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1日目=丸笹山(1711.9m)
(約6.0km)

2日目=カズラ橋〜丸石〜次郎笈(1930.0m)〜剣山(1955.0m)
(約15.0km) 








◎所在地 : 剣山頂上=徳島県美馬市・那賀郡那賀町・三好市の3境界合流点

◎地形図 : 2万5千図『剣山(つるぎさん)』

◎山行日 : 1999.7.19(月) 曇り 〜 20(火)  曇り  

◎山行者 : 妻・MTB

◎コースの見所など : @  A

◎走行距離 : 往路 夫婦池230.0km   往復471.0km

◎高速道料金 : 15,300円



7月19日(月)曇り

自宅発(7:05)〜明石西IC〜舞子料金(8:05)〜淡路SA(8:13〜8:28)〜津名IC(8:45)〜

淡路南IC降りてしまい復帰(9:10)〜鳴門料金所(9:23)〜一般道に降りる〜徳島IC(9:35)〜

上板SA(9:55〜10:07)〜脇町IC(10:26 土柱見るため降りる)〜一般道約6km〜土柱(10:37〜11:00)〜

脇町IC(11:07)〜美馬IC(11:17)〜R192〜R438(11:30)〜一宇村「土釜」見物(11:52〜12:08)〜

すぐトンネル〜一宇中学校横日本一の大榎(12:17〜12:28)〜葛籠(つづろう)堂の大桧見物(12:46〜13:03)〜

小雨降る〜七国坂〜夫婦池P(13:35)〜「県民の森」見学〜笹丸山へ発(14:45)〜尾根着(15:20)〜

丸笹山(1711.9m/15:37〜16:15)〜夫婦池P(16:50)〜見ノ越下見(17:00〜 平家資料館見学 17:45)〜

夫婦池P(17:52)〜幕営完了(18:10)〜ラ・フォ―レ風呂(18:15)〜テント(17:42)〜食事〜消灯(20:00)〜

7月20日 (火)曇り

起床(5:00)〜食事その他〜発(6:27)〜見ノ越〜奥祖谷カズラ橋P(6:55〜7:15)〜国体橋(7:50)〜

(8:20 小憩)〜剣山から下って来た人に会う(8:35)〜尾根着(9:00〜おやつ 9:10)〜

丸石避難小屋(9:11)〜剣山から下って来た夫婦に会う(9:30)〜最初のコブ(9:40)〜△丸石(9:55)〜

水場分岐(11:00)〜岩場で写真(10分)〜剣山トラ分岐(11:20)〜次郎笈(11:30〜11:35)〜

大劔神社分岐〜△剣山(12:30〜13:00)〜展望台〜神社発(13:21)〜西島リフト(13:45)〜

劔神社(14:10)〜MTB発(14:15)〜奥祖谷カズラ橋P(14:30〜14:39)〜見ノ越(14:58)〜

ラ・フォ―レ風呂(15:08〜15:40)〜葛籠堂(16:16)〜美馬IC(17:14)〜淡路SA(18:54〜19:24)〜

自宅(20:00)



※手書きで残していた記録を令和6年(2024)に書き起こしたので記述が簡素化している。
※写真は当日の写真を写真に撮って挿入した

本当は18日に発つところ雨で19日になった。自宅発(7:05)明石西ICから渋滞、玉津IC手前で軽トラが横転していた。淡路SAで休む.。淡路SA(8:13〜8:28)〜津名IC(8:45)淡路南ICで休憩の後高速道から出てしまい復帰となる。(9:10)〜鳴門料金所(9:23)徳島自動車道に乗るため一度一般道に降りて走る。徳島IC(9:35)〜上板SA(9:55〜10:07)天然記念物の「土柱」を見るため脇町IC降りる。脇町IC(10:26)

 
上坂SAモニュメント 10:00        土柱展望台 10:45


  メインの土柱

一般道約6km走り土柱に着いた。
土柱P(10:37〜11:00)Pから10分位で展望台に着いた。看板『天下の奇勝・阿波の土柱 自然が創った芸術品、130年前の地層をのぞかせた土の群立で、扇状台地が風雨により浸食されてできたものです。尚、阿波の土柱のうち波濤嶽は、昭和9年5月1日に国の天然記念物に指定されています。アメリカのロッキー、イタリアのチロルに見られる土柱と並んで、『世界三大奇勝』と称されています。』土柱感想は期待をやや下回った。

引き返し脇町ICから美馬ICへ向かった。
脇町IC(11:07)〜美馬IC(11:17)料金所で剣山への道を尋ねると尋ねられることが多いのか案内用の地図で丁寧に教えて下さった(地図ももらう)。R192〜R438(11:30)凄くきれいな清流に沿って緩く上り続ける。やがて深い谷筋で凄い急斜面にも関わらず民家が点在する。これは源平合戦で負けた平家の落ち武者が住み付いたと考えられる。この光景は葛籠(つずろう)まで延々と続いた。

名勝の一宇村の
「土釜」に着き見物する。「土釜(11:52〜12:08)それはPから2分くらいの所にあった。大きな岩山の谷筋を水が流れ、岩が浸食され深い筋状の岩の谷となり、また甌穴により釜のようになっていた。見終えた後、一宇村からなかなか抜けられなかった。渓谷のわずかな平地に在る集落で「日本一の大榎」の看板があり、これを見ることにした。R438から左に入り橋を渡ってすぐ一宇中学校のグラウンドに車を止めた。

近くのお寺の境内に生えている榎だった。
大榎(12:17〜12:28)根回りは大人が5人でも抱えきれない位の太さ。後でもらった小冊子「巨樹の里いちう」によると実はこの木が日本一の大榎ではなかった。四国一や県下一位の木が一宇村には25本もあり全部見るには2、3日必要と記してあった(H10.9月現在)。ここで会った夫婦は、福岡県からで昨日石鎚山に上る予定だったが雨で中止になり今日剣山の下見に来たとの事だった。

R438に戻り車一台がやっと通れる道幅の所もある道路を上る続けていると葛籠バス停に着いた。今度は県下一の
「葛籠堂の大桧」見物をする。「葛籠堂の大桧」(12:46〜13:03)道から民家の方へ3分位入った所にあった。根元の方から切られずに残った枝は径20センチ位あった。根元には祠が祀ってあり枝が切られずに残ったにはそれなりの理由があるのだろう(バス停の前のお堂は篤く祀られていた)。ここはピンカーブの所で少し先の左山肌に剣山登山口があった。

「夫婦池まで3.4km3時間・剣山まで5.5時間」と記されていた。民家はここが最後で間もなく霧に包まれ小雨が降り始めた。急カーブの連続で高度を上げていき剣山スキー場に着いた。こんな上までスキーにやって来るのか・・・。七国坂〜夫婦池P(13:35)車か出るとバス亭の後に雄池があった。バス待ちの3人娘(20才くらい)に登山の事を尋ねると「霧で何も見えなかった」とのことだった。バスが来て女性と別れ直ぐ近くに在った「徳島県民の森資料館」の見学に行った。

 
「徳島県民の森資料館」 

ここは滞在型宿泊施設「ラ・フォーレつるぎ山」もあった。館の受付女性(40歳くらい)に剣山のことやキャンプ場の事を尋ねるとテントは少し手前の広場で良いとの事、水は持参していたがバス停の所の水を使えば良いと言われた。この水は天然水で生活用水に使っているとの事。また「この時期霧の日が多く剣山が晴れるのは少ない、明日は昨日今日よりは良くなるでしょう」と聞いて期待が持てた。館内を見学していると大榎の所で出合った福岡の夫婦に出合った。

ご夫婦と受付の人にお礼を言って別れ、夫婦池の畔でオニギリを食べる。その後車に戻り展望は望めなかったが足慣らしの為
丸笹山(1711.9m)へ上った。(14:45)絶えず霧が立ち込め、直ぐ近くでウグイスが鳴き、左右の木には樹名札がかかり大きなナナカマドが沢山生えていた。自然が良く残された緩い上りが続き身も心も癒された。そんな時、突然左下からブクブクと奇妙な音が聞え恐る恐る近付くと岩盤の中から水と空気が吹き出ていた。大きな谷筋を越えると間もなく尾根に着いた。尾根着(15:20)

 
 15:15                   15:35          

 
 15:57 岩塊に立つ           16:09

 
丸笹山 15:40               赤帽子山への道 16:18

一面「シコクザサ」の中に低木のモミノキが生える平原だった。左右と直進方向にコース在り、道標には平原を直進すると「赤帽子山方面」となっていて100m位進んで分岐点まで引き返す。そこから540mが丸笹山だった。時々霧が切れる中、緩い上りをしていると周りが明るくなり丸笹山に着いた。一面笹原で左に折れると三角点だった。
丸笹山(15:37〜16:15)晴れていれば正面に剣山が見えるはずも霧で全く見えず。下方のリフト乗り場から人の声が聞えた。

剣山に向って左から凄い霧が吹き上がり尾根先で空中へ舞い上がっていた。丸笹山から150m位下に岩場があり踏み跡を辿ると高山植物(花)がちらほら咲いている岩塊だった。岩の先端に立ち剣山が現れるのを待ったが見られずも祖谷の谷筋の両側の山肌は見えた(その後まもなくリフトの西島駅や剣山の頂がうっすら見えた)。丸笹山に戻り下山となる(上りコース1.4km下りコース1.8km)。
夫婦池P(16:50)明日の下見として見ノ越へ行く。見ノ越(17:00

大勢の登山者が下山していた。5.6人のグループと会話する。@剣山からの展望はほとんどなかった。A見ノ越〜剣山〜次郎岌〜カズラ橋。これは相当な距離があるしカズラ橋から見ノ越へ戻るのは相当大変。などの情報を得る。その後
(17:45)平家資料館見学して夫婦池に戻った。夫婦池P(17:52)〜幕営完了(18:10)〜ラ・フォ―レ風呂(18:15)〜テント設営(17:42)夕食はインスタントラーメンとオニギリ、ビールは350ml。消灯(20:00)夜通し風が木々を揺らしその音に悩まされた。


夫婦池幕営 17:24

夜明け早くからウグイスが鳴く。朝食はレトロ五目飯、インスタント味噌汁、パン。6時スタートの計画も不慣れで6時半になった。当初上記Aを考えていたが情報で「カズラ橋〜見ノ越」徒歩3時間。自転車では延々上りで徒歩と変らないかも・・・。計画変更し「かずら橋まで車で行きPからMTBを担いで△丸石〜△ジローギュー〜△剣山〜西島リフト〜見ノ越(妻を待たせて)〜MTBで奥祖谷カズラ橋P〜車で引き返し〜見ノ越」とした。見ノ越からかずら橋まで車で下ると7q20分かかり(途中看板を見る)

下り傾斜もきつく変更が大正解だった。
夫婦池発(6:27)〜見ノ越〜奥祖谷カズラ橋P(6:55〜7:15)道路隣接のPにとめる。50CCバイクで来た人も剣山へとの事だったのでコース状況を尋ねるとその人も初めてで「分からない」とのこと。擬木の階段を下るとかずら橋に着いた。橋は二本在るらしいが見えたのは一本だけ。ワイヤーロープに天然の葛(兵庫県の山でも見られる)を何本も巻き付けていた。前後に少し揺れるが左右には全く揺れなかった。

 
かずら橋の入口 7:15          かずら橋へ下る階段 7:17

 
かずら橋 7:16                かずら橋 7:21

橋を渡り右の清流(丸石谷川)の音と小鳥の囀りや草木、自然林に癒されながら緩い上りが続いた。急に10m位の急登が在ったが再び緩くなった。谷川から少し外れる所もあったが大きく外れなかった。広場に着くとそこには橋があった。
国体橋(7:50)橋名の通り国体が開かれた時に設置された橋だった。橋の下方で谷川はY字に分岐していた。ここから中上りになり谷の右山肌をジグザグと上る。

 
茶色木肌がヒメシャラ 8:02       三嶺・剣山分岐 9:12
植生は大小の「コウチヒメシャラ(木肌は兵庫県で見る沙羅の木と同じ、夏椿とも言われる花は小振りで色純白)」が沢山生えその花が落下して転々と白い絨毯だった。それを踏みしめて上った。
(8:20 小憩)間もなく40才代の男性が下って来た。(8:35)「剣山を6:15分に発った」と言われた。その後尾根歩きとなりしばらくすると尾根の分岐点に出た。尾根着(9:00〜おやつ 9:10)道標「右三嶺(みうね)8.0km 左丸石を経て剣山へ4.6km」妻を待ちおやつを食べて発つ。

横這いを1分位進むと丸石避難小屋があった。1991年に建替えられ両側の小さなガラス窓は二重、毛布一枚、15人は充分泊まれる広さだったが中はカビ臭くほとんど利用されていないようだった。
丸石避難小屋(9:11)横這いが続くも笹が多くなり霧が出たり晴れたりを繰り返し、コブを超え横這笹原を行く。剣山の方から30才代の夫婦が下って来た。(9:30)かずら橋に下ると言われた。その後ジロウギュウまで対向者に会うことはなかった。笹が腰高になり横這いから上りになる。

 
霧の中剣山へ向かう 9:17        △丸石 9:59

霧の中着いた最初のコブ
(9:40)は△丸石かと思い石標を探したが見つからず、そんな時東(右山肌)の霧がかいま晴れ自然破壊で問題になっていたスーパー林道が見えた。間もなく霧が濃くなりザックカバーをつけていると前方の霧が晴れ見えたピークが△丸石山だった。△丸石(9:55)北西から南東までの山肌はほぼ一面シコクザサだった。晴れていれば△ジローギューから△剣山が見える筈も霧で見えず。北西尾根に踏み跡あり、尾根を下る。丈の低い笹原が続く。

剣山の方の霧が晴れそうだったので10分位待機したが霧が次々吹き上がり晴れず、先行の妻の姿は小さくなっていた。下ったコルに道標あり「東へ20分スーパー林道に至る」中上りからはアセビが出始め先のコブの右をトラして尾根に乗ると右がもの凄い切れ落ちだった(ジローギュウの南面だった)。一歩一歩がきつくなる、振り返ると丸石山は見えなかったが辿って来たコースがキレイにうねって見えた。

 
剣山へ尾根 10:52            岩頭に立つ 11:11

道標あり「水場まで230m ジローギュウまで460m 丸石山を経て三嶺まで約7時間」ジローギュウまで460mがかなりきつかった。
水場分岐(11:00)途中の岩頭岩場に立ち妻に写真を撮ってもらう。岩場で写真(10分)ここからコメツツジの群生が始まる。本当に一歩一歩MTBの重みがこたえる。小さなコブを越えるると霧の中のピークに人影が現れ手を振ると手を振り返してくれた。私がMTBを担いでいると分かり驚きと感動で迎えてくれた。

 
次郎岌への上り(妻) 11:15        △次郎 11:30

そこは△ジローギュウでなく100m先が△ジローギュウだった。
次郎笈(11:30〜11:35)ここに居た30人位の人は殆どが中高年だった。時々晴れる霧の中に見える剣山は女性的なやさしい形をしていた。近くの人に写真を撮ってもらいフイルム交換となりカメラの裏ブタを開けると巻き取っていなく光が入り何枚か駄目になっていた。剣山の左奥に昨日上った丸笹山も見えコース上には転々とハイカーの姿あり。皆さんに別れを告げ剣山へ向かう。

鞍部のジローギュウ峠に道標あり、大劔神社を経て西島駅へのトラ道があつた。妻は先行していて剣山に近付いていたが私は途中でおやつを食べたりハイカーに励まされたり感動を与えたり。
△剣山(12:30〜13:00)会話をしながら昼食をしていると頂より低い所で雷が鳴った。三角点はガラ石で径約5m高さ1mの上に在った。その周りはしめ縄が張り廻らされていた。愛媛から来た人には石鎚山の事を聞いた。木製の展望台に木道が在ったが大山ほどでもない。下山者に連なって下る。

 
次郎笈から剣山へ 以後時間?      剣山頂上

西の展望台経由も木道があった。
展望台〜宝蔵神社発(13:21)展望台で下山ルートを訪ね宝蔵神社から尾根ルートで下った。この時間帯にも関わらず上って来る人も多くその7割くらいは軽装だった(コース状況はそれで十分)。MTBを担いでいたので邪魔になると思いスミマセンの連続だった。西島リフト(13:45)西島駅からは通常の道になり登山者は一気に減った(リフト利用の為と思う)。


西島リフト乗り場へ下って来る妻

劔神社(14:10)私は「かずら橋」まで車の回収に行くので妻を残し先に下山した。MTB発(14:15)スタートと言う時頂上で出会った愛媛県の人に再開し、かずら橋まで車の後追い同行した。カズラ橋P(14:30〜14:39)愛媛の車はウインカーを点滅して下って行った。Pには朝と違い満車だった。見ノ越リフト乗り場(14:58)直ぐに妻が見つかりラ・フォーレで風呂に入る。風呂(15:08〜15:40)葛籠堂(16:16)〜美馬IC(17:14)〜淡路SA(18:54〜19:24)〜自宅(20:00)

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