この方面への山行も幾度もある。また’02.9.21に一宮町の岡城山へ上った時眺めた、高畑山から南尾根更に与位へつながる物凄い岩稜(この岩稜は何時も見ながら辿ってみたいと思っていた)に白羽の矢を向けた。サテ、登山口を何処にするか……。

これもまた山行の楽しみの一つでもあり悩みでもある。清野の裏山には4〜5本の鉄塔が建っているので鉄塔への巡視路を使うか…。しかし、これを使うとコースの半ばに入ってしまい都合が悪い。第2候補は、西安積と閏賀の中ほどから高畑山の北コルへ向って上がっている林道この林道は’96.9.23黒尾山に登った時に使っているので(当時峠まで44分かかっている)気乗りしない。

残るは閏賀の裏山から上がる峠への、実線から破線のルートである。しかしハッキリしないが当時の記憶ではかなり深く険しい谷筋だったはず。思案の結果ヤブ覚悟でこのコースに決定したのは山行前日だった。今日辿る尾根筋を眺めながら走り「播磨いちのみや」道の駅に立ち寄り閏賀集落に入る。公民館に車を置かせてもらう。
閏賀公民館S/G(9:04)〜発(9:20)

昨日の長雨が、この後辿るコースをより困難にしていないか気にしながら車を離れた。目指す谷筋が目視できてそれに向う。林道入り口で「みがわり不動尊」に手を合わせて、舗装林道を上がり始める。やがて地道に変わり植林帯を抜けると明るくなって右手に大きな石組みの上に「欅之杜」と彫られたこれまた大きな石碑がある(平成元年建之)そのせいでだろう辺りには欅の木が植えてある

。そこから間もなく車回しとなる。
1・(9:36)右下に細流の水音を聞いて上っているとその後道は先細りになって谷川に突き当たり道が消えた。2・(9:45)地図による実線の終点を越えてしまっていた。引き返して破線への入り口を探すと、車回しの南に微かな踏み跡も入れると4本のルートが在った。そのうちの尾根の植界に沿ってついている確かなルートに乗って上がる。1・(9:53)

その道はやがて薄暗い植林の谷筋へと入って行く(A点)直登にもヤブ状ながらルートあり。ここで先入観に頼ってしまいヤブ状のルートを選んでしまったのが判断ミスで、植界の急登更には伐採された柴に行く手を阻まれて悪戦苦闘の幕が上がる。しかし、間もなくヒョッコリ林道に出てその幕は下りる。
3・(10:20)。ここでやっとルート間違いに気が付く「またしてもやってしまった」である。
氷ノ山
  ↓
妻と合流
着替え
18
19
20
22
21
17
15
14
13
16・清野・470.7m
12
11・519m
10
5・高畠山・562.0m

先行する妻の後を追って下って行く。3本目鉄塔下通過してさらに肩から中下りして鹿網を抜けて4本目鉄塔下に着く。(17・13:20)そこでの展望でルート間違いに気が付く。与位へ下る岩稜尾根が西の方に見えたからである。そのまま下っても、多分巡視路が清野地区へつながっていたと思ったがここは思い留まって疲れてはいたが引き返しにかかった。

進む方向の上りに比べて引き返しの上りは一層に疲れる。(18・13:32)ここから左下がりの山肌をトラバースして尾根に出て南に下る。下っていると沢山の引っかき傷が付いた柿木を見つける。「柿木に引っかき傷」と言えば熊の仕業しかないが…?西に見たあの険しい山容からすると熊の生息も考えられる。

その木を写真に収めたが残念ながら逆光で写っていなかった。R=29からも目をひく鉄塔下通過(19・13:50)北に黒尾山が見える。与位の方に向って巡視路あるも岩稜尾根が切り立っている。とりあえず快適に下り(20・14:00)ここは予想外の峠であった。サテ、そこから先はと言えば確かな踏み跡あるもMTBにとっては柴ヤブ近い所もありかなり辛い場面もある。

R=29から見る凄い岸壁の上を通過しているという実感も感覚も余りないまま進んで(21.14:30)西側全開で民家が足元下に見える。だめ押しをするかのように伐採木とサルトリイバラがいく手を阻む。ここからは、揖保川側を下った方が無難であった。ヤブ椿の中急下りしてやっと里にと思いきや最後に難敵現れてさすがの私も思案した。

難敵とは、土間コンを打つときに使うあの方形の金網が張り巡らされていたのである。乗り越えるにしては不安定。網に沿って移動できる隙間もないヤブ。

考えた結果は網と網を繋いでいる針金を外して外に出ることができた。勿論元通りに直しておきました。(22.14:35)その後発電所手前の岸壁に祀られている不動明王の前からMTBで走り車に向い折返し清姫橋で妻と合流して清野浄化センターの横で着替えて帰路に就く。
火の用心の立て札が巡視路分岐ルートは明るいここから西へ入る
2本目鉄塔から
(13)から先は尾根に笹が出てそれを避けて進む。太い山桜が人知れず元気に命を永らえでいるのが嬉しい。鹿の遊び場も多く点在している。尾根左右が植林帯に変わり東樹上に暁晴山も見る。そして短く上って(16・清野470.7m三等12:50)鉄塔ピークで西一部と北から東にかけて開ける。「黒尾山・花咲山・行者山・宮山・暁晴山」等が見えた。三角点は南尾根先に在った(上写真)
手あつく?保護されている「清野」の標柱 北より
(13)から振り返る
黒尾山 
  ↓

798.3m
大道山
  ↓
地図ではこの林道は峠への途中で切れているが実際は町界を越える破線の所まで上がっている。林道をゆるく上って峠に着く(4・10:30)峠といってもその形跡すら残っていない。ただ一宮町側の植林帯の中に獣道かも知れないが微かな踏み跡を見た。96年にはここから北への町界を辿って黒尾山に上ったが(当時黒尾山への登山ルートが分からず)今日は、反対の南へ向うことになる。

下草も無い桧林の中上りから始まり中ほどから東側が雑木林に変わる。そして間もなく傾斜が緩くなって頂上に着く(5・10:50)高畑山562.0m四等)丘状の雑木ピークで期待の展望はゼロ東尾根にも切り開きあり。後は地図で見る限り大きな上り下りは無し。下り始めはごく普通のゆる下りだったが間もなく太い松に桧や雑木の混生林の尾根は左右切れ落ちになる。

特に右(西)は凄く露岩も出て来るがルートは明るい。廃棄アンテナを見ると間もなく尾根先に出た(6・11:10)いっきに視界が開けた。西には尖がりピークが険しい山肌と共に入り乱れてつならる。それらを見て何とか辿れないかと思案しながら楽しむ。望みは無いでもない。反射板や送電鉄塔が建っているからそれらの巡視路と組み合わせれば何とかなりそうであった。

長水山城跡も確認してそこを発つ。下り切ると左右とも植林帯に変わり視界は閉ざされる。緩く上り下りを繰り返して(10・11)へのとり付き(11:40)ここから、東は岩盤肌に雑木帯の激急斜面となる。太いヤブ椿の群落もあり。上りきって岩場辺りを恐る恐るを探策するも人工物(祠・石仏)なし。

水平尾根で裸木の間から伊和神社の杜その先に「宮山・花咲山・右に白倉山(伊和3山の3つ目)」などを見ながら「おにぎりタイム」小春日和で山行の最高の楽しみと喜びを味合う。頭上では「エナガ」が餌を探しながら梢を渡っていく。ルート確認して(11・12:15発)短急下りの後は(16・清野)まで地図の通り小さな上り下りの繰り返しであった。(12)東尾根に消えかけた道あり。

そこから尾根の東面下20m位に雑木林が残されている。これは意図的に残されたと思う。「切り立った尾根には立派な杉や桧は育たない」と言う先人の教えによるものでないかと思う。そんな雑木に心うたれながら進む。(13)コブで久振りに右が開けて峠からの町界尾根から黒尾山方面が見えた。(12:32)
林道終点から(’97.9.23の写真)
1=高峰  2=伊和3山の1つ「花咲山」
欅之杜の石碑(H1.5 W2.0m)