№622  明神山(Cコース~バージンコース)


“今年歩きたい所”をピップUPしてると「こんなコースもあったなー」と思い出す。

「穏やかな一日」との予報に誘われ出かけて見れば登山口は雪景色。

コース変えて上りながら「下り尾根はあの尾根や」無謀覚悟で歩いて見れば・・・。




◎所在地 : 夢前町神種の北北西山塊

◎地形図 : 『前之庄(まえのしょう)』  『寺前(てらまえ)』  

◎山行者 : 単独       Age=68

◎山行日 : 2015. 1. 5  (月)            

明神山 ①04. 2.24 ②05. 3.26 ③94. 7.24 ④ 96. 3.24 ⑤99. 1.16

      ⑥01. 7.22  ⑦08. 3.15  ⑧11. 5. 6   

◎コースの見所など : ①Cコースは岩盤尾根多く険しいが展望もよい 

      ②明神山からは360度展望有り。条件よければ氷ノ山もハッキリ見える

◎走行距離 : 往路 50.3km  往復 101.0km


麓駐車場P~Cコース~地蔵岳~明神山~引き返し~地蔵岳~南東尾根~明神池~麓駐車場P


自宅発(9:30)~明姫RD~播但道~福崎北LP~R24西進~1・(10:19~10:30)~

Cコース~2・地蔵岳(11:30)~3・明神山(12:00~12:17)~2・地蔵岳(12:32)~

南東尾根に乗る~4・(13:02)~5・(13:23)~6・(13:30)~明神池(13:39)~1・(14:00)


天気予報は「穏やかな一日」と言う。山歩きに行こうか・・・「今から支度してると歩き始めが遅くなるし・・・」思案している間に時間はどんどん進む。「行こう」向かった先は明神山で、計画では大明神コース(ガイドマップでは明神山まで210分)で上り、下りはAコースで西の丸から南西に在る385mへ、次は南東に在る△神種(314.0m四等)を通過して東尾根を下る事にしていた。

計画コースは始発時間的に今日は無理と思いながら走った。神種地区に入ると残雪を見る。駐車場で見た残雪で山中では更に積雪が予想されて計画コースは無理と判断した。更に「明神山だけでも上れるかな・・・」と案じる。しかし、ハイカーと思う車が6台止まっていて設定コースを歩く事にした。1・(10:19~10:30)

 
(1)麓の駐車場からの明神山と残雪(10:31    駐車場近くのログハウス

 
岩屋池を見下ろす(10:52)           (11:16)地蔵岳手前の岩場  

 
(11:26)地蔵岳手前からの上って来たCコースを見下ろす

上りながら右に見る支尾根の岩盤がいつも気になる。「下山は思いきってあの尾根下って見よう」と決めた。70才代と思われる男性が下ってこられ挨拶を交わす「気を付けて・・・」「コース整備御苦労さま(鉈を持っていたからだろう)」。このコースを下る人は珍しい。その尾根に乗る為のコースを探りながら上ったが何処からも崖でオマケニ雪や雪で濡れて滑り易い状況。2・地蔵岳(11:30)

地蔵岳までは岩盤が多く余り気にならなかったが以後は地道が多く、また雪の量も多かったせいで雪溶け水がにじみ出てヌカルミ状態が続いた。3・明神山(12:00)積雪の上に多くの足跡が残っていた。先客は同年代2人(男)と子供(男低学年生)連れの男性(40歳代)が居られた。児童は運動靴だったので下りは滑るので特に気を付けるようにお伝えした。

 
(2)地蔵岳:奥ピークは明神山(12:32)     (3)明神山:西から奥は七種山方面(12:02)

展望は七種山連山が霞んで見える程度だった。おやつを食べながら「あの尾根へ取り付けるかなー」と思案する。新年早々Aコースの『マンモスの背』で滑落骨折し、へりで救助されたと言う新聞ニュースを思い出す。「二の舞になっては・・・」気持ちはハーフハーフ。3・明神山発(12:17)油断すると「ズルッ」~2・地蔵岳(12:32)下り尾根方向を覗き込むが尾根は全く見えなかった。

勘で方向を定めて、兎に角安全第一で下る。立ち木を頼りに右へ左へ下って安全な尾根にとり付いた。(12:42)そこからは視界は無いが開きが在り「ええ尾根や~」が、しばらく続いた。振り返ると地蔵・明神・小明神の頭が見えた。(12:45)「これは・・・」シキミやアセビの枝が山もりになっていた。「イノシシの寝床や」正月のテレビ番組で熊野古道を歩く番組の中で、地元の猟師が道案内をする場面があった。

 地蔵岳から安全な尾根に着く(12:42)      イノシシの寝床:手前から筒上の床穴が有る(12:45)

その時、「これはイノシシの寝床です」と、言っていた物と同じだった。今日までに何回か見てきたがその時は「熊の寝床か?・・・」と言ってきたが実は、イノシシの寝床だった。場所によっては笹で作っている所も見た事がある。寝床は数か所あったが寝床の完成度合は、完全形から中途半端や数本だけの床などまちまちだった。人間同様イノシシの性格も「完璧性」から「そこそこでええや」があるのかも・・・。

間もなく楽しみにしていたCコースを東隣の尾根から眺める所に出た。「あれっ」Cコースの手前にもう一本尾根が在った。その手前の尾根が地蔵岳から下ろうとしていた尾根だった。地蔵岳から下る時左右に移動してる間に東に寄り過ぎた事が分かったが引き返す気には全くなれず「これはこれで良し」この尾根を下る事にした。この尾根も岩稜岩頭の連続だった。

 
この展望で間違いに気が付く(12:50)手前歩きたかった尾(12:51)


最奥七種山連山 手前からの尾根大明神コース尾根

最大の危険岩場は『カバの尻(仮称)』で丸裸の岩場を怖くも機嫌よく時には尻を付けて下っていると先端がストンと切れ落ちていた。4・(13:02)岩伝いでは足場無く成す術無し。引き返す手も有ったがこれも楽(安全)ではなかった。『猿も木から落ちる』がフッと浮かぶ。そんな時、正面に立つ細い(主幹径10㎝?)赤松一本、しかし手を伸ばしても届かない距離だった。


(13:01)大きな岩盤尾根に乗る          その尾根を進む当尾根の奥大明神コース尾根


(13:05)その尾根を振り返るこの岩盤から降りるのが大変だった

だとすると、「あれに飛び付くしかない」先ずは鉈を投げる。ザックは背負っている方が脊髄を守る意味から背負っている方が安全。次は「あの枝と幹のあの辺りにに抱きつく」と、シュミレーション・・・・予想通り岩場から下り立てた。(13:08?)左谷筋からかなり大きな水音が気になり始める。胸丈のウラジロを分け、しばらく下り続ける。ウラジロから抜けると左植林帯になり薄暗い尾根を下り深い谷筋の合流点に出た。5・(13:23)


(5)下流から(13:23)             (6)谷筋から出てきた所(13:32)


 明神池横通過

微かな踏み跡があり、細流を渡り返しながら下る。6・(13:30)この砂防ダムは土石が堆積し満杯だった。ここからは殆どが地道の林道を歩く。7・明神池(13:39)神社手前で工事中で谷川を渡る時、川下から川上へカワセミが一羽飛んだ。1・駐車場(14:00)地蔵岳からの下りはそれなりに面白かったが距離が短かった事と尾根を間違った事でスッキリ感は得られなかった。が、無事だった事が何よりだった。


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7・明神池

2・地蔵岳

歩きたかった尾根

C・コース